娘との15年です

公開日: 

お陰様で、本日娘の15歳の誕生日を迎えました。
早いですね~、ホント。
15年なんて、あっという間でした。

親の激動、激変人生に合わせて、
娘もまさかこんな母を持つとは思ってもみなかったでしょうね。
私も、子供との関係が、もっとも自分の予想を裏切るものでした。

そりゃあ誰だって、子供が小さい頃なんか、
無条件の可愛いさがあるし、なんていうんですか~、
夢や希望も無限大に持っていられるじゃないですか。
子育ての面倒はあるにせよ。

でもですね、子供が中学生になる前後から、
ある種、夢も破れ、期待も打ち砕かれ、コントロールが効かなくなり、
性格も人格も、人生観も、趣味嗜好も、頭の出来も、運動神経も、
とにかく何もかもが別の「個」なんだなぁと、
受け入れ、あきらめ、そして尊敬も生まれてきた気がします。

私は、この世で娘を一番、面倒くさく思う反面、
一番尊敬してるんですよね。
あまりに理解を超えた存在だからです。

FBに娘とのツーショットを載せたら、皆さんに、
「似てる~」と言われました。

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顔が似てるかどうかも自分では分からないですが、
私は、娘に自分との共通点を見つけ出すことは殆どないです。
ある意味、相当早い時代から、「この子は私とは全く違う」と、
私の中で自覚できたことが、私の何よりの幸せだったと思います。

私は、15の頃は、毎日死にたかったし、
学校も家もつまらなくて居場所がありませんでした。
全てのことに諦めしかなく、未来にも自分にも絶望していました。

そして、親に期待をしたり、何かを頼んだり、
行動を共にすることも、しようと思うことも皆無です。
自分のために親が何かをしてくれると、
期待したことなど一度もありませんでしたし、
実際、小学校低学年以降、
誕生日やクリスマスを祝ってくれた記憶もありません。

ところが娘は、実に自然に自分の価値をアピールしてきます。
昨日から「ねぇ、何時間後には、私の誕生日だよ」
「誕生日は、原宿で一緒に買い物したいなぁ」とか、
「今日、マジで友達にすっごいお祝いして貰った~」とか、
「友達、10人以上にプレゼント貰える予定~」とか、
ずっと自分のお誕生日の話を浮かれて話しています。

自分の誕生日は、私たち夫婦にあれして貰って、これして貰って、
ここでご飯を食べて、ケーキはここで買って・・・と、
当然のごとく要求して来ます。
「だって、私の誕生日なんだもん!」と。

あんたは女王様か!?と思いますね。
この世の中、自分の誕生を皆が祝ってくれるに違いない・・・
と信じて、微塵も疑っていないのです。

そういう娘を見ていると私、
超憎たらしくもなるんですね。
「ちょっと~、なんで私があんたにコントロールされるわけ~」と。
でも、なんでしょう、誕生日くらいは、
娘のために素直に祝ってやるものであろうか?と、
疑問も浮かび、良く分からなくなるので、ちょっと嫌味を言いつつ、
願いを叶えてやる・・・というのが最近の私のスタンスなんですね。

「原宿~!?じゃあ、一つだけよ。そんなに沢山は買わないからね!」
なんて言いながら、一緒に行く・・・とか。
すると娘は「何で~誕生日なのに~!」とむくれる。
そして、時間差攻撃で「いっぱい買ってね」と言ってくる。
そういう所にまたムカつき「買わない!」と言う。
なんて、そんな感じなんですよね。

昨年は、夫がiphoneを買ってやっているところを見て、
「ぜ~たく!中2じゃんまだ~」と、一言文句をつけました。

で、本日、考える会の相談会があり、
森田先生、新井先生にご参加頂き、
素晴らしい会になって、充実した仕事をしてきた帰りに、
娘と合流し、原宿に行ったんですね。

原宿は時たま、娘の洋服を買いに行きますが、
確かに、デザインは可愛いものが多いですが、
とにかく安っぽい洋服のオンパレードで、実際安い!
500円からトレーナーが買えたり、
3000円も出せば、ワンピースまで買えちゃいます。

んで、ですね、娘は私と違って、トロイ訳ですよ。
あれこれ悩んで買う。
私は、全く違います。即断即決、買いたいものがハッキリしてます。

で、娘が悩みだすと、面倒くさくなるので、結局大体、
「ももちゃん、これ可愛いじゃん」
「あ~ホントだ~」
「これも可愛いよ~」
「確かに~」
なんて会話になっていき、
「んじゃ、これとこれとこれとこれ買ったら~?」となり、
「え~いいの~?」「うん、いいよ~」「ありがとう~」
となってしまい、娘の洋服は大人買いする羽目になるのです。

「お母さんて、値段見ないで買っちゃうの?」と言うので、
「うん、見ない」というと、「かっこいい~!」と言ってましたが、
いやいや見ないのは、あんたの安物の服だけだから・・・
と心の中で内緒でつぶやきました。

まぁ、共依存のセオリーから言ったら、
究極の共依存ですね。買い物に関しては。
好みを押し付け、待っていられず、言いなりに沢山買うんですから。
でも、まぁ自分への言い訳としては、
「その他のことに普段関わっていないから、この位はまいっか・・・」と、
いうものがあります。
あと、「何度も来るより一度ですまそう」とか。

全ては自分が面倒か面倒じゃないかで動くので、
教育的配慮は皆無です、私の場合。
しかもそれを確信犯でやってます。

お店の人も
「良いお母さんだね~、いくつ買って貰うの~!?羨ましい~」
なんて言ってたので、娘は益々ニッコニコでした。

で、帰りにケーキを買って帰ったんですが、
娘はごく自然体に
「あぁ、最高の誕生日だぁ!おかあさん色々と今日はどうもありがとう」
なんて感じで、嬉しそうに感想と御礼を言うんですね。

ここが私の娘を尊敬している最大のポイントで、
例えば、文句を言ったりする場面、
娘の忘れものを届ける羽目になったり、
遅刻しそうになって送っていく羽目になったり、
そんな時に私が、「全くもう~面倒くさいなぁ~」と、
文句を言うと、娘はふくれっつらで
「そんなこと言わなくてもいいでしょ」とか「だって~だったから~」
とか言い訳してきて、喧嘩になる訳です。

そんな感じで、険悪なムードになっていても、
最後は必ず「おかあさん、今日はどうもありがとう」と、
別れ間際に必ず言うんですよね。
私、特に中学の頃なんか、絶対そんなこと親に言えませんでした。

そう言われるとこっちも素直に、
「まぁ、ももちゃんのためだから良いわよ~」とか、
「ももちゃんが助かったなら、それでいいけどね」とか、
優しい言葉かけができるんですよね~。

娘は、基本人生を受け入れ、楽しみ、
自分の価値を認め、そして感謝を忘れずに生きているんですよね。
そこが、娘の最大の美点であり、
私が尊敬してやまないところなんです。

修学旅行に行っても
「最高に楽しかった~!」
部活の試合でも
「おかあさん、私、今日、超すごかったんだよ~」
それが、例えビリから2番目でも、ビリじゃなければ、
「私は今日すごかった!」
大体いつでも
「最高に楽しかった~」
こんな感想なんです。

絶望していた私の青春とは大違いです。
やりたくもない悪さをして、粋がっていた私とは、
全く違います。

娘は、今日寝る時も、
「皆さん、最高に幸せなお誕生日をありがとう!じゃぁおやすみ~」
と言いながら、
大量の洋服を持って部屋にひきあげて行きました。

いつでもどこでも、締めの言葉は
「ありがとう」
これがうちの娘なんです。

「有難う」って本来「有難し」っていう、
有り得ないことをして下さる、神様に感謝する言葉だったと、
何かの本で読んだことがあります。

私のもとにこの娘が生まれたことこそが、
「有難し」だなぁと、
いつも娘の「ありがとう」を聞くと思うのです。

ありがとう

人を優しくさせる、魔法の言葉だと思います。
特に家族の「ありがとう」は、
特別な「ありがとう」な気がします。

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Comment

  1. メイメイ より:

    りこさんと、ももちゃんの写真見て、私も「似てる〜!」て思いました。
    ももちゃんの言葉や、「ありがとう」の由来を読んで、何だか幸せな気持ちになりました(*^^*)
    素敵なメッセージ、ありがとう☆

    • rico より:

      メイメイさん、コメントありがとうございます。
      え~似てますか?不憫だわ~娘が(>_<) メイメイさんのコメントに、私は嬉しくなりました。 ありがとう!ございます。

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