依存症予防教育モデル事業です

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本日は、文部科学省の予防教育モデル事業の一環である、
「依存症予防教育推進シンポジウム」が開催されました。

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私も、シンポジストとして参加させて頂いたのですが、
誰よりも私自身が勉強になった事業でした。

今回、文科省の方も一生懸命でしたし、
この企画を実施してくれた千葉県の教育庁の皆さんも、
めっちゃ良い仕事をして下さったんですよね~。
ホント、一緒にやらせて頂いて、気持ち良かったです。

何よりも、現役高校生およそ5000人にはじめて、
ギャンブルのアンケート調査がとれたことがよかったですね~。
まずは第一歩ですが、ギャンブルをやったことがあるか否か?
ある→106人
だけでも聞けたことは本当に良かったです。

けど反面、今回つくづくギャンブル依存の遅れと、
予防の難しさを痛感もしました。
アルコールや薬物って、もう20年も前から、
中高生の実態調査がされてるんですよね。
しかもインターネット依存は、子供たちが直撃くらうので、
学校の先生方も興味関心が高く、調査も度々行われてます。

それに対し、ギャンブルなんて今回が初めて、
しかもかろうじてネットの質問に紛れ込ませたような感じですからね。

実際、大金がかかるギャンブル依存ですから、
高校生までの間に、ハマっちゃう子はそんなにいないですよね。
「やったことがある」位のレベルですよね。

ところが、大学生になるとこれがまた一気に、
バタバタとハマっちゃうわけですから、
予防教育を入れるタイミングが大事ですよね。

私が考えるに、ギャンブルの最適なタイミングは高3と、
大学入学時のオリエンテーションじゃないでしょうか。

いずれにせよ、先生方にいかに興味関心を持って頂くか?
ギャンブルは、まずそれが実に難しいと思います。

ただ、今回痛感したのは、
連携があるとギャンブルはいれやすいかも・・・と思いました。
依存症というくくりにすれば、行為依存の王様のようなギャンブルですから、
必ず触れることになるわけで、ゲームとの親和性も高いですしね。
その流れだと、話しやすいかな・・・と思いました。

いずれにせよ、すごく刺激的、かつためになったシンポジウムでした。
文科省をはじめ、皆様方のご縁に感謝です。
これを第一歩に、これからも益々予防教育を発展させていきましょう。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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