映画「月光」性虐待について考える・・・です

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昨日の「スポットライト」に引き続き、
本日は、あの「微熱」を撮った、
小沢雅人監督の新作「月光」の試写会にお招きいただいたので、
ひと足早く拝見させて頂きました。

この月光6/11より、上映になるのですが、
今日は女性限定でしかも私たちのような活動をしている人たちが、
多く集まった試写会となりました。

なかなか性虐待というヘヴィな映画って、
出てこないと思うんですが、
小沢監督はこういった、敢えて日の当たらない、
社会派の題材をテーマに取り上げている監督さんです。

最近すごく思うんですけど、
昨日の「スポットライト」もそうですけど、
人って暗い話を聞きたくないんですよね。
依存症とか性暴力とか、敢えて見たくない。

それとこういった問題は当事者が声をあげにくい。
けれどもやっぱり当事者の声に勝るものはないんですよね。
だからこう言った映画で、あげにくい当事者の声を代弁して貰うのは、
とっても有難いことだよなぁと思います。
小沢監督に是非「微熱、その後・・・」を撮って頂きたいですね~。
是非解決編を!自助グループのシーンなんてお願いしたい所ですね~。

さてさて月光も多くの方に観て頂きたい所ですけど、
今日の試写会をみて思った率直な感想は、
「これって分かってる人がよっぽど発信してあげないと、
誤解を招くかも・・・」ってことですね。

小沢監督の世界観とか言わんとする所、
もちろん、我々は分かりますよ。

でも監督の世界観って、抒情詩みたいな所があるので、
全くこういう問題に理解がない人にはサッパリわからないと思います。

だからこの映画は、問題作というよりも、問題提起作だなぁと思いました。
「性暴力は、その後の人生にどんな影響を与えるか?」ってことを、
この映画を見て知って貰うことと、
この映画の意味とか意義を理解した人が、
どんどん発信して、優れた解説を世に出していくことで、
この問題に光があたるのでは?と思いました。

性暴力は、依存症をはじめとして、
多くの問題、その人の人生に影響していきます。
でも日本ではずっとずっと蓋をされ続けています。
もうそろそろこう言った問題にも、
本格的にメスを入れる時代に来たと思っています。

6/11「月光」是非多くの方にご覧いただきたいと思います。

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