希望とは?です

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今日も一日、面白い日でした。
朝から、参議院の薬師寺先生の事務所にお邪魔し、
その後、宇佐美さん達と、今年の企画について打ち合わせ。

そして事務所にもどり、「哲学の観点からみたギャンブル依存症」
について、ハワイ大学の博士課程の方にご講義いただき、
夜は、練馬区生涯学習センターで、講師を務めました。

色んなことがありすぎて、何を書いたら良いのか迷いますが、
迷った挙句、研究会のことを書きたいと思います。

時々ご報告していますが、私、研究者の皆さんと
「女性とアディクション研究会」という研究会を作り、
毎月1回、勉強会を開催しています。
http://womeninrecovery.kenkyuukai.jp/special/?id=11854

昨年度は、この研究会の仲間で、
iPhoneアプリ「Recovery~女性のための無料アディクションガイドMAP~」
というものを作り、学会発表も致しました。
iphoneをお使いの方で、まだこのアプリダウンロードされていない方は、
是非、ダウンロードして下さい。
宜しくお願い致します。
https://itunes.apple.com/jp/app/recovery-nu-xingnotamenoadikushongaidomap/id905190582?mt=8

さて、今日は、通常の研究会以外の方もお招きし、
哲学について学び、「希望とは何か?」について、
講義と意見交換会をしたんです。

で、私、スポンサーが哲学者ですし、もともと好きだし、
すごく興味があるんですけど、でも、
哲学って社会に何の役に立つのかなぁ~
と不思議に思う所があったんですね。

「希望の定義」なんて決めてどうすんだろ?とか、
そんなの一つに決まるわけないじゃん!?とか、
そういう風に考えてたんですね。

でも今日は、先生方の活発な意見もでて、
楽しくって、そしてめちゃくちゃ頭の体操になりました。

今日は哲学の先生2名、看護系の先生2名、
宗教学の先生1名と私と顕太郎氏が出席者だったんですが、
博士論文についてなので、内容は伏せますが、
タイトルは「希望と依存症の哲学的考察」というものでした。

で、なんか哲学って数学の証明みたいだなぁ~と思ったんですね。
すごく印象的だったのは、
依存症者が考える希望って、何だろうってことなんですけど、
でも、それってなかなか一つに定義を絞りきれるもんでもないですよね。

だけで、そこの「グレーゾーンをあえて、乱暴に言いきっちゃう」
んだそうです。
そうするとですよ~、何が起こると思います~?

そうすると、そのことが議論され、議論が進むんだそうです。
なるほどなぁ~と思いました。
哲学には、そういう役割もある!と。

私、その役割ってすごいなぁ~と思ったんです。
敢えて泥をかぶることで、時代を牽引していく!
そんなフロンティアスピリットを感じたんですね。

それってどういうことかと言ったらですよ、
もしこれを依存症の世界に置き換えて、
私がやったとしたらですね、例えば、
「依存症からの回復ツールは12ステップしかない」
という命題を打ち出しちゃうんです。
(これあくまでも例題で、私が今そう思っている訳じゃないですよ~)

そうすると当然、
「それは本当かな?」と確かめる人や、
「その通りだ!」と思う人や、
「そんな馬鹿な!」と反論する人や、
「いや、認知行動療法こそ回復ツールだ」とか、
この発表をしたことから、議論が始まっていくじゃないですかぁ。
んで、皆が考えることを始めるワケです。

私、このことに「なるほどなぁ~」と思って、
すっごく感動しちゃったんですよね~。
「研究と言うのは、始めることに意味があるなぁ」と。
そして、やっぱり論文にまとめることが大切だなぁと実感しました。

で、また今日の希望のように、
一見、実用に役立たないように見えることを考えてみるのって、
実は意味があるんだと思いました。

普段全然使わない発想の理屈を考えるのって、
実は、新しいひらめきが生まれる気がします。
今日の哲学でFDPのネタ思いついちゃったし~。

やっぱ考える能力を高める努力って、
脳みそが喜びますね。
あ~楽しかった~。
また、3月も他の先生の発表があるので、
実に楽しみです!!!

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