秀作!「君の名は。」「聲の形」です

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今年は映画が豊作で、映画ファンとしては嬉しい限りですが、
観たくてたまらなくても、なかなかタイミングをみつけるのが、
大変ですよね~。
都会に住んでてよかったなぁ~と思うのは、
なんと言っても、映画館が多いこと。
なんとかどっかの劇場で、都合が合う時間帯を見つけることができます。

さてさて、やっと観て参りましたよ~。
只今、大ヒットしている「君の名は。」
新海誠監督の作品は、初めて拝見しましたが、
いや~噂にたがわず、映像が美しいですね~。
日本の美しい田園風景を見事に描写していて、
ノスタルジックな気分になりました。

そして内容も、私の好きな世界観で、
偶然じゃない必然と言うか、時空を超えた話で、
「時をかける少女」と「転校生」と「インターステラー」
を彷彿とさせる、ロマンチックなお話しでした。
まさに運命の人とは何があっても結局出会う・・・みたいな。
何だかわかんないけど、泣けちゃう~みたいな話で、
こりゃあヒットするはずだわ~と思いました。

なんとなくですけど、新海監督も、
我々依存症者の回復の礎を築いた、
ユングの世界観がお好きなんじゃないかなぁと思いました。

そして「君の名は。」に興行成績は及ばないようですが、
名作と呼び声の高い「聲の形」をやっと本日観てくることができました。

はぁ~~~~~~~、こりゃマジやばい。
こんなに胸が苦しくなるアニメは初めてじゃないでしょうか。

耳の聞こえない女の子が転校してきたことから、
いじめの問題が起こり、平和だった同級生の間に亀裂が入ります。

思春期独特の自意識過剰から、
本当は優しくしたいのに、他人と迎合してしまったり、
うまくコミュニケーションできないもどかしさから、
いじめに走ってしまったり、
登場人物の中には、
いじめっ子、良い子ぶりっこ、弱虫、ダサい子、女王様、・・・と、
これでもか、これでもかと、様々な心のパターンが描き出され、
見ているのが苦しくなってきます。

登場人物の心模様は、同時に、
誰の心の中にもある弱さや、ずるさで、
誰しもが自分の心を投影し
誰しもが身近な誰かを想い浮かべたのではないでしょうか。

青春時代特有の、人間関係のややこしさと、
青春時代特有の、ガラスのような繊細さ。
そしてそのこんがらがった出来事の中で、
なかなか居場所が見つけられずに、もがき苦しむ姿。
素直になれなくて、自分を好きになれない高校生たちが、
生き方を見つめ直し、自分を変えていこうとする姿に心打たれます。
この映画はまさに「埋め合わせ」を描いた映画です。

なんで自分なんか生まれたんだろう、
自分のことなんか大嫌い、
そんな風に自分を責め、
毎日死にたいと思いながら青春時代を生きた私には、
痛くて、切なくて、苦しくて、そしてめっちゃ面白くて、惹きこまれる映画でした。
そして何よりも、人間と世界の美しさが描き込まれていました。

どんな逆境も、それは生きるためのギフトに変わる、
大切なのは、どんなにカッコ悪くても、ずるくても、
自分勝手でも、ぶりっこでも、なんでもいい、
やっぱり生き抜くことなんだ!と、改めて思わせてくれる映画でした。

日本のアニメは本当に素晴らしいですね。
まさに世界に誇れる作品です。

この2本是非大切な誰かと観に行って下さいね!
そして思春期を生きている、子供たちにも、
是非見て貰いたいなと思います。

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