アルコール依存症とギャンブル依存症の密接な関係です

公開日: 

飲酒、喫煙、ギャンブルの18歳引き下げ問題で、
ASKの今成さんと2年前にお知り合いになってから、
本当に多くのことを学ばせて頂き、
今では、今成さんなしの人生は考えられないほど! ← 恋人か!?(笑)
と感謝の日々を送っておりますが、
なんと言っても私の先ゆくこと30年!
市民団体をけん引されてきただけのことはあって、
知識も経験ももちろん全然違います。

で、昨日と本日の二日間、がっつりアスクさんでアルコールを中心に研修させて頂いたのですが、
学びが多く、充実していたことはもちろんですが、
知れば知るほど、アルコールとギャンブルは共通点が多いなぁと思いました。

とにかく家族の中に、アルコールもしくはギャンブルの問題があると、
両方が混在している場合が非常に多いのです。
またクロスアディクションといって、
アルコールをやめた後にギャンブル依存を発症したり、
その逆で、ギャンブルが止まった後、アルコールを発症するという
ケースも割と頻繁に起きているんです。
ちなみに私は、ギャンブルと買い物のクロスアディクトですが・・・

実は、昨年、ギャンブル依存症の家族220名あまりにアンケート調査をしたのですが、
「家族の中にギャンブル依存症以外の依存症者はいますか?」
という質問に、実に51%のひとが「アルコール依存症者がいる(いた)」
と答えているのです。

つまり「ギャンブラーの夫と結婚したけど、実家の父がアルコールだった」とか、
「息子がギャンブル依存症で、夫がアルコール依存」とかですね。
これはちょっとすごい数字じゃないでしょうか。

また最近では、中高生のネット依存と、
飲酒・喫煙の関係なども相関性があるという興味深いデータも出てきました。
「ネット依存」の中高生、飲酒・喫煙傾向 厚労省が分析

ってか、ネットと言えば、ギャンブルでしょ!?
何故、この調査にギャンブルを入れてもらえないのか?
厚労省に言ってくれるお医者様がいないのか?
我々の力不足ゆえか?
いずれにせよ、こういった調査の際にも、
是非、情報共有などお願いしたい所です。

こういった結果をみても、
もっと早く、アルコールの皆さんと連携したかった・・・
とつくづく思いますが、でもこれからやっていくしかありません。
時代の転換点、草創期に巡り会えたゆえに、
楽しめること、刺激的なことも沢山あるわけですもんね。

私の場合、自分が生粋のギャンブル一家で、
父方も母方も誰ひとり飲めない家系だったので、
自分に縁がないことってのもあって、関心が向かなかったんですよね。
それと、日本の特殊事情で、アルコールのご家族はあまり交流がない。

でも、自分の回復が10年を超え、安定してきたことから、
ぐいっと視野が広がったのと、前職を退職し、
自由に飛びまわれるようになったことから、 
こうして様々な先ゆく方々と繋がれたこと、
その幸運には、神様の愛をひしひしと感じますね。

こうなったからには、ギャンブルとアルコール両方の問題がご家庭の中にある方は、
是非、両方のかけ橋となって活動して頂けたらと思います。
ある意味、その経験こそ大きな価値がある訳ですから。
最悪の経験こそ、最高の価値ある経験になりますよね。

とにかく、これからもアルコールの皆様に、
色々教えて頂きながら、ギャンブルも地固めに頑張って参りたいと思います。

今成さん、アスクの皆様、この度はありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑