昨日は、日本人が皆、感慨に浸った一日ではなかったでしょうか？
天皇陛下が示されたお気持ちに対して、一抹のさみしさと共に、
平成天皇の改革者としての生き方に、心打たれました。

皇室の長い歴史にあって、平成天皇ほど時代に翻弄され、
そして時代の変化に、機敏に勇気を持って対応されて来られた方も、
いらっしゃらないのではないでしょうか？

神の子としてあがめたてまつられた時代から、
国民の象徴となり、常にロールモデルとして、
国中に一挙手一投足が注目される生き方を余儀なくされることとなり
その想像を絶するストレスの中、
それでも恋愛を貫かれ、民間からお妃さまを貰い、
乳母を廃止し、お手元で子育てをされるという一大改革を成し遂げ、
激務をこなして来られた天皇陛下。

皇室の皆様方の自分に厳しい生き方は、
私なんぞとてもまねできるものではございません。
にもかかわらず、自分の終焉の際に起こるであろう、
社会負担にまで心を砕かれ、配慮されているお気持ちに、
感謝の念でいっぱいになりました。

確かに、昭和から平成に変わった時って、
本当に社会が停滞ムード一色でしたもんね。
特に昭和天皇が重篤な状態に陥ってからは、
ご容態が毎日報告され、自粛自粛と国中が派手がましいことは、
一切避けるような状況でした。

あの頃ちょうど一度目の結婚式を控えていて、
しかも結婚式が帝国ホテルという、
皇居の目の前を予定していたものですから、
打ち合わせなどで、皇居周辺に行くたびに、
いかに重苦しいムードだったか、如実に覚えています。

また、病気療養中の雅子様を慮って、
今回ご家族のご負担ということにも触れられたのかな？と思いました。
いずれにせよ、国は天皇陛下のお気持ちに即した対応を、
速やかにして欲しいと願っています。
そして陛下と美智子さまが穏やかな老後をお過ごしになられますように。

さて、もう一つのBig　Newsは、何と言ってもイチローさんの3000本安打。
達成の瞬間、チームメイトや、お客さんや、マスコミの皆さんが、
一斉に惜しみない拍手と歓声をあげ、場内のボルテージが上がったことに、
日本人として誇らしくもあり、とても嬉しくもありました。
アメリカ人があんなにも喜んでくれて、ありがとう！と言いたかったですね。

あの感情を見せないイチローさんも思わず涙ぐみ、そして記者会見で、
「僕にとって、『3000』という数字よりも、
僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んでくれることが、
今の僕にとって、何より大事なものだっていうことを再認識した瞬間でした」
って言っていて、実に共感できる名言だと思いました。

周りの人が共に喜んでくれる幸せ・・・
記録よりも人はその共感の記憶で、
人生を乗り越えていけるんだと思います。

そして、どんなに偉大になり、
野球の本場アメリカで、大リーガーと肩を並べる記録を達成しても、
自分を育ててくれた、仰木監督に感謝の言葉を述べたイチローさんは、
さすが感謝の人と呼ばれるだけあるなぁと思いました。

そして、今日も多くの名言を残してくれましたが、
私が一番見習うべきことはやっぱりここ。
「小さなことでも満足するっていうことは、すごく大事なことだと思うんですよね。
だから僕は今日のこの瞬間、とても満足ですし。
それを味わうとまた、次へのやる気、モチベーションというのが生まれてくると、
僕はこれまでの経験上、信じているので、これからもそうでありたいと思っています」

私も、「もっと、もっと・・・」と、常に上を目指そうとするのではなく、
その時、その時の瞬間の満足感を味わう・・・
そういう感謝そして余裕のある生き方をしたいなぁと思いました。

イチローさん、本当にお疲れ様！
そして、またしてもすんごい感動をありがとう！

うちの息子は、イチローさんがアメリカに渡り大活躍した年に生まれ、
イチローさんにあやかって、名前に一朗をつけました。
イチローさんと同じく、感謝を忘れない「ありがとう」と、
よく言ってくれる息子に育ちました。
ありがとうございます。

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