昨日、私の大好きな番組「しくじり先生」に見栄晴さんが出ていて、
ギャンブルのことを、話されていたのですが、
これがまたギャンブル依存症者がたどる道そのもの！

見栄晴さんが「ギャンブル依存症」かどうかは、
とりあえず置いておいて、
ギャンブル依存症がどんなふうに進行するか、
「見栄晴パターン」があまりにも分かりやすいので、
ちょっと解説致しますね。

まず、皆さまご存知「欽どこ」で一躍人気者になった見栄晴さんですが、
番組の卒業と同時に、仕事がなくなりブラブラしていたそうなんですね。
すると、欽ちゃんに勧められたことから大学受験を目指し、
一浪ののち無事、東海大学に合格できたんだそうです。

さぁここで大学生活が始まります。
ところが、合格してしまったら特に勉強したいことも、
見つけられなかった見栄晴さんは、授業には出ずに、
パチンコ屋さんに通いだします。

そして、こうなります。

親には大学に行くふりだけで、実際にはパチンコ屋さん通い。
すると当然単位はとれず、4年間でおよそ100単位取らねばならないのに、
1年時にとった単位はわずか4単位だったそうです。

そう東海大学には行かずに、まさに「パチンコ東海」通い。

すると当然、こうなります。

実際、相談の現場でもパチンコにはまった大学生は、
殆ど単位が取れず、それこそ6年、7年、8年とMAXまで留年したり、
そうそうに自主退学になったりするケースは非常に多いです。
親御さんはたまったもんじゃありませんね。

で、大学を中退したあとも、
パチンコ漬けの生活が止められるわけではありませんから、
当然この問題が起こります。

「借金地獄」

するとここから見栄晴さんは、週5でバイト生活を始めるわけです。
でも、せっかくバイトでお金を稼いでも、
結果、ギャンブルに使ってしまうんですね。

こんな風に、見栄晴さんはバイトの合間は全てギャンブルの時間と
なっていくわけです。

そしてこの次「でた～！」と、
夫とあまりにセオリー通りのセリフで、
「こういうことギャンブラーって言うよね～」とうなずき合ったのが、
競馬（もしくは競艇、競輪）は、ギャンブルではない、
「推理ゲームなのだ」と。

でも、周りの人は当然「何言っちゃってんの？」と思います。

もうこの辺からは、周囲の人とは確実にギャンブルに関して、
話が合わなくなっているはずです。
あまりにのめり込み、そしてそれを正当化したり、
過小評価しようとする姿勢や、とんちんかんな言い分は、
周囲の人をあきれさせ、見捨てられはじめます。

ご本人もギャンブル以外のことは考えられなくなっていたことを、
認めておられました。

で、当然こうなります。

で、見栄晴さんの場合も、最もよくあるパターンで、
お母様が借金の尻拭いをしてしまいます。
しかも、見栄晴さんの知らない所で、見栄晴さんに何も言わずに、
一気に返済していたそうです！

これはすごい！超強力なイネイブラー。
ド級の共依存かと思います。
普通文句と説教くらいは言いますからね。

でも、借金がなくなった見栄晴さんはホッとして、
こういう訳です。

そう、皆そう思うんです。
「こんなことは2度とやらない。」
その言葉は、その時は真実なんです。
ウソをついている訳じゃない。

でもできないんです・・・何故なら脳が変化してしまっているから、
意志の力なんかで太刀打ちできない訳です。
で、結果的にウソをついたことになり、
自分も周囲も傷つけてしまいます。

そしてどうなるか。

はい！これも王道ですね。
今度は500万円の借金に増えた。
「もう2度とやらない」が、なぜか倍以上の借金になっていた・・・

これを「借金の倍々Push」といいますが、
ギャンブルも他の依存症と同じで、耐性ができてしまい、
少々の金額では刺激を感じなくなってしまいます。

だからもっともっとと刺激を求めるうちに、
つぎ込む現金が多くなり、借金は早いスピードで膨らんでいきます。
特に見栄晴さんがハマっていた頃、我々がハマっていた頃は、
今のようにサラ金の総量規制なんてないですからね。
いっくらでも借金ができてしまう時代でした。

そしてどうなるか・・・

そう今度ばかりはお母様も怒った。
金属バットを持って立っていたそうです。

まぁ、みんなやりますよね。
この程度の脅しは。
私もカッターナイフを夫に突きつけましたから・・・（汗）

でも結局こうなる。

はい！また尻拭い！
今度こそこれに懲りてやめるはずだ・・・
周囲の人は、当然そんな風に常識で判断しようとしますので、
そこに望みをかけて、また大金を吐き出してしまいます。

さて、この先どうなったのか？
番組では報道されていなかったので、
分かりませんが、普通はもう1回位尻拭いがあって、
大体、平均的な尻拭いは1000万から1500万位じゃないでしょうか。
最近はもっと早期に繋がって来られる方が増えて参りましたが。

周りの人たちは、皆こう思いますよね。

「クズですよね」

はい、その気持ちはよく分かります。
ギャンブル依存症を理解しろと言っても、
一般の方には無理なのかもしれません。

だから理解できなくてもこいつら「クズ」だと思ったとしても、
「でも、社会は巻き込まれないように、被害を少なくするために、
なんとか防御策を作らないといけないよな。」
という視点に立って頂ければと思います。

何故なら、ギャンブル依存症は、
「クズ」とか「死ね」とか「バカ」とか「だらしがない」とか、
いくらののしったとしても、なくならないからです。

それに懲りて、やめられるものではないことを、
これだけ長い間、歴史が繰り返してきたのですから、
その現象の部分は現実ですから、受け入れて頂き、
対策を講じる方向に、世論を動かして欲しいと思います。

どうか10万人署名にご協力下さい。
https://izonsyo-syomei.org/

さて、「見栄晴さんは、依存症なのか？」
と聞かれたら「わかりません」とお答えするしかありません。
なぜなら今の生活が、放映されませんでしたので。

では依存症だったのか？と聞かれたら、
「おそらく」とお答えします。
あれだけの借金を繰り返した時点では、
間違いなくギャンブル依存症だったと思います。

問題は、回復されたのか・・・？
という所ですね。
その答えは・・・

さて、皆さんはどう思われましたか？

クリックでランキングがあがります。

にほんブログ村


依存症 ブログランキングへ
皆様、応援をお願いします。