ギャン妻こそ信じてました・・・です

公開日: 

ブログを書く前に、FBをちらりと見たら、
宇佐美さんのブログがUPされていたので、
拝読させて頂きました。

宇佐美さん、パチンコ不正改造問題の件、
がんがん発信して下さって、しかも私では絶対書けない、
法的な問題など詳しく書いて下さるので、
とっても有難い限りで、頼りにしてます。
是非ご一読下さい。
http://usami-noriya.blog.jp/archives/2856170.html

この記事のなかに、
「パチンコの射幸性を下げてもギャンブル依存症罹患者は治らない。
だからパチンコの射幸性を下げても意味が無い。」
という言説を唱える業界人を見るのですが・・・

というくだりがあって、ムカっときたんですが、
いや射幸性うんぬんより、違法性があるんでしょ?
って、思うんですけど・・・業界の方は何言っちゃってるんでしょうか?

いや何よりもまず、
違法な手段でお金ぶんどられた私たちはどうなるわけ?
ってお聞きしているわけで、そのお返事頂いてませんが・・・
と声を大にして言いたいです。

意味があるかないかっていったら、ありますよ!もちろん。
あるに決まってるじゃないですか。あったりまえでしょ!と言いたいですね。
宇佐美さんのように、論理的に上手に書けないですけど、
私は、ギャンブル依存症問題の最前線で、
多くの家族に関わってきた一人として、
現場の家族や、巻き込まれた人の声をここでは書きたいと思います。

あのですね、依存症ってのは、依存症になるまでやり続けたからなったんですね。
で、もちろん射幸性が上がったから、はまった人も多いし、
射幸性が上がんなくてもはまる人もいるわけです。

だって昔の機械でだって、
うちのおじいちゃんみたいにハマってた人はいるんですから。
だけどですね、射幸性があがるかあがんないかで、
失うお金の速度が全然違う訳ですよ。
しかもその失うお金は、本人のお金じゃない。
家族や巻き込まれた人のお金ですから殆どは。

それはもう絶対に規制がかかるかかかんないかでは、
月とすっぽん、えのきと松茸位違いがでます。

現に、最近のご相談では、消費者金融の総量規制がかかったお陰で、
特に本人がまだ若い場合に、家族が尻拭いした金額は格段に減っています。
もちろんそれには「ギャンブル依存症」という情報が増え、
早期に相談に繋がれるようになってきたことも大きく影響していると思います。

それでもまだまだ悲劇はあとを絶たないのと、
長年の不景気で、昔の親と違って、家族も余力がなく、
すぐに共倒れになってしまいます。

昔はですね、借金は倍々に増えていくと言われたんです。
100万尻拭いしたら、次は300万、その次は500万・・・と、
発覚するたびに金額は上がって行くものだと。
実際、我が家も、そして周りの仲間もそうでした。

でも今はそうならなくなりました。
借金はある一定の所で頭打ちになる・・・
それは1つの規制の効果です。

だからこそ、この不正改造がなくなるこという規制が入ることは、
悲劇の連鎖を止めるためには大きな意味があります。

消費者金融がの貸し出しが減る → 家族がいち早く情報に気がつく
時代の流れで、ここまでは私が繋がった12年前より
ずっとマシな状態になったと思います。

でも、こっからが長いんです。それは今も昔も変わりません。
家族が情報に繋がったって、本人はすぐに回復する訳じゃないんです。
依存症は否認の病。一筋縄で治療や回復なんかに繋がりません。
その時に、ジャンジャンお金がなくなっていけば、
犯罪や自殺まであっという間です。
家族だって、絶対に巻き込まれてしまうんです。
そんな事例は嫌というほど見てきました。

だって、就職した時に家族は絶対に保証人になるじゃないですか。
横領なんかされたら、それひっかぶらざるを得ないんですから。

ここで、パチンコに規制がはいること、ゆるやかな遊びであれば、
家族や社会の被害の重症度は抑えられるに決まってるじゃないですか。
さらに言えば不正改造問題だけでなく、
業界や社会全体が依存症対策に協力的な体制が整っていれば、
もっと悲劇は減ります。

そう射幸性をさげたって、依存症は治んないですよもちろん。
だって、そんなの回復プログラムでもなんでもないんですから。

でも、「リスクが高ければ高いほどハマる。」というタイプの
パチンコ依存症者は確実に減るでしょう。
他のものに移行する人もいるでしょうけど、
これをきっかけにパチンコをやめて、
ギャンブルから足を洗う人が出ることも、
間違いありません。

佐藤拓先生は「自然治癒する人もいる」とおっしゃっています。
私は、治癒といえるかどうかは分かりませんけど、
確かに、どこにも繋がらないのに、
長期間止まる人がいることも経験していますので、
先生のおっしゃりたい意図は良く分かります。
「そう何故か止まっちゃう人っていますよね」と。

そしてですね、かつては不正が行われているなんて、
1mmも思っていなかったので、
出玉が絞られてるなんて、想像もしていなかったんです。
射幸性って単純に玉のスピードの違いなのかな?と思っていた位です。
同じ金額なら、時間が短く終わる方がいいんじゃない?とすら思っていたし、
そう言ってもいました。
全然同じ金額なんかじゃないんだってことを、知らなかったのです。

だから私たちギャン妻ほど、
パチンコ業界を信用していた人達っていないですね。
不正が行われているなんて考えてもみませんでしたし、
全く、疑うということを知りませんでした。

別に産業自体が悪い訳じゃないしなぁ・・・
とずっと思ってましたね。

でも、不正は悪いですよね!?
それ許されたら、日本の産業は終わりですよ。
食品偽装だって、不法投棄だって、排ガス不正だって、
なんでもありになっちゃいますよね。法を守らなくてよいのなら。

宇佐美さんが、国会で議論すべきことをまとめて下さっていますけど、
もちろん私もこの問題を今国会できっちり議論して、
再発防止に努めて頂きたいと思っています。

私たちの時代のような悲劇は、
この時代で終わらせなくてはなりません。
人が犯罪や自殺にまで追い込まれるものを、
果たして「遊技」と言えるでしょうか?
「どうせ治んないならこのままでいいじゃん!?」って、
そんな理屈がまかり通っては困ります。

どうか皆さま、ギャンブル依存症対策を推進する10万人署名でも、
後押しして下さい。宜しくお願い致します。
https://izonsyo-syomei.org/

今日は、本当はギャン妻がいかに無邪気だったかを、
年末にちょっとエピソードがあったので、
書きたかったんですが、この問題に触れたら、
熱く語ってしまったので、そのエピソードは明日にしますね!

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