政府は数字を出して欲しい!です

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昨日Twitterで流しましたが、新潟日報他地方新聞に
「パチンコ・ギャンブル依存の動機があった事件」の集計が記事に載りました。

事件記事.pdf

これは、共産党の清水忠史先生が、警察庁に質問を出して下さったお陰で、
我々の事件簿作りも貢献したと感じています。
あの事件簿、仲間数人が1年間かけて図書館にこもり、
過去の新聞記事を検索してくれて出来あがった集大成です。
苦労して作った甲斐がありました。

で、こういう数字を政府はバンバン出して欲しいなと考えています。
これまで、ギャンブル依存症対策は、全く取られていないと言っても過言ではありません。
そして現在も考えられている対策は、それこそ「精神保健センターの窓口業務の充実」
程度しかありません。そして、もちろんそんなものだけではどうにもなりません。

で、今の政府は「IR法案を通しカジノを作りたい!」と願っているわけで、
今は真剣に「ギャンブル依存症対策をどうにかせねば!」と思って下さると思うんです。
(少なくとも私はそう信じて活動していくしかないです。)

で、何をやれば効果的なのか?
と対策を考えるには、実態調査を進めることはもちろんですが、
今やろうと思えば分かる数字を出してもらうことが一番です。
隠す必要なんか全くない、誰もそれを責めはしないです。

何度も言っているように、ギャンブル依存症対策が進まなかった一番の落ち度は、
私は、声をあげなかった私たちにあったと思っています。
だからこれから進んでいけばよいし、もうそれしかないのですから。

で、早急にこれなら出せるんじゃないかな?と思う数字を書くので、
政府は是非これを検討して欲しいです。
私のブログ、最近はマスコミさんや議員の先生方も沢山読んで下さっているので、
是非、働きかけて欲しいです。
国が無理なら、どこかの県で出てくるだけでも、前進していくと思います。
これらの数字は、社会の好循環を生むために絶対に必要です。

・児相が関わった虐待案件(特にネグレクトが考えられる)の中で、親にギャンブルの問題があった件数

・ギャンブルの問題で自殺したと考えられる事例の件数
(パチンコ店敷地内での自殺者数も)

・生活保護受給者の方々で、ギャンブルの問題があると思われる件数
(生活保護を停止しろ!ではなく、治療に繋げながら受給する必要があると考えてます)

・パチンコ・ギャンブル依存の動機があった事件のうち、未成年者の起こした事件数

と、これらは、「やろうと思えば」←強調!
出せる数字のはずです。
是非、政府はこれら数字を出して欲しいことと、
議員の先生方も働きかけて欲しいです。

また、調査も行われていないのですぐに数字を出すことは難しいでしょうが、
大学の先生方にも是非お願いしたいのですが、
大学生でギャンブル依存症で中退した事例は本当に多いのです。
これまで受けた相談で大学別ランキングを出したいくらいです。

先生方も中退者を出すことは、本意ではないはずですし、
大学経営がどこも厳しい中、中退者が多いと経営にも直結してくるはずです。
是非、ギャンブル依存症対策に真摯に向き合って欲しいのです。

在学中の学生で大学に来なくなった学生に対し、
どうか調査を行って下さい。
周囲への聞き取りでもよいです。
パチンコにはまってしまって、学校に来れなくなった学生は相当数いるはずです。

また、大学側は連携して、JRAがこのようなイベントを行うことに、
申し入れを行って下さい。
学生対校競馬予想大会だ引退千
ギャンブルの予防教育ではなく、
ギャンブル教育を行おうとする公営ギャンブルのあり方に、
是非、異議を唱えて下さい。

国の宝物である学生の未来を、
社会で協働しながら守っていきたいと考えています。

私は、国がギャンブル依存症対策を本気でやろうとしていると信じています。
どうかまず必要な数字を出して下さい。
お願い致します。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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