本日、共産党の清水忠史先生が、決算行政委員会で、
ギャンブル依存症対策費についてご質問下さいました。

何度か、申し上げておりますが、この国の予算のたてつけは本当に変です。
国は本年度依存症対策予算を、1.9億円から5.3億に増やしましたが、
地方自治体と折半で使わなきゃならない予算なんですよね。

でも、国と地方自治体で予算が決まる時期がズレてるわけで、
国が、いくらそう言ったって、地方自治体はもう予算どり終わっちゃってるわけですよ。
そうなると、たんに使い道のない予算が計上されるわけで、
そうなると財務省は「あっ、そう使わないのね・・・」ってことで、
来年度予算を取ってくれないってことになる訳です。
もうね～、アホらしくってやってらんないですよねこんなの。
ってなことで、今日はそういう我々の声を清水先生が代弁して下さいました。

ホント、昨年末は新聞各紙に「IR法案を受けて依存症対策費2017年度は5.3億円に！」
なんて見出しが躍ったんで、私なんぞ啓発や支援体制が一挙に3倍近くになるんだわ～
なんてうっかりぬか喜びしちゃいましたよ。

あと最悪なのが東京都ですよ。
東京は、区や市と連携できるように予算立て考えて頂かないと、
これだけの人口を抱えているんですから、
都で他県と同じことやったって、行き届く訳がないですよね。
ホント都議、区議の先生方、なんとかして下さい。宜しくお願い致します。

そんな最中、本日、やっかれん（全国薬物依存症者家族会連合会）さんの東京家族会にお邪魔して、
スピーカーさせて頂いたんですけど、
こうやって、アルコール、薬物、ギャンブルの連携ができたことはめっちゃ嬉しく思ってます。
そして今こそ力をあわあえるべき！と力説して参りました。

やっかれんさんのHPはこちら。
全国薬物依存症者家族会連合会

このスピーカーで、共感して頂いたんですけど、
どうもこの国では、当事者支援について、下に見られるというか、
信用しない傾向があって腹が立つんですよね。

だけど、この国で依存症支援をリードしてきたのは、
ずっと当事者活動ですよね。
今でも、医療が関わるのなんてほんの少しの部分ですよ。
そもそも否認の病で、医者に行こう！って人は、
既にそれだけでも楽と言うか、前向きになってるわけじゃないですか。

そういう人よりも、激しく否認し、
家族に暴言、暴力をふるったり、自殺未遂を繰り返したり、
犯罪に走ったり、家庭不和になってたり、子供に影響が出てたりと、
家庭内で起きてることの方が、ずっとずっと難問が山積みしてます。

それを一つずつサポートして、解決してきたのが、
我々家族会であり、そして回復に繋いだ後は、
当事者会が支えているわけですよね。

それなのに現状は何もかもが医療と精神保健センターに主導権がある・・・
我々の長い実績と、成果は評価されず、
へんてこりんな理由が言われるんですよね。
どこの団体に意見を聞けばいいか分からない・・・とかね。

えっ？それってお医者様だって同じじゃないの？って思いますけど。
お医者様が全部同じ治療方針なんかじゃ全然ない訳ですから、
有識者会議だってなんだって、
誰かがその業界の代表意見として選ばれているわけですよね。

でも市民団体は代表すら選ばれもしなけりゃ、いれてもくれない。
あくまでも地方自治体様がやる気にならなけりゃ、
お前たちの希望は叶いませんよ！というこのあり方に気分が悪いです。

こんなことやって下さいよ、こんなこと一緒にやって貰えませんか？
と言っても、「今年は無理！」と言われればお終いで、
今年、とらなけりゃ、
今度は財務省様が「折角の好意を無にするなら、お前らにやる金はない！」
とのお沙汰を下すかもしれないんですよ。
一番、やる気も、実績も、モチベーションもあるのに、
「すべては地方自治体様の胸先三寸」なんてあんまりじゃないでしょうか？
是非とも、地方自治体は補正予算を組んで、今年度、依存症対策をやって欲しいです。

そして私たちももっと家族支援の専門家として、
声をあげ、スキルを磨き、何らかの指針を作って、国に働き掛け、
ポジションをあげて、必要な支援体制を強化していきましょうよ。
我々のサポートは、我々しか出来ないし分からない。
まさに命がけでやってきているんですから。

家族が手放し、結果として当事者に介入していくスキルは、
我々の専売特許なんですから、自信と自覚を持ちましょう！
それを今のような自助グループによる職人技のような口伝えだけじゃなく、
ある一定のクオリティ以上のものが学べる制度のようなものも、
作っていったらいいんじゃないかと思うんですよね。
で、その研修に厚労省もお墨付きを与える。

そうすれば高額の資格商法が横行することもないし、
広く人材育性もできて、
日本の支援体制が一気に底上げされるんじゃないでしょうか？
皆様、どう思われますか？

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