韓国研修第2日目:衝撃の韓国ギャンブル!です

公開日: 

インターネット依存の最新治療法を学びに来た韓国視察ですが、
ちょっとネット依存のことはまた改めてご報告するとして、
もう今日はものすごい衝撃を受けた、
韓国のギャンブル依存症の実情について、
どうしても書きたいので、こちらを書きます。

今日はインターネット依存症治療を施す大学病院のほかに
「韓国ギャンブル問題センター」とでも訳すのでしょうか?
Korea Center on gambling Problemsを訪れました。

ここはIRカジノ解禁問題に賛成・反対の方々がそれこそ大挙して押しかけていて、
あっちゃこっちゃでそのレポートが書かれておりますので、
IRカジノ解禁問題にご興味のある方は、
一度は写真なども目にされた方も多いかと思います。

そしてですね、どちらかと言えば、
IR推進派の皆さんは、韓国のギャンブル依存症問題の多さから、
「韓国の依存症対策は失敗し、シンガポールは成功している」
という結論を出されている方が多いんですけど、
私から見たら、
「両国それほど対策に大差ないのに、
こんな差出るわけないじゃん!そんな訳あるはずない!
絶対何かが間違って伝えられている。」
と確信を持っていました。

ですから「シンガポールのカジノ対策なら大丈夫!」
なんていうお気楽報告を見ると、
「そんなわけないじゃん!」と、一人突っ込みを入れてました。

ってな訳で、今日は念願かないこの
「韓国ギャンブル問題センター(以下センターと書きます)」
に見学に行けることになりました。

そして、この視察、ここが重要で、
アレンジして下さった方のご配慮に、
心から感謝いたしておりますが、
今回の視察には地元のGAの仲間が同行して下さったんです。
もちろんセンターの話も重要ですが、
地元の仲間の話と総合して話は聞かないと、
絶対真実の姿なんか見えやしません。

だって、日本だって「精神保健センター」の話を聞いただけで、
ギャンブル依存の実情なんて分かります?
どう考えたって把握できるわけないですよね。
それと同じです。

で、このセンターの方も実に誠実で、
良いお仕事をされていることがひしひしと伝わってきました。
その「へぇ~ここまでやってるなんて正直思わなかった!」
ってな位センターとしては、かなり至れり尽くせりの対策を打っています。
この私が言うんですから、間違いないです。
その凄さは後日書きます。っ後日ばかりで申し訳ないですが、
書きたいことが多すぎて、情報を分けないと書ききれません。

決して、韓国の対策が他国に劣るわけではないと思います。
でも、センターの方がおっしゃるには、
現在の韓国のギャンブル依存症罹患率は5.3%に達するだろう
とのことなのです。
日本と同じ位、いえ日本より高い比率です。

では、何故なのか?
ここからはセンターの方と、地元GAの方が、
全く同意見だったことを書いていきます。
その内容に我々は全員驚愕いたしました・・・

何故、こんなに高い罹患率だと思いますか?皆さん。
実は・・・
韓国がインターネット先進国であることと関係があるのです。

これまで韓国のセンターのレポートは、
カジノ問題に絡めて書かれたものばかりでした。
だから、カジノの周りに質屋が乱立していて、
ギャンブル依存症者が後を絶たないかのように書かれていましたが、
でもセンターの人もGAメンバーも、
韓国の深刻なギャンブル依存症問題はなんですか?と伺うと、
カジノなんてあげてこられないんです。むしろ、
「あぁカジノ?そういえばカジノも問題ありますね・・・」ってな感じ。

では、何が問題なのか?
それは!「スポーツ賭博」なのだそうです。

「スポーツベッティング」なるギャンブルが合法化されたのち、
違法の「スポーツ賭博」それも「オンラインスポーツ賭博」が、
乱立し、しかも!それに青少年、それも実に中学生から、
10代の若者がはまりにはまっているのだそうです。

当然社会問題化し、ニュースでも何度も取り上げられているそうですが、
何故、こんなことになったかと言えば、
韓国がネット先進国であること、
スマホで簡単に投票できる闇ギャンブルサイトが乱立していること、
若者はスポーツが好きが多いこと・・・
などが考えられるそうです。

実際、通訳さんにお聞きしたところ、
スマホを使っていると「闇スポーツ賭博」のサイトの広告が、
日に何件もバンバン入ってくるとのこと。
しかも「初回何万ウオンプレゼント」のような、
魅力的な広告なのだそうです。

当然、これにはまり、お金に行き詰った中学生が、
ネットオークションのようなサイトで、
詐欺を行ったり、ものを売りとばしたりと、
とにかく大問題になっているそうです。

出会った皆さん口を揃えておっしゃっていました。
「青少年の闇スポーツ賭博が大問題だ!」と。

ひぇ~!!!びっくりじゃないですか!?
中学生からですよ!中学生!
しかも、この韓国の状態は、
日本の数年後の姿を現しているとしか思えないほどの、
共通項が沢山あって、「日本マジやばい!」と痛感しました。
その辺についてもレポートしますね。
(すいません、これもまた後日です)

日本はカジノ問題とギャンブル依存症を絡めて考えすぎで、
海外のギャンブル依存症対策の「輸入品自説」を、
高々におっしゃる方がいらっしゃいますけど、
ギャンブル依存症対策は、その国の様々な状況と合わせて考えなきゃ意味がないです。
カジノ以外大したギャンブルがない国と、
カジノ以外のギャンブルが蔓延している国では、
対策なんか全然違うものしなくちゃどう考えたってダメですよね。
そして日本は「カジノ以外のギャンブルが蔓延している国」なんです!

ついでに余談も書いておきますけど、
よく「韓国ではパチンコを全廃した!日本もできるはず!」
と、これまた浮世離れした話を言う方がいらっしゃいますけど、
これについては、誰に聞いても、
「あぁ、そんなような話もあったね~」
ってな感じで、誰もパチンコ(韓国では呼び方は違いますが)を、
重要視なんかしておらず、「流行る前に禁止になった」というのが
どうやら真実のようで、「韓国にできたんだから日本にもできる!」
なんてのは、ちょっと規模の違い、スケール感を無視したお話の様です。

今日は、衝撃の韓国ギャンブル事情を、
ご報告するだけで手一杯になってしまいましたが、
実は、今日本当にどうしても書きたかったのは、
ココからなんです。

特に、家族の仲間にここからのお話を捧げます。

このセンターのシンボルマークの一つが、
三つ葉のクローバーなんです。

皆さん、不思議だと思いません?
だって普通、四つ葉のクローバーにしませんか?

ですから、お伺いしてみたんです。
「何故、センターのマークの多くには三つ葉のクローバーが使われているんですか?」と。

その答えは・・・

三つ葉のクローバーの意味は、Happy。
四つ葉のクローバーの意味は、Lucky。

「ギャンブラーのこれまでの生き方は、
Happyを踏みつけ、Luckyを探していた・・・
だからセンターでは三つ葉のクローバーをマークに取り入れています。」

・・・とのこと。
どうですか、家族の仲間の皆さん。
ジーンときますよね。

でもね私は、更にこう思ったんです。
「あぁ、だから三つ葉のクローバーは群れて咲くんだな」って。
「踏みつけられても、仲間が支えてくれたから、また起き上がれたんだよね」ってね!

そうじゃない?みんな!

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