再発防止策です

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最近、ギャンブラーの再発の相談を寄せられていて、
この問題に対しても、きちんとプログラムを作らないといけないなぁと考えています。

特に、私が独立して3年になるので、
以前関わっていた施設を出た人たちから、
軒並み相談が寄せられていて、
この病気の根深さを思い知らされています。

さてどうしたものか?
思うに、ギャンブラーというのはそもそも稼げちゃう人が多い。
先日など、給料が安いこの時代に、施設に入っていたブランクがあれど、
社会復帰してすぐに、25万から30万稼いでるっていうんですよ。
それも東京じゃない、割と辺鄙な地方都市なんですよ。

思わず「すごいじゃないのさ~!」と叫んでしまいました。
で、こういう場合は、とにかくギャンブルさえ止まれば、
何とかなるわけだし、止め方も本人が一番良く分かってるわけですよ。
ところが両刃の刃で、お金があるからギャンブルできちゃう、やりたくなっちゃう
という側面もあるわけですよね。

そしてスリップしてしまうと、
恥の概念から、自助グループ等の仲間に繋がれなくなっちゃうわけです。
で、抜け出せなくなる。

だからもう、その恥を乗り越えて、自助グループ等回復者の繋がりに復帰する、
後押しをしてあげる必要があるんですよね。
ただ、私の所に連絡できたってことは、
見込みがあるわけで、連絡くれる限りは、もちろん私も全力でなんとかしますよ。

こういう時、私の顔の広さが役に立つのであって、
ホント連携したり、地元に足を運ぶのって大切だなぁ~と思ったんですが、
地元の仲間に、スポンサー役(メンターのような役割で、マンツーマンで支え合う人)
をお願いして、引き合わせて、「なんとかギャンブル止まるように支えてあげて~」
とお願いできる訳ですよね。

この辺のことを、本人に任せて、
「スポンサー探しなよ~」なんて言ってても、
全然行動できないのが、この病気の面倒くさいところなんです。
本人の自主性に任せていて、ズブズブになってしまう苦い経験を何度もしています。

あとやっぱり、モチベーションの高いスポンサーと出会わないと、
上手くいかないです、正直。
「ギャンブルに無力なんだよね」なんて1万回言い聞かせるよりも、
週のスケジュールをみて、
「じゃあ何曜日と何曜日は、この自助グループに行ってね!」
とか、具体的なプランを立ててくれた方がずっと効果があるわけで、
そういう行動療法が分かっている人に引き合わせるのが、
私の役割かなぁと思ってます。

でもって、働きながら、再発した時に、なんとかリカバリーできる、
仕組みが必要だなぁと、考え、昨日、依存症の業界人と会議をしてですね、
その辺のことについて話し合ってみました。
で、なんとなく再発防止のプログラムやルートづくりが見えてきたので、
早速、それを現実のものにしようと動き出しました。

前から思ってたんですけど、ギャンブラーの再発防止には、
心理的側面だけじゃなく、もっと金銭管理のプログラムも、
いれた方が良いよなぁと思ってます。

発達障害との重複障害ではそういうプログラム入れてやることありますけど、
そうじゃないパターンも必要だなと思ってます。

またしても、なんだかんだとやり始めてしまい、
益々自分を追い込み、「あぁ~、しんど・・・」
と思いますが、なんかねぇ~やめられない、とまらない・・・
依存症対策依存なんですよね。

今日は、これから刑務所から出た人たちの、再就職をサポートする、
職親プロジェクトの全国大会に参ります。

それと、もう一つのお知らせ。
明日、IRを政策に掲げ立候補を表明している、
あの長谷川豊氏と、対談を致します。
長谷川豊氏VSギャン妻生バトル

どう考えても、ゴリッゴリの自己責任論者である長谷川氏に、
ギャンブル依存症対策など理解して頂けるのか?
この対談で明らかにしたいです。

是非、ご覧ください。
リアルタイムでにガンガンコメント入れられるので、
どしどしご意見お寄せくださいね。
宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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