昨日、テリー伊藤さんに対するブログが、ヤフーニュースになりました。
テリー伊藤さんは依存症についてコメントしないで

今回の記事、本当に多くの方にお読み頂き有難いです。
そして今回ほど、エールを貰ったことはありませんでした。
もちろん、依存症目線で発信すると毎回そうですが、
誹謗中傷、反対意見、批判も沢山来ました。

でも今回は圧倒的にそれを上回る数
「良く言ってくれた！」
「ＴＶのくだらなさにはうんざり」
「確かに素人がコメントすべき問題じゃない」
と、私の意見を支持して下さる方が多かったです。
しかも知人だけでなく見ず知らずの方からもです。
時代は、確実に変わりつつあると、実感することができました。
本当に、ありがとうございます。

さて、昨日の続き、違法薬物使用を、そもそも違法にする必要なんてあるの？
という問題について書きます。

日本人はあまり知らないと思いますが、
海外ではそもそも自己使用については、
罰するよりも、治療につなぐという考えが主流です。

ですから、売人は別ですけど、自己使用だったら、
刑務所ではなく回復施設へと考えられています。

日本も、この流れを汲んで、刑の一部執行猶予制度が、
本年6月より始まりまったことも、
テリーさんへのブログで書いた通りです。

違法薬物の使用を、罪に問うメリットってどこにあるのでしょうか？
だって再犯率7割とも言われているんですよ。
だったら罪に問い、刑務所に入れる効果なんて、
殆どないも同じじゃないですか。
だとしたら罪人と認定するよりも、病人と認定して、
治療に繋げた方が、税金的にも、回復率としてもメリットがあるじゃないですか。

刑務所って、受刑者にかかるお金毎月23万円もかかるんですよね。
生活保護で回復施設に入れば、その半分でしかも順調に回復すれば、
その保護費だって1年半から2年位で切れるじゃないですか。
家族が回復施設費を負担できる場合は、税金を使う必要もなくなるわけです。

さらに、薬物使用で困っている人もずっと相談しやすくなるし、
薬物で、問題が起きているご家庭に、介入しやすくもなるじゃないですか。
違法薬物の使用は、罪に問わないとして、
その代わり発見されたら、回復施設に行かないと、罪に問うよとしたら、
回復率だってあがるんじゃないですか？

それと昔「人間やめますか？」なんて、最悪のコピーができて、
あれで覚せい剤使用の、
おどろおおどろしいイメージが出来上がったと思うんですけど、
そうやって「人間失格」みたいなイメージを作るから、
どんどん地下にもぐっちゃうんですよね。

暴力団の資金源と言われますけど、
昨日書いたように、近寄ってくる人のほうがずっと巧妙ですから、
使う時には、そんなイメージ湧かないことも多いと思います。
ちょっと知り合いに貰った・・・みたいな、
最初はそんな感じがすると思います。

依存症とくに薬物依存症のことを書くと
「そもそも違法なものに手を出した奴らなんかに・・・」
的な意見が多く見られます。
もうねこの上から目線の、偉そうな意見にはヘドが出ますね。

人間、いつどこで違法薬物にまで手を出したくなるほど、
追いつめられるような状況に出会うか分からない、
そしてそういう状況に、人間はしばしば陥る。
そして、それは社会的地位とは関係なく誰にでもやってくる出来事なんだと、
どうしてこれまで散々起きている社会の状況から、
客観的に冷静に判断できないのでしょうか？

人間は皆、平等に弱いんですよね。
だから間違うことなんか誰にでもある。
たまたま自分が薬物には手を出さなかったとしても、
清廉潔白、何一つ罪を犯さない人なんてこの世ににないですよね。
太古の昔から。

それを薬物使用者にだけ、徹底的に裁き叩いたって、
結果は良くならないじゃないですか。
感情で判断せずに、結果から合理的に、
社会を良くしていきましょうよ。

あなたがそうならなかったとしても、
人生を生きていく上で、ものすごく感じやすい人たちがいて、
なんでも敏感に受け止めすぎて、
生きづらい人がいることくらい、
ちょっと想像すれば分かるんじゃないでしょうか？
人間の脳は同じようでも、個性があるんですよね。

薬物使用は罪に問うのではなく、
病気として扱って欲しいです。
その方が、社会のためにメリットもあるし、
なによりも合理的です。

今のようなメディアリンチは、社会の誰のためにもなっていません。
特にマスコミ関係者は、ご自分たちこそ、
ご自分たちの罪を認めて欲しいです。

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