社会をちょっと変えてみた・・・です

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昨日、Twitterを見ていたら、駒崎弘樹さんが
「社会をちょっと変えてみた」というご著書を出されたと知り、
社会をちょっと変えたい私は、早速アマゾンで購入してみました。
っていうか、我が家のアマゾン担当の夫に買わせたんですけど・・・(笑)

で、夫はとっても親切な人なので、
駒崎さんの「社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門」
というご著書もついでに買ってくれました。
こういう所が、ホンマ夫のすごい所というか有難い限りです。

で、早速読み始めて、まだ読み終わってはいないんですけど、
「あぁ世の中には私と同じような人が沢山いるのね~」
と大変心強く思いました。

しかも、なんだかさっぱりわからないまま、
活動してきたけど、まぁまぁ良い線いってるじゃん私も
と、ここまでの道のりは悪くないと改めて確認できて、
少々安心もしました。

後半に、駒崎さんのアドバイスも載っているので、
それもチラ見しつつ、あと半分読むのが楽しみです。

で、このご著書の中に、スーッと腹落ちしたことがあって、
駒崎さんの言葉の中に、

『もうちょっと社会が変わってくれたら、社会が配慮してくれたら楽になるのに。
そう思っても大抵の人は生活に追われ、
日々の忙しさの中でそんな不満をやり過ごして生きていく。
(中略)
あるいは国や自治体がどうにかしてくれたらいいのに。
(中略)
それはきっとしんどいし、面倒くさい。
そもそもどうやったらいいかもわからない。
できるかどうかもわからないことをやってる暇はない・・・』

と思ってる人が多数派なんだけど、
でもその中で、通り過ぎずに、立ち止った人がいるんだよね!
って、いう7人の人たちの事例が書かれているご本なんです。

で、「あぁ、分かるなぁ~」と実感したんですよね。
何故なら私も、2年前までは、完全に多数派の方で、
「どうしてこう政治家ってバカばっかりなんだろう!」
とTVの前で悪態ついてる人でした。

もしくは官僚は保身しか考えていないとか、
まっ、そんな知りもしないのに、
偏った報道の一部を見て、決めつけてる人でしたね。

挙げ句、マスコミは分かってない!とかね。
マスコミ報道を見て、自分じゃなんも考えたり、
調べたりしてないのに、そこに出てくる、
政治家、官僚、批評家を批判し、
最終的にはそのマスコミも批判してる・・・
実に、不毛でしたね。

そして自分じゃな~んもしない。
批判はいっぱしだけど、自分の名前でなんかやる!
なんて責任あることは絶対しませんでしたね。

で、現在はこんな風に、世の中変えたるで~!
と意気込んでですね、色々動きまわってますけど、
でも別に最初っから「やろう!」と思った訳じゃないですよね。
気がついたら、やってただけで。
このご本に載ってる方々もそんな感じがしました。
「気がついたら、こんなことやってた」と。

私、今も時々「なんでこんなことになってるんだろ」とか、
「なんで私なんだよなぁ~」と、しばしば思うんですよね。
「あ~ぁ、やんなっちゃうよなぁ~」とか。

だってですね、普通にどっかでバイトでもした方が、
よっぽどお金もたまるだろうよ・・・と思う位貧乏になったのに、
こういう活動してると「金目当て」と言われたりするんで、
バカじゃね~の?と、むかついたり、
いちいち相手にもしないですけど、ストレスは多いですよね。

まっ身近な仲間とか、応援してくれる人は、
分かってくれてるからいいんですけど~。

あとですね、依存症って偏見に満ちてるから、
共感してくれる人が、めっちゃ少ないってのがホントしんどいですよね。
保育園問題みたいに多くの人が
「そりゃあそうだろう~」とか共感してくれることでも、
なかなか事が運ばないのに、ギャンブル依存症なんて、
まず共感ないですからね。
「やる方がバカでしょ」みたいなね。

それとカミングアウトしにくい、
内側から声をあげにくいってことでも、
度々、孤独感に見舞われますね。
依存症者がもっと姿が見える社会になるといいのになぁ
と思いますけど、それもなかなか難しいのが現状です。

薬物のご家族がおっしゃってましたけど、
薬物依存症家族会という表記がされてるだけで、
会場に入れない人もいる・・・というのが現実ですからね。
署名一つでも、本当に苦労が多いです。

そしてなんといってもギャンブル依存症の場合は、
VSギャンブル運営側となってしまうことですよね。
公害問題と同じ厄介さがあります。
しかも相手方が莫大な資金力をもち、
政財界そして警察組織さらにはマスコミなどにがっちり食い込んでいる・・・
ってなわけですから、そりゃあもうこのハードルの高さったらないですよ。
公営ギャンブルに至っては、国営ですからね。
心の底から、トホホ・・・って思いますね。

「あ~ぁ、他の誰かがやってくれたらなぁ~」と、
しょっちゅう思うし、
「なんでこんなことになってるんだろ?」と、
今でも不思議に思いますね。
私、こんなガラじゃないのにって。

で~も~、なんでやってるかというと、
そりゃあ使命感とか色々理由を作ればいくらでもありますけど、
もう最近の私の感覚としてはですね、
「神様に動かされてるから」としか言いようがないんですよね。

なんだぁかんだぁと、ストレス溜まってますけど、
でも抗えない、惹きつけられるものがあるというか、
それを私は
「しょうがない、神様のくじ引きにあたっちゃったんだよなぁ」
と、思ってるんですね。

神様が、人間界の色んな問題があるなかで、
「ギャンブル 日本 平成時代」のジャンルでくじを何枚かひいたら、
その中のに私の名前があった・・・
そんな感じがしていてですね、
いやもう神様が決めてたことなんだよな~、
だから抗えないし、一生懸命やらせてもらうっきゃないっすね~
って、そんな感覚があるんですよね。

自分の意志で初めてたら、多分こうなってない気がするんですよね。
自分の意志なんて、全くないし、
こんなことやろうと1ミリも思いませんでしたけど、
気がついたらこうなっていたんですよね。

その度その度に、ターニングポイントになる人が現れて、
神様のお告げを与えてくれたから、
結果こうなった・・・みたいな。

団体作って、最初は「政策提言はしません!」って明記してたのに、
ある精神科医の先生に、「この一文を削除して政策提言すべき!」
と言われたので「あっ、そうですかぁ?」
みたいな感じでその一文を削除したんですよね。
何の気なしにです。
割と信頼してる人の言うことには、素直に従うタイプなので。

とはいえ、別に何やるってわけでもなかったのに、
突然IR法案が提出されたことから、
にわかに「ギャンブル依存症対策って何やれば良いの?」と、
政財界や自治体の方々からお呼びがかかるようになったんです。

想像してみて下さい。
あなたのメールに突然、
「経団連」とか「自民党政策審議会」というところから、
話聞かせて~と連絡が来るんですよ。

そしたら、えぇ!ってびっくりして、こりゃ大変だ!って思いますけど、
これまで私たちが困ってきたことや、
伝えたかったことを話せるチャンスな訳じゃないですか~。
自分の肩に、何千人もの仲間の想いが詰まってる!
と思ったらですよ、全力投球するじゃないですか。

まっ、そんなことやってるうちに、
今のような活動になってきたんですよね。
やりだしたらどんどん道が開けてくるんで、
面白くもなり、益々しんどくもなり、
しんどいからまた新たな道が開けると嬉しくもなり、
その成功体験が次に繋がり・・・この連続ですね。

だから、こういう駒崎さんみたいな、
先ゆく方々が切り開いて来られたノウハウを、
まとめてこうして教えて下さると、
とっても参考になりますね。

まだまだ知らないことだらけですし、
駒崎さんのような知識も経験も人脈もできてないので、
あんな風になれるには、ぜ~んぜん遠いですけど、
でもそうやってコツコツ道を作った人がいるんだなぁと、
見せて頂けるのは勇気も希望も貰えますよね~。

私、よく言われる大っ嫌いな言葉があるんですけど
「りこさんだから出来た」とか、
「でも、りこさん出来ちゃうから~」なんて言われることですよね。
いや、最初の1歩がでたら、誰でもできるんですよね~。
あとはコツコツやり始めたことを、
あきらめずにやること、それっきゃないですね。

というわけで、今コツコツやってるのは、
署名です。
特に、チェンジオルグを頑張らねばならないので、
皆さんご協力お願いします。

チェンジオルグ

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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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