学生を守れぬ先生達と高野連です

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九州出張から、帰って参りました!
最終日は、長崎におりました。
9/3の「微熱」上映会のゲストに、
長崎の西脇病院院長 西脇健三郎先生にお願い致しましたので、
ご挨拶に伺って参りました。

いや~、西脇先生との面会、めっちゃ楽しかった!
噂どおり個性的で、かつエネルギッシュで、
かつアディクトに対する愛情たっぷりの先生でした。
ちょっと私、ますます長崎LOVE、九州LOVEになりそうです!

来月から福岡でFDPも始まりますし、
今年は、九州で沢山の繋がりを作りたいなぁと思います。
西脇先生とのご縁も、なんか良い繋がりになりそうで、
ワクワクしながら帰って参りました。

しかし、帰りの道中で仲間のLINEをみていたら、
こんな事件があったとのことで、
暗澹たる気持ちになりました。

東灘、兵庫大会辞退=部員の賭け行為発覚―高校野球

なんだこれ?って思いませんか?
現3年生部員11人らが立てた指の本数を当てるゲームを行い、
勝敗に応じて金銭のやりとりをしていた。」
「負けた生徒は、1度につき最大約1000円を支払っていたという。」

ようするに昔よくやった「いっせーのせ!」ですよね。
あの遊びに金銭を賭けていたってことですよね。
で、その中に野球部の生徒さんがいた。

それで、高校野球辞退・・・
もうね、最近の指導者は、自分の保身のために、
生徒や選手を見せしめというか、いけにえにしているとしか思えないです。

バドミントンの時も思いましたが、
指導者が「甘い」という批判を受けないように、
さっさと、厳しい処分を課してしまう。

自分が批判を一身に受け、矢面に立つ覚悟で、
生徒や選手の頑張りをなんとか無にしないように、
平身低頭社会の理解を得られるよう努力する・・・
なんて先生や指導者はいないのでしょうか?

もうね、ギャンブル問題=罰せられる対象という風潮が、
どんどん高まっていくことに、非常に危惧を抱いています。

賭けごとをする大人たちが、ゴロゴロしている日本においてですよ、
子供たちだけに、モラルを押しつけるなんて無理に決まってるじゃないですか。
うちの親や親類なんか、賭けトランプで、
平気でお年玉まきあげるような大人でしたよ。

現代だって、家庭の中に賭けごとが蔓延している家なんて、
いっくらだってあるじゃないですか。
そんな家庭の子供は、簡単になんでも賭けごとにしちゃいますよ。
問題があるなんて思ってないですから。

依存症とまでいかなくとも、
きちんとギャンブルに対する予防教育がなされていない、
現代の日本で、問題を起こした選手や生徒だけ、
サッサと切り捨て、厳しい処分で臨んでいるような、
そんな自己保身に走る、愛情のない先生や指導者にはヘドがでます。

なんでも処罰処罰処罰・・・
こういう風潮ってなんかメリットがあるんでしょうか?
しかも連帯責任のように、
一部の生徒のしかもとるに足らないような、
ちょっと指導すればすむような話を、
大げさに処分するって、どういう神経なんでしょうか?

昔の五人組制度じゃあるまいし、
せめて該当選手のみの出場停止ぐらいにできないのでしょうか?
こんな連帯責任の傷を負わせて、何とも思わないって、
無神経にもほどがあると思います。

この該当選手のトラウマになること間違いないですね。
むしろそういう無神経な、愛情のない大人たちの行為によるトラウマから、
将来依存症を発症する一因となりうること、
分かっているのでしょうか?

兵庫県は、県内の先生方、スポーツ指導者に対する、
ギャンブル問題の研修と、県内の中高生に対する、
依存症予防教育を是非私にやらせて下さい。

そして、高野連はいつまでもこんな連帯責任制度をやめるべきです。
学生たちと言うのは、いつでも失敗を犯すものだし、
その失敗を安全に起こせる場所が学校であり、
沢山の失敗の経験が、将来の生きるためのスキルになるのではないでしょうか?
学校が失敗を恐れる場になったら、
一体いつ子供たちは失敗から学べるのでしょうか?

安全に失敗する経験。
これこそ、最も大切な依存症予防だと、
私は、多くの学校関係者や指導者に知って貰いたいです。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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