全部OKじゃなければ、全部ダメなの?です

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世の中森友騒動に引き続き、加計学園騒動が起きていますが、
この件に関してものすごく違和感を感じたのは、
菅官房長官の「出会い系バーに行くような人」うんぬんかんぬんの会見ですね。

いや、それとこれとは話しが全く別じゃないでしょうか?
と、多くの国民も感じましたよね。

それに勇気をもって会見に出よう!と思っても、
こんな破廉恥ネタで、対抗されちゃ、官僚はみんなふるえあがって、
今後もずっと安倍政権に対する忖度が続くでしょうね~。
あ~やだやだ・・・国はお金がないって嘘だよね~、
出す所には出すもんね~ってな気分になります。

森友も加計学園も総理もしくは総理夫人と顔見知りなら、
速攻100億円なんて予算が動いちゃうんですもんね。
それに対して、ギャンブル依存症対策なんて、いまだ殆ど予算なし。
5.3億なんてアルコールでついた予算を、まるでIRによってついたかのように、
見せかけているだけですからね。
ホント空しくなってやってられん!と、悔し涙の日々を過ごしてます。

なんかなぁ、安倍さん好きだったけど、最近の一連のできごとと
「一強」なんて言われてると、だんだんなんでもありってな感じになってきて、
やっぱ競争がない政権て良くないよなぁと思います。
いまや自民党内部にさえ派閥争いもないですもんね。

昔は、派閥争いは諸悪の根源のように言われましたが、
こうなってみると、派閥争いも悪いことばっかじゃなかったですね。
なんの争いもない、盤石な体制こそ、国民を不安たらしめるとは、
やはりよく言われますけど、「不安定こそが安定!」って本当ですね。

って、愚痴が長くなっちゃいましたが、
あの「こんなことする人の発言は全部信じられない」っていう、
人格の全否定を政府がやったらおしまいじゃないかって気がしています。

もしもですよ報道の通り、出会い系バーに頻繁に通っていたとしても、
ご本人調査のためっておっしゃってるし、その可能性も否定できないですよね。

あとですね例えばですけど、ギャンブル依存で、
犯罪行為に走ることなんか、ご存知の通り多々ある訳です。
でもその人達の全人格がおかしいわけではないです。
だから万が一、風俗目的で出会い系に行ったとしても、
全否定はおかしいんじゃないかなと思ってます。

私の場合なんかですと、家族を愛する気持ちはあったけど、
結果として家族を傷つけることもしてしまった。
でも、その間一生懸命仕事もしていたし、
仲間の手助けもしていたし、様々な活動もしていたし、
もちろん子供をものすごく可愛がってもいました。
その一瞬一瞬にはもちろん本物もあったわけです。

「ギャンブルと買い物依存に狂った頭で、
言ったりやったりしたことなんか全部信用できるか!」
と万が一怒りだす人がいたとしても、
「いや、真実の部分もあった」としか言いようがないです。

今回の件もそれと同じことで、
「出会い系バーに行くような奴のことは全部信じられん!」
って言う潔癖な人がいても構いませんが、
政府がそれ言っちゃいかんじゃないの?と思います。

だってまだその出会い系のことも真実がどうだったか良く分からない訳ですし、
傍から見たら「不道徳な人」と思えても、
人間誰だって、うかつな部分はあるのでは?と思います。

普通に考えて、事務次官まで勤められるんですから、
不道徳な部分があっても「全部まともじゃない!」ってことにはならないですよね。

それと、貧困調査をしていたというのは、嘘だ!と言われてますけど、
でも絶対ないわけではありません。
事実、私たちも性風俗産業の女性達に対する、
依存症調査をやろうとしたことがありますし、
実際、お話しを聞きに行ったこともあります。
風俗系の産業に対して、なんらかの調査を行いたい!
と思って行ってみるってなことは、
割と行われていることですよ。

まっ、私としては、前川さんに対して起きているような、
「こんなことする奴は全部信じられない」説が、
世間を席巻すると、依存症者なんてそれこそ立つ瀬がなくなるので、
そういう全部OKか全部ダメという白黒思考を、
広めないで欲しい・・・と切に願う次第です。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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