厚労省シンポジウムです

公開日: 

本日は、厚労省の「依存症への理解を深めるためのシンポジウム」でした。
こういったシンポジウムが厚労省で行われるようになったことは、
大きな前進であり、関係各位の皆様方のご尽力の賜物と感謝致しております。

で、第1歩を踏み出したことは、確かによかったけれども、
今後の課題などについて今日は書きたいと思います。

今日のプログラムなんですが、我らが、松本俊彦先生の基調講演の後、
シンポジウムがあり、シンポジストに、
アルコール依存症当事者であり、コラムニストの小田嶋隆さん、
ギャンブル依存症当事者である、貴闘力さん
で、市民団体から私と断酒会さんと、薬家連さん。
が登壇したんですね。

シンポジウムでも申し上げたんですが、何かが変だと思いませんか?
そう!
薬物依存症の当事者がいないんですよ。

どういう経緯なのか分からないですが、
多分、前科とかそういうことで、厚労省か関係者のどなたかが、
慎重論を唱えたので、こうなったと思うんですね。

でも、このシンポジウム、依存症の偏見を取り除くっていう
大きな命題があるわけですよ。
で、ありながら主催者側に偏見があっちゃダメでしょう!
世間の風当たりを恐れてちゃダメでしょう!
って思ったんで、壇上から率直に申し上げました。

会場からは拍手が湧きおこったので、
きっと多くの方が共感して下さったと思うんですよね。

帰りがけには、厚労省や関係者の皆様方に、
「はっきり言っていただいて良かったです~!」
と、おっしゃって頂けたので、これをきっかけに来年からは、
もっと踏み込んだ、そしてもっと話題性のある
シンポジウムになると良いなぁと思いました。

私「今日のシンポジウムに清原さんをゲストでお招きしたら良いのに~」
と、申し上げたんですけど、そしたら一般の人もマスコミも、
もっともっと集まったと思いませんか?
批判もされるかもしれないですが、その時は私たちが全力で、
厚労省をお守りするよう世論を盛り上げるし、
分かってくれる人、味方も沢山増えると思うんですよね。

だから批判を恐れず、画期的なこと、
偏見を取り除く、パラダイムシフトを、
厚労省にはやって欲しい!
ファーストペンギンになって欲しい!って思います。

今日もそこそこ人は集まっているけれど、
関係者の参加が多いんですよね。
それじゃ意味がないじゃないですか。
一般の人に来て貰わないと。

来年の厚労省の依存症啓発のイベントは、
その辺も考えて、入札のやり方を改めて検討して欲しい!と願ってます。

あのですね、この入札って、プレスリリースを見て頂くとお分かり頂けるように、
ホームページなどのキャラクターに「ウォンバットさんたち」という
アニメキャラが使われているんですよ。
『ウォンバットさんたち』が厚生労働省の “依存症への理解を深めるための普及啓発事業”を応援

でもって、この厚労省依存症啓発事業に1600万円の助成金が税金から払われた訳ですが、
そのうちの結構な金額を、このキャラのライセンス料に使われてるんですよ。
え~~~~って思いません?
いっちゃあなんですけど、それほど有名でもないアニメキャラ・・・
このキャラで集客なんか全くできてないし、
「HPができましたよ」って時に、このプレスリリースが出されましたが、
全然バズってないんです。
いくら検索しても、仲間のツイートが数件あるのみ。

最初「私が知らないだけで、沢山のファンがいるのかな?」
と思ったんですけど、私も知らないが、世間も知らないってな感じで、
このキャラでは全然話題にならないのに、
そこにライセンス料払わなくっちゃならないって、
どうにも納得できないです。

大阪などのイベントにも、仲間が行って潜入レポート送ってくれましたが、
がら~んとした感じで、このキャラのファンが押し寄せる・・・
なんて現象は全く起きていませんでした。

虐げられている依存症業界に降ってきた、
貴重な貴重な税金ですよ。
一銭も無駄にせず、極力有効に効果的に使って欲しいと思うのが、
人情じゃないでしょうか?

こういうことハッキリ言っちゃうと、
厚労省を敵に回してしまうんじゃないか?
と恐れる部分もあったんですが、
やっぱり誰かがハッキリ言わないと、世の中全然良くならないし、
今日、厚労省や関係各位の皆さんと会話してみて、
誰しもが手探りでやっている!ってことがよくわかったので、
今日は思い切って、全部書いたろ!と思いました。

そう!やってみなくちゃわからない!ってのが、
この世の掟なんですよね。

だから良かった点、例えば、
アルコール、薬物、ギャンブルの連携ができたことや、
松本俊彦先生の講演が分かりやすくて、すごくウケてて、めっちゃよかったとか、
とにかく何かを始めよう!と思って、始まったことは、
皆さんで、せっせと絶賛しましょう。

でも、「あんま知られてもいないキャラクター起用で、
ライセンス料なんかに使っても、効果が全然ないからそれはやめよう!」
などなど反省点は、きっちり改善して欲しいと思います。

依存症の夜明けは始まったばかり!
国になんでもお任せしてないで、
私たちにできることは、私たちでガンガン声をあげていきましょう!
そして国と共に、良くなっていこうじゃありませんか。

来年のイベントは、倍くらい人が集まり、
しかもそのうちでも依存症のこと全く知らなかった人が、
沢山来てくれますように!
皆さんで力をあわせて頑張りましょうよ!

まずはとにかく今年は第一歩!
本日はありがとうございました。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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