捜索願いと警察力です

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皆さん、年始に自殺予告が入った件、1件は割と早く解決に至ったのですが、
もう1件がなかなか行方がつかめず、心配しておりましたが、
本日無事保護され、回復施設に繋ぐことができたので、
ご報告申し上げます。
沢山の方にお祈り頂き、願いが通じたと感謝致しております。
有難うございました。

先日、アスクの今成さんや、スキーマ療法でご高名な伊藤絵美先生と、
Facebookで話題になったのですが、
警察に関わって貰った案件について、事例集を作りたいなぁと思っています。

というのも、今回の件もそうだったんですが、
我々の事案って、警察に関わって貰うことって結構あるんですよね。
いえ、警察に関わって貰わないと、どうにも出来ない案件があるんですよね。

けれども警察というのは、基本的に事が起きないと動いて貰えないわけで、
それはまあ致し方ないというか、そうでないと逆にヤバい社会ですよね。
「~の危険がある・・・」ってだけで、いちいち保護や逮捕されたんじゃ、
基本的人権なんて尊重されないですもんね。
「ギャンブル依存症=危険人物」なんてことになりかねない。
でも、私たちは経験から「これは早急に介入しないとマズイ・・・」
という直感があるわけです。

でもですよ「私の勘がいってます。」なんていくら言ったって、
警察は「あっそうですか」ってなもんですよね~。
私、ユリゲラーでも江原さんでも、超能力捜査官でもないんですから。

そこで、警察に単なる捜索願いから、
レベルをあげて貰うには?ということで、
今回の経験を書きたいと思います。

まず捜索願ですけど、これは誰でも出せますけど、
ハッキリ言って、それで何かが動いたりはしません。
けれども、何かあった時には、網にひっかかってきます。

よくあるのは、免許更新時とチャリンコ等の窃盗と万引き事件。
こういうことが起きた時に、警察から連絡があり安否が分かります。
但し、免許更新時など、何も犯罪を起こしていない時には、
拘束力はないので、本人そのまま逃げてしまうことも多々あります。

で、今回は11月末に失踪して、年始に自殺を匂わすメールが入って、
そのままなしのつぶてで、
こちらの呼びかけにも答えないという状況が続いていました。

で、その間親御さんに指示して、捜索願を出すことと
「ギャンブル依存症であること」などなどを警察に伝えて貰いました。

でも一番警察を動かすのに有効だったのは、
本人の携帯履歴を直近の12月分について取り寄せたら、
履歴が全くなかったことが分かり、それを伝えたことだと思います。

さすがにこれは私も一瞬「ヤバい・・・」と思いましたもん。
だって、現代社会においてですよ、30代の若者が、
一か月全く携帯を使わないなんて、そんなこと普通あります?
どれだけ孤独の中にいるんだ・・・?ってことですよね。
孤独というのは、依存症者の自殺には深く関わっています。

で、その報告をした所、警察が「レベルをあげます」と言ってくれたんです。
そして、捜索というか見回りをしてくれた所、
今日になって、本人が見つかったんです。

ちなみに携帯会社に履歴を申請すると、
大体1週間ぐらいで届きます。
こういった客観的な状況証拠を提出することが、
他人を説得するためには一番有効ではないでしょうか?
感情論ではなかなか他人は動いてくれないですよね。

当り前ですけど、警察には困った人が沢山訪れます。
その中で、いかに親身に優先順位をあげて貰うか?
我々はその方法を模索していかねばなりません。
そして得たスキルは、共有していくことが大切かと思ったので、
この度のことを書いてみました。

とにかく無事に事が運び、本当にホッとしています。
やっと、新年を迎えられた気がします。

彼を車で送った帰り道、
まん丸のお月さまが、目の前に登ってきて、
それはそれは神秘的な光景でした。
神様が祝福を贈ってくれた気がしました。

大丈夫!きっと回復できる!
そう信じて、ご家族ともども、
これからも一緒に歩いていきたいと思います。
感謝。

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