国家ってなんだろう?です
昨晩、北海道は仁木町という所で、
依存症の講演会をさせて頂いたのですが、
そのコーディネイトをして下さったのが、
元北海道新聞の記者さんだったんです。
以前、私たちが、千葉県でセミナーをやった時にご来場下さった方で、
その方が今回地元北海道でりこさんの講演を!
と招聘して下さったんですね。
ですから、その方と、ちゃんとお話ししたのも今回が初めて!
みたいな感じだったんです。
でも、往復の道中で色々意気投合してしまい、
これから北海道で一緒に色々展開していきましょうよ~、
なんて話になって、めちゃくちゃ楽しみになりました。
それと、余市、仁木町という所にはじめて行きましたが、
すっごく良い所ですね~。
余市は、仲間から聞いていて是非一度行きたいと思っていましたが、
今回思いがけず、訪れることができました。
あまり時間がなかったので、ざっくりご案内頂いたのですが、
海あり、川あり、山あり、そして果樹園あり、
ついでに朝ドラで有名になったNIKKA のウイスキー工場まであって、
こんな恵まれた土地なんだ!とびっくり仰天しました。
余市川
ローソク岩
誰かがインスタにUPして「こんな所あるの!」と、
ものすごく話題になったことがあるそうです。
NIKKAのウイスキー工場
朝ドラファンの母が見たらさぞかし喜んだことでしょう。
それと、余市・仁木町と言うのは実に福祉に力を入れている街なんだ!
ということも初めて知りました。
やっぱ、地元に詳しい人に聞かないとダメですね~。
知的障害のある方のための施設や、
ヤンキー先生で有名になった不登校児の高校「北星学園」もありました。
でも、今回の旅で、私がもっとも心打たれ、ふるえるような思いをしたのは、
なんといっても平成8年に起きた「豊浜トンネル崩落事故」の慰霊碑に、
お参りさせて貰ったことです。
さすがに慰霊碑を写真に収めるのはやめましたが、
慰霊碑の横には、小さな小屋が建てられ、
祭壇が置かれ、千羽鶴などが飾られていました。
丁寧に掃除がされ、あの事故からもう20年が経過したとはとても思えない、
おそらくご家族にとっては、あのまま時が止まってしまったのではないかと、
思わせられるような場所でした。
皆さんは覚えていらっしゃいますか?
平成8年に起きた、豊浜トンネルの崩落事故。
あれ実は、余市町と古平町を結ぶトンネルだったんですね。
今回行ってみて初めて知りました。
何度も繰り返し流れた、トンネルに突き刺さった岩盤。
あの時、バスのテールランプがハザードを出していたことから、
生存者がいるのではないか?と、かすかな希望を信じ、
国民も作業を見守ったと思いますが、8日間にも渡る難作業の結果は、
残念ながら全員即死。20名もの尊い命が失われたこと、
しかもその半数は10代の若者だったという、
あの衝撃を昨日のことのように思い出しました。
今回、コーディネイトして下さった、元新聞記者さんは、
この事件の後追い記事をずっと取材されていた方だったので、
記事には出来なかったことを、色々語って下さり、
私自身も何とも言えない無念の気持ちになりました。
しかも、あの事故、結局責任の所在は明確にならず、
関係者は書類送検されたものの、不起訴処分になっているんですよね。
私が親だったら悔しくて、気がおかしくなってしまうかもしれません。
しかもあの事故の教訓は生かされず、
中央道笹子トンネルでも崩落事故は起きてしまいました。
こういった話を、ずっと道中でしていて、
「国って一体何だろう?」という気がしました。
私たちは国家を信じ、国家のために労働し、税金を納めているわけで、
全面的に国家に協力している訳ですよね。
でも、時々国は牙をむくし、
または、問題があっても見て見ぬふりをするわけです。
「依存症の問題なんてまさにそうだよね」
私と元記者さんは思わずため息交じりにつぶやきました。
そう、まさに見て見ぬふり。
国は産業側を徹底的に守り、そして関連議員には多額の献金が渡り、
管轄している警察関係者は天下りで安泰。
マスコミもスポンサーにおもねり真実を伝えない。
社会では、パチンコの問題で、様々な事件が起こり、
巻き込まれた人々は不幸になり、
沢山の人が自殺に追い込まれていても、
国は、もう何十年も見て見ぬふりを続けている訳です。
一体国ってなんだろう?って思いませんか。
何故、責任を認め、変えていけないのか?
一体この国の仕組みのどこで目詰まりを起こしているのでしょうか?
ものすごく悔しい気持ちになりました。
でも、この元記者さんと私、意気投合するだけあって、
めっちゃ前向き。
「一緒に蟻の一穴を掘ろうよ!」ってなことで、
それでも絶対めげないし、負けないぞ!ってことで帰ってきました。
そう!私には最高の財産がある!
それは失うモノがない!という財産です。
北海道の大自然に囲まれていると、
なんかいつも元気になれる!
これからどうも北海道にご縁がありそうな予感がしてなりません。
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