4/27にギャンブラーの父が孤独死をしたことをお伝えしましたが、
あるギャンブラーの孤独死

火葬の証明書から、父の本籍地がわかり、
そこから父が再婚したお相手とその息子さん、
つまり私の腹違いの弟になる人をつきとめることができたんです。

現在の戸籍を取り寄せびっくりしたのは、
父と後妻さんとは籍が抜けていなかったことです。
心のどっかで予想はしていましたが、現実をまのあたりにすると、
「私が葬儀出しちゃったじゃん！」
と、かなり焦りました。

だって「最期に一目会いたかった～」なんてご遺族に言われたら、
後生が悪いじゃないですか。
ひぇ～～～どうしよう～！って思いました。

でも父は1400万円もの借金を残して亡くなりましたから、
とにかく相続放棄をしなくてはなりませんし、
まぁ、なにはともあれ連絡をとってみよう！と思い、お手紙を出してみました。

すると程なくして、この腹違いの弟から電話があり、
私たちついに初めて話しをすることができたんです。

「あの～、本当に不思議なご縁で・・・
すいません、お手紙驚いたと思うんですけど、お電話下さって良かったです。
「あっ、はい～、こちらこそどうも・・・」
ごにょごにょ・・・ってな感じだったんですが、
でも、さすが血筋だなぁと思ったのは、お互い、
あの口八丁手八丁詐欺師まがいに、
あっちゃこっちゃで金を借りまくった、
あの父親の子供たちだけあって、
初電話であったにも関わらず、結構ハキハキと話しが弾んだんですよね。
やっぱ人見知りの血筋は1ミリも流れていない・・・そう確信しました(笑)

驚いたことに、弟は父が再婚だったことを全く知らなかったそうです。
ですから私から手紙を貰うまで、まさか姉がいる・・・
なんて思ったことがなく、弟も一人っ子だと思って生きてきたそうなんです。

「えっ！そうなんですか？」とこちらもびっくり仰天。
だって、実家に住んでたわけですから、
祖父母や、親類がそれらしいこと話さなかったのでしょうか？

で、何故私が、葬儀を出すに至ったか、ざっと説明をして、
「すいません、時間がなくて、皆さんを探せないまま、葬儀を出してしまいました。」
と言うと、
「いえ、こちらこそ色々ありがとうございました。」とのこと。

で、とにかく聞きたかった、
「現在は、父が住んでいた市で無縁仏として預かって貰っていますが、
引き取られて、先祖代々のお墓に入れますか？
それと、父の家に、お位牌があったんですが、それももし必要なら引き取られた方が、
良いかと思うんですが。」
と質問すると、
「いえ、もう正直、全く良い思い出がなく、恨みしかないし、
自分たちは、夜逃げ同然でココに来て、金銭的にも苦労しているので、
そのまま無縁仏でかまいません。」
とのことでした。

そうですか～。
やっぱり・・・そうなんですね～。
父はそんな人だと、予想してましたが、案の定予想は当たったのねと、
興味シンシンになってしまいました。

「あの～、それでもついに離婚せずに？」と聞くと、
「えぇ、もうどこかに行ってしまっていたので、消息不明でそのままになってしまいました。
自分ももう26年になりますかね・・・20歳の頃から会ってないんですよ。」
と言うではありませんか！

そして「自分より、母の方が恨み骨髄だと思います。」と言うので、
「やっぱりギャンブルで？実は、父は私が2歳の時に会社のお金を横領して、
クビになったんです。そこから母は離婚して、私を育ててくれたんですけど、
私も子供の頃は、貧乏で苦労しました。」と言ったら、
弟も「えっ！そうなんですか～！やっぱり・・・」と共感してくれ、
その上で「うちがダメになったのは、女ですね。女の人に入れあげちゃって、
それで、事業資金に手をつけて、借金に追われることになったんです。」
とのことでした。

お～！そうでしたか！
ギャンブル依存だけでなく、ラブアディクトでもあったんですね。
やっぱり！そんな感じの人だと思ったんですよ。

というのも、実は、始めて再会した時に父親から、
「のりちゃん、綺麗になったね。モテるだろう！？」
なんて言われたんですよ。
「はぁ～～～～～～～！？」って、思いましたよね。
だって40過ぎたおばさんになり、夫も子供もいる娘と、
40数年ぶりに再会して言うことですか？それが！？って感じ。

しかも、「俺も良い時はあって、そういう時は良い車乗って、
彼女も連れててさ・・・それなのにホント何にもしてあげなくてごめんね。」
なんて言い出す始末で、はっ？娘に武勇伝自慢してんの？と思ったんです。

で、この私はまた逆に、フェロモン系ゼロ人間ですからね、
「何このおっさん、なんかエロくて気持ち悪い・・・」とぞっとしたんですよね。

やっぱり、父親ってそういう感じの人だったんですよね～、
と実につじつまが合い、納得した次第です。

で、弟の方から「会いませんか？」と誘ってくれ、
お互いの都合があった今日、やっと面会が叶ったんです。

初対面の弟・・・
さてどんな人なんだろう？
ワクワクしながら、待ち合わせ場所に向かいました。

長くなったので、この続きはまた明日～！

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