杉原千畝です

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本日の茨城セミナー、地元の仲間の広報のお陰で、
会場は文字通り満員御礼。
ご家族や、当事者、そして援助職の方にお越しいただきました。

この基礎講座をやり始めた頃は、ご家族が殆どでしたが、
最近は援助職の方もお越し下さることが多く、
話の構成を少し変えて行かねばならないと思っております。
援助職の方は、どんなことが一番お知りになりたいのか?
もし宜しかったら、ご意見をお寄せ下さい。

ご家族にとっても、援助職の方にとっても、
有意義な時間になるよう努めたいと思います。

この数日間、すっかり風邪をひきめっぽう体調が悪く、
昨日は早く寝て、今日に備えました。
なんとか乗り切ることができてホッとしました。
あぁ~よかったぁ。具合が悪いのって本当に嫌ですよね。

そんな中でありながら、昨日昼間は夫と二人、
どうしても観たかった映画を見に行ってしまいました。
あとの時間は安静にゴロゴロしてましたが、
ど~してもこの映画だけは観ておきたい!と思い、
封切初日に出かけて行きました。
それが今話題の「杉原千畝」です。

この方の功績はもう有名ですけど、
時代背景とか、いまいち良く分からなかったので、
すごく知りたかったんですよね。

日本が、アジア諸国を進撃していったことは、
映画やドラマ、様々な書籍などでも目にする機会が多く、
また日本史でもこのあたりまでは習うじゃないですか。
「1937年 いくさ長引く盧溝橋」なんて語呂合わせも覚えましたよね。

でも、ヨーロッパ側からみた、第二次世界大戦というのが、
良く分からなかったので、知りたかったんですよね。
もちろん映画ですから真実ばかりではないと思いますが
ドイツとソ連の綱引きとか、当時の世界情勢が垣間見えて、
「なるほど、そういうことか!」とよく分かりました。
やっぱ、映像と書物の両方で確認すると、
私のようなあんまり頭が良くない、勉強嫌いな人間でも、
なんとなく対局がつかめます。

で、この映画もちろんただでさえ感動的な話ですから、
皆さん、泣いてましたし、私も泣けましたけど、
なんていうのか、すごく大志を抱ける映画でした。

もちろん、杉原千畝さんが我が身をなげうって、
ユダヤの方々を助けた姿も感動的で、日本人として大変嬉しく思います。

けれども、悠久の時、壮大なドラマがまだ続いている感じがするんですよね。
だって、その後の世界情勢を考えると、
世界大戦が終わっても、その後ず~っと東西冷戦は続くわけですし、
この物語の舞台リトアニアが、ソ連から再び独立するのは1990年まで、
待たねばならなかったわけです。
そして、パレスチナの問題は現代でも火種となっています。

この映画をみて、つくづく国と国民の関係というのは、
不思議なものだなぁと思いました。
国の中枢を担う人達も、国民の一人であり、国を想う人であるのに、
時として、国民の願いや総意とは真逆に作用することがある・・・
「国民を苦しめても、国を守るべきだ」と、本気で思う人達がいる、
それは今も昔も変わらぬことで、何故為政者はその欺瞞に気づかないのだろう
と、不思議で不思議でなりませんでした。

そんなことある訳がなく、国民の大多数が苦しむような決断が、
良い決断になる訳がありません。
その決断に、自分の利益やメンツを守るためといった、
自己中心な判断がないか、為政者は常に問うて欲しいですよね。

一度、そういう利己的な方向にまわりだした歯車は、
なかなか戻すことができません。
人間の「もっともっと」という欲望は際限がないからです。

でもいつの時代も、そういう狂った歯車にのせられていながらも、
その世の中の流れを変えようと、立ち向かう人が現れるんですよね。
この杉原千畝さんのように。

そして立ち向かった人たちは、私利私欲でなく、
大局を見通し、公のために私を捨て、
志に生涯を捧げることができるんですよね。

そういう人ってもう精神力じゃなく、
文字通り神がかりなんでしょうね。

この映画の中に、杉原さんがロシア語を学んだ満州ハルビン学院の、
「自治三訣」という方針が出てきます。
それは初代南満州鉄道総裁の後藤新平さんによる

『人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう』

という言葉なんです。

人のお世話になっても別にいいじゃんとは思いますが、
あとの二つ。人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう
というのは、私自身もいつも心がけたいと思っていることです。

なかなかできないので、そうありたいと思うのですが、
やはり大志を貫くにはこの考えは不可欠だなぁと思いました。

時に、自分に不利益と思えることが振りかかろうとも、
大局を見通した時に、人のためになると思えることをやる!
そんな勇気ある人に私もなりたいなぁと思いました。

世界を作るのは、良くも悪くも、
たった一人の想いからなのだ!と、
痛感させられる映画でした。

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