「らしさ」に苦しむことです

公開日: 

今日、ヤフーニュースに弁護士ドットコムさんに書いて頂いた、
私のインタビュー記事が掲載されましたので、
是非ご一読下さい。
ギャンブル依存症者を苦しめる「自己責任の風潮」「マスコミの矛盾」<カジノ解禁>

で、なんとなくネットサーフィンをしていたら、
こんな記事を見つけ、記事の中に松本先生のコメントも掲載されていたので、
じっくりと読んでみました。
「男らしさ」「イクメン」が苦しい男たち

なるほどなぁ~と男性側にも当然こういった、
自分を縛ってしまう、社会の風潮にこたえなきゃ!
みたいな苦しみがあるんだんぁと思いました。
確かに「男が辛い」と「てにをは」を変えただけで、
主旨がよく伝わりますよね。

私は常々言ってますが、こういった「男らしさ」「女らしさ」
に応えようとする気持ちが、自分の中に全くありません。
自分の内面で女らしさとか母親らしさに葛藤したこともありません。

だから「女らしくない」と言われても(あんまり言われませんが)、
「うるせぇ」ぐらいの感じで、はねとばしちゃいますね。

たま~に、中学の同級生から同窓会等の席で、
「お前、家事やってるのか?」とか「子育てしてるのか?」
と偉そうに言われたりすることがありますけど、
「全くやらない」と堂々と答えてます。

そうすると「お前みたいな女が女房だったら絶対ヤダ」と言われるので、
「それはこっちのセリフだ!」と言い返して終わりです。
大体1年に1回会うかあわないかの男に、
どう思われようと、全く問題ないです。

子供のことをあまりに気にしていないので、
幼稚園のお遊戯会では、うちの子だけ園服がしわくちゃで目立ってたし、
息子が6年生の時に、応援団長で晴れ舞台に立ったのに、
体操着が小さすぎてぱっつんぱっつんで変でした。
そのことに当日気がつき大体「あちゃ~」と思います。

で、ですねここでそのことを隠そうとすると自己嫌悪になるので、
私の場合そのことをその辺にいるママ友に言っちゃう!という
自分を守る心の戦術を取ることにしてます。

「やば~、乾燥機に園服ぶちこんだだけだから、しわくちゃだったわ!」とか、
「体操服がぱっつんぱっつんなの、全然気がつかなかった~。可哀想な息子」とかですね。
そうすると大体苦笑されて「しょうがないわよ~忙しいんだもん」と慰めてくれます。
あぁ~!心優しい、ママ友たち。

そりゃあですね、全校生徒でただ一人・・・
なんて状況になってると「やばい!」って思いますよ、
いくらなんでも私だって。
でも、状況的に気がつけないし、多分うちの母もそこまではできないし、
息子も娘も無頓着・・・なんだからしょうがないですよね。

恥は心にためず、公にしちゃえば、
もう恥じゃなくなります。

衣食住の生命線については、母が嬉々として孫の面倒をみてくれてるから、
もうそれで十分じゃないかって思ってるんですよね~。
うちの子供たちも、私の母が大好きで、
私なんかよりもずっと仲良くおしゃべりしてます。

そりゃあそうですよね。ほっぽらかしの母よりも、
毎日ご飯や洗濯の世話をしてくれる人の方が、
子供だってずっと好きなはずですよね。

毎日、お風呂に入る度に、子供たちがお風呂場のとなりにある母の部屋に
「ババ~、お風呂入るね~」と声をかけ、風呂上がりは母の部屋で着替え、
なんだかんだとひとしきりおしゃべりをして、「じゃあ、おやすみ~」
なんてほのぼのした光景が繰り広げられてます。
断言できますが、子供たちは私より、ずっとずっと母を頼ってます。

そこで「母親としての評価が~」なんて母にも夫にも子供にも、
そして自分自身にも気にしたことないです。
だって私、そんなに色々出来ないし、向いてないですから。

ただ出来ないし、向いてないし、育ててもいないけど、
子供たちを愛してはいます。

その辺の自分の能力の限界は、早々に受け入れてます。
なんせものすごい不器用ですし、
カジノの才能はありましたが、家事の才能はない!ってことは、
自分が一番わかってます。

そして周囲の人に色々言われた時の、
傷つき方とか、プレッシャーの感じ方ってのにも、
人それぞれ違いがあるんだと思います。

芸能人なんかみててもそうですよね。
叩かれても不死鳥のように這い上がってくるキャラの人もいれば、
あっという間に消えてしまう人もいる。
ベッキ―さんなんか、たくましい限りですよね~。
まさにTHE芸能人!ですよね。

ホント人って向き不向きがあって、ミスマッチな世界にいるのって、
不幸になるばかりですよね。

私なんか「働かないで、家にいろ!」と言われることは拷問に等しいですが、
逆に「働くよりも、家にいたい」という人もいますもんね。

先日もTV番組で「子供は女性が育てるべき!」的な発言を、
デヴィ夫人とその他の一般人女性が言ってましたが、
「いやいやデヴィ夫人も子育て自分でやってないでしょうよ!」
と私なんか笑いながら突っ込み入れてましたが、
ああいうトンチキな番組の、どうでもいい発言でも、
真面目に傷ついちゃう、傷つきやすい人だっているわけですよ。
ホント「気にすんなよ!あんなの嘘ばっかだからさ~」と言ってあげたいくらいです。

現代はどんどんそういう価値観の壁が壊れて、
「あれもこれもそれもありだよね!」と多様性が生まれてきて、
この流れはどんどん進んで欲しいなぁと思ってます。

私はですね、「自分はダメな母親」と悩んでる人がいたら、
「大丈夫、私がいる。あなたは絶対私よりよくやってる!」
と、世のお母さんにエールを送りたいですね。

あと私の信条としては
「親をこき使う娘は、親をボケさせない!」
「親不幸は、親孝行」(なぜなら親がシャキっと甘えず自立するから)
というのもあります。

いずれにせよ、固定概念をどんどんうちやぶり、
うるさい人に負けそうな人がいたら、
負けないストレス耐性の強い人がどんどん発信しましょう!

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