最近、依存症関係の仲間と会うと、
どうしても清原さんの話題になります。
そして報道の在り方について、皆、心を痛めています。

今日は、連続ツイートをしたので、
Twitterで既にご覧頂いた方もいらっしゃるかと思いますけど、
こういうスターの違法薬物問題がでると必ず、
「薬物はダメ絶対！」の話ばかりになります。

こんなこと誰でも言えるし、言う方は絶対に批判もされないし、
安全なポジションにいて、正義感に浸れるんですから、
こんなに便利な言葉はありませんよね。

特に芸能人の方がおっしゃれば、
その発言をなさった方は大層ご立派な心がけ、
清く正しく美しく見えて、一石二鳥ですよね。

でも、こんなことそれこそ何十年も言い続けてきて、
全く状況は変わっていない・・・ということに、
何故思い至って頂けないのでしょうか？

「ダメ絶対だけじゃダメ絶対」という合言葉が、
依存症界ではよく使われますが、
「ダメ絶対」なんていくら言ったって、
「ダメだって分かっていても使ってしまう人達」が
ある一定数は必ずいるということなんです。

だからそういう人達には、犯罪防止のために
何ができるか？という生産的なことを考えるべきではないでしょうか？
残念なことに、依存症界の側からも、
マスコミ受けする、この発信をしている所があって、
長年、依存症関係者が、コツコツと力をあわせて発信し続けているのに、
先人たちや、精神科医の先生方の努力を無にする気か！？
と腹立たしいです。

それともう一つ、すごく腹立たしいのは、
元奥様と息子さんが可哀想！と、
騒ぎ立てることです。

「子供の事を考えてないのか？クズ野郎！」
と自分の父親のことを言われて、
傷つかない子供がいるでしょうか？
そのコメント発信で傷つけているのは、
清原さんではなく、あなた自身なのだということを、
どうぞ覚悟して発信なさってくださいね。

「（元）奥様が可哀想・・・」
というコメントも、上から目線で傷つけますよ。
「私って可哀想な人なんだ・・・」
と自分にはられたレッテルに気付きがっくり来るはずです。
でもそのレッテルを張ったのは、あなたご自身です。
その裏にある優越感を感じます。

少なくとも元奥様とお子さんには全く罪はないわけですから、
皆で、大声で
「お前の父親は、息子のお前より薬が大事なんだぞ！」
「子供のことを考えない、最低の父親。」
「あんな男と結婚したなんて可哀想。」
とまつりあげるのはやめましょうよ。

誰が一体被害者を創り上げているのか？
是非一度、皆で冷静に考えてみませんか？

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