フェルプス選手とバイルズ選手と依存症です

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リオ五輪も後半戦を迎え、益々の盛り上がりを見せておりますが、
今回の五輪でなんと23個目の金メダルを獲得した、
水の怪物マイケル・フェルプスさんに、
なんとこんな過去があったことが記事になり、
ここ数日FBやTwitterで拡散されておりました。
荒れた生活から復活した水の怪物。 フェルプスが乗り越えた苦難の年月。

なんとフェルプス選手、アルコール依存症の回復施設に入寮し、
リオ五輪に復帰したというのです。

ロンドン五輪以降、アルコールやカジノに溺れ、
荒れた生活をするようになり、
ついに飲酒運転で逮捕され、アルコール依存症の治療施設に入所したというのです。

回復施設に入寮すれば、当然自分の過去と向き合う訳で、
そこで父親との確執を乗り越えることができたとあります。

どんなに素晴らしい成績を残し、どんなに栄光を掴んでも、
そういった自分の外側を飾るものでは、
決して人間は満たされることはないのだと、
改めて気づかされますね。

やはり依存症プログラムは効果がある!
そう勇気づけられるまさに偉大なる生き証人の発言で、
とても嬉しくなりました。

また、もうこんなニュースもやはり拡散されておりました。
それはアメリカの女子体操選手、団体と個人総合で、
金メダルをとった19歳のシモーネ・バイルズ選手についてです。

リオ金メダルの体操選手、里親を「両親ではない」といったコメンテーターに素敵な返答

バイルズ選手のお母様は、なんとアルコールとドラッグの問題で逮捕され、
養育権をはく奪されたそうです。
そしてバイルズ選手ら3姉妹は施設に預けられることになりました。

それを知ったお祖父様が、施設から3姉妹を引き取り、
ご自分の手元で育てることにしました。
お祖父様は、再婚していてお祖母様と、
バイルズ選手らは血のつながりはありません。

その事に対し、「両親ではない」と無神経なコメントをしたコメンテーターに対し、
バイルズ選手が「特にコメントしたいことはありません。
私の両親は私の両親なんですから。ただそれだけです」と答えた。
とあります。
そして、“ママ”との仲睦まじい写真がUPされていました。

まさに、これこそ私が現在全国開催をしているイベント
「パチンコ依存症の家庭を描いた短編映画「微熱」上映会
ギャンブル依存症の家庭で育つ子供たちを守ろう!」
~子供の貧困や虐待を考えるシンポジウム~
で伝えたいメッセージそのもの!

親に依存症の問題がある子供たちを、
周囲の大人たちがサポートする社会の実現を、
まさに地で行くロールモデルですね。

さすがは依存症先進国アメリカですよね。
こういった希望あふれるメッセージが沢山あります。
どんどんこういったメッセージが日本でも配信されることを願っております。

そして、2度とバドミントン闇カジノ事件のように、
自己責任論ばかりで、頑張ってきた個人が、
潰されてしまうことのないよう願い、
私も活動頑張っていく所存です!

がんばれ日本!

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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