経営者の皆様へ「あなたの会社でもギャンブル問題は起きています」・・・です

公開日: 

またしても11億円と言う巨額横領事件が起きましたが、
三井住友銀元副支店長を逮捕=被害総額11億円か
仲間うちで、「愛人に貢ぐのと、子供の教育費で11億もいかないだろう・・・」
と話していたら、案の定FXにのめり込んでいたという報道が出て、
「やっぱりなぁ~」と思いました。

銀行の横領事件って本当に沢山ありますけど、
もうそろそろこういったギャンブル依存症がらみの、
予防教育や、介入の研修位、本格的に実施した方が良いと思いますよ。
日本の企業って、どうしてこんなにも呑気で、
「多分、もう起こらないよね、たまたま特別、今回は運が悪かっただけ」
的な希望的観測で、抜本的な解決に向けた努力をしないのでしょうか?

実はここの所、私の周囲では会社を巻き込んだ介入が数件起きています。
何故か、日本では「会社にばれたら立場がなくなる」的に思っているご両親や、
「そこまでやるの?」と思う人もいるようですが、
病気が治らなければ、いずれ会社に居続けることもできなくなります。
それに会社だって「ギャンブル依存症」だからってクビになんかできません。

逆に、ギャンブラーがいるために、
会社の風紀が乱れてしまっているケースもあります。
そういう場合は、会社の方は「話して頂いて本当に良かった」
と皆さんおっしゃいますよ。
早期介入、早期回復がギャンブラーとその家族、そして会社のためじゃないですか。
何故、そうしないのか?本当に不思議でなりません。

アメリカではこういった会社ぐるみで依存症対策を行うことが、
当たり前に行われています。
なんせ1939年に、依存症者のバイブル書「アルコホーリクスアノニマス」が、
出版された際にすでに、「雇用者へ」という章が書かれている位ですから。

現在、起きている介入は、
すでにご夫婦は別居状態で、当事者は否認を続けている、
会社に対し密かに迷惑をかけているにも関わらず、
仕事が最後の砦で、これを否認の最大の理由にしているというケースです。

で、もうこれは、会社を巻き込まないと、
会社も被害が甚大になるし、
当事者も絶対に自助グループや回復施設などに、
繋がってくるチャンスがない・・・と判断しました。

会社を巻き込んで介入するケースとは、
例えば、こんなことが起きている場合です。

・会社の同僚に隠れて借金をしまくっている。
・同僚への借金が以前から問題になっているのに、また借りている。
・時々、会社の売り上げや、経費から借り入れをしギャンブルをしている。
・その無断借用の損失補てんを家族に泣きついてくる。
・会社の仲間を闇ギャンブルに誘っている。
・会社の仲間で闇ギャンブル場に通い、徹夜でギャンブル三昧になっている。
・既に数百万円以上の横領が発覚したのに、会社側に正直に全てを話そうとしていない。
・横領事件に対し、会社が「返済すれば不問にする」などと、鷹揚な姿勢を見せている。

全国の経営者の皆様、どうですか?
あなたの会社でもこんなことが起きています。
「知らぬは社長ばかりなり」です。

社員と会社を真剣に守るおつもりがあるのなら、
絶対に、依存症の予防教育と早期介入の方法、
また社員が回復し続けて行くために必要なことを、
経営者は学ぶべきです。

あなたの会社は、ギャンブル好きの風潮がありませんか?
営業マンは、時々連絡が取れなくなっていませんか?
職場でお金の貸し借りが常習化していませんか?

思い当たる節があるのなら、是非、私たちにご連絡下さい。
臭いものに蓋をしても、腐るだけです。
臭いものには、風通しを良くする必要があります。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑