笑って欲しいのです

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本日は大阪泉佐野市で「ギャンブル依存症基礎講座」
を開催させて頂きました。

お陰様で会場は満員御礼。
しかも笑いの街大阪だけあって、会場があったまると共に、
笑いの渦がおこり、明るいセミナーになりました。
ご来場頂いた皆さま、本当に有難うございました。
関西の仲間も沢山の準備ありがと~!

今日はですね、ギャンブラー本人の仲間の顔も、
会場でチラホラ見えたので、
家族側の仲間、本人側の仲間、沢山の仲間に、
私のインタビュー形式で、体験をお話しいただきました。

アンケートをみるとこれが好評で、
やっぱり体験に勝る説得力ってないなぁ~と思いました。

それと「笑いに勝る勇気づけもない!」というのが私の信念で、
どんなに深刻な話でも、どんなにハードルが高くても、
笑いながら「私なんかこんなでさ~」って言われると、
「なんだそんなもんなのか~」って、ハードルが下がるじゃないですか、
だから笑いを起こす!ってことに、私はかなり労力を使ってます。

セミナーに来て下さった皆さんの雰囲気が重たい時があって、
なかなか笑って貰えないと、背中に冷や汗が出てきますね。

こういうとまるでお笑い芸人みたいですけど、
自分では「お笑いカウンセラー」だと思っているので、
すべりまくると焦りますね。

私、全然レベルは違うんですけど、
うまく会場があったまらなくて笑いが起こらない時に、
思い浮かべる人が3人いるんですよね。

それは尊敬しているというよりも、
お守りのような感じで、思い浮かべると、
なんか勇気が出るんです。

その3人とは、
チャップリンさんと、
ウッディアレンさんと、
明石家さんまさんです。

チャップリンさんは、世界で間違いなく一番の喜劇王。
でも、ご存知の方も多いと思いますが、
お父様はアルコール依存症、お母様は精神に障害があって、
チャップリンさんは孤児院で育ち、
途中、米国に追放処分を受けたりと、
本当に苦労してあそこまで行くじゃないですか。

ウッディ・アレンさんもコメディの天才として有名ですが、
家庭環境も複雑で、
ユダヤ人の偏見や迫害も多かったと聞いています。

で、さんまさん。
さんまさんはお父様の再婚相手である義母にいじめられて育ち、
全く笑おうとしない義母を、
絶対に笑わせてやる!と思って過ごしたのだそうです。

どうですか?
いずれもお笑い界のKING。
でもその裏には壮絶な過去があるんですよね。

ですから究極の笑いは、
「大きな悲しみを知った者からしか生まれない!」
って思うんですよね。
だから「なんかすべってるなぁ」と思う時は、
この3人の神のことを想い浮かべるようにしています。

赤塚不二夫先生は、「真面目じゃないとギャグは生み出せない」
とおっしゃったそうですけど、
まさに名言であって、
真面目だからこそ、何が面白いのかが分かった訳ですよね。

だから私も、大きな悲しみや苦しみを乗り越えたからこそ、
「笑い」の持つパワーを、身を持って感じている訳で、
そこを大事に追及していきたいんですよね。

どん底に落ちたから、人の優しさが分かるようになったり、
暗闇に落ちたから、灯りの価値に気付けるじゃないですか。

悲しくて、苦しくて、笑えない時が長く続いたからこそ、
笑ったときのパワーやエネルギーに気が付けたんですよね。

笑えるということは、受容の表れだと思うんです。
大笑いしながら拒否するってないじゃないですか。
笑えたなら、それはもう受け入れられること。

依存症という大きな悲しみや苦しみを抱えた病気は、
そのまま伝えたのでは、
拒絶という否認にぶつかってしまうけど、
笑えたらその問題は少し小さくなって、
受け入れられるサイズになるんですよね。

だからこそ私は、新しく繋がった仲間に
笑って欲しい!
そう思って、いつも冷や汗かきながら、
笑いをとりにいってます。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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