回復の数だけ希望がある!です

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本日、3/14日ホワイトデーは、私たち夫婦の結婚記念日。
(多分18年目)
いやはや付き合い始めた頃から考えると20年以上も、
よくもまぁ続きましたわ。
ホント奇跡で御座います~。

これもひとえに私という人間の人格の賜物・・・
じゃなかった・・・夫の忍耐の賜物ですね。
はい!分かっております。
感謝、感謝の何ものでもありません。
こんな私と夫婦でいてくれるんですもんね。
さぞかし面白く疲れることでしょう(笑)

まっ、私も夫が夫で、ホンマ面白い人生となりました。
出会ったころは、博打に負けおけらになり、
ふてくされてマンションのゴミ置き場で寝ていた夫。
上司がくれた結婚祝い30万を、20万抜き取った夫。
就活で神戸に行き、そのまま競艇に行ってしまった夫。
その上明石の海岸で野宿し、置き引きにあったけど、
被害にあうお金が入っていなかった夫。

着るものがなくて、私のつんつるてんの上着を着ていた夫。
真冬でも短パンにビーサンで、
私の友人に「ボートピープル」と呼ばれた夫。
そんな夫とギャンブル三昧だった私。

麻雀でも、競艇でも、カジノでも、
行けば数10万からときに数100万の負けが込み、
しょっちゅう罵りあい、喧嘩ばかりしていたあの頃。
お互い、月に100万位のお給料を貰っていたのに、
6万の家賃の1Rマンションに、4人で住んでいたあの頃。
私の友人に「本当に幸せなの?」と泣かれたあの頃。

私たちが、そんな風に暮らしていたことなど、
今しか知らない仲間達は想像もつかないかもしれませんね。

ロレックスも、エルメスも、ヴィトンも何もかもなくしたけど、
それでも私たちは、こうしてまだ一緒にいます。

そして、今日は18回目の結婚記念日を迎え、
なんと「児童虐待早期予防・介入システムの開発」の研究のために、
科学技術振興機構に選ばれたプロジェクトの皆さまと、
お泊まり合宿に夫婦で参加しているのです。

人って変われば変わるもので、変われるんですよね。
なんせ20年前は、ギャンブルで野宿してたんですから。

そんな私たちのロクでもない経験談も、
今では、誰かの希望や勇気になっている・・・
「りこさんやデカさん夫婦のようになりたい!」
そう言ってくれる人がいるんですよね。
本当に有難いことです。

今日、実は加藤紗里とかいう芸能人が、
田代まさしさんのこと「クズ」呼ばわりしたという記事をみて、
マジで怒り心頭!

カッカきたあげく、ご本人のそのコメントが書かれたTwitterに、
「マーシーは今では回復者として私たち依存症者に
希望のメッセージを運んでくれています。
マーシーにもご家族がいることをお忘れなく。
私たち依存症者の家族は、あなたにクズと言われるような人でも、
依存症からの回復を願い信じ、悲しみや苦しみを乗り越えておりますので」
とマジレスしちゃいました。

あ~ぁ、私って子供・・・
無視すりゃいいのに!
反応したら、こんな炎上狙いの、
売れない芸能人の思う壺ですよね。

でもね、黙ってらんなかったんですよね。
だって、マーシーの苦悩の歴史、
マーシーの回復までの長い長い道のりは、
私たちにとっては宝物のメッセージ。

しかも私、マーシーの妹さんと同級生で、
昔、バイト先が一緒だったんですよね。
妹さんとはもうずっと会ってないけど、
きっと今のマーシーの回復を喜んでいると思うんです。

マーシーも私たち夫婦も、
回復の数だけ、希望がある!

見てろよ加藤紗里。
いや見なくていいや。
人をクズ呼ばわりするようなクズなんて、
仲間にいれてやんないよ。

私たちは変わり続け、進化し続け、
そして輝き続けるからさ!

夫と、日本中の子供たちが幸せになる日を夢見て過ごした、
結婚記念日。
良い年にできたね!
お互い、誰かの幸せを願い続けて、
年をとろうね!
感謝の18年。
ありがとう。

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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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