仲間と共に!です

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「仲間と共に!」というのは、我々依存症者とその家族のバイブルである、
ビッグブックのタイトルにもなっていて、
私も大好きな言葉ですが、
まさに仲間と共に語り尽くした二日間。
自助グループの年に一度の大きな大会が終了いたしました。

本当に楽しかったなぁ~。
人間て、知り合いに再会することって、
なんでこんなにワクワクするんでしょうね?

大きな会社なんかでも、昔同じ部署だった人と、
異動先でまた顔をあわせたりすると、
めっちゃ嬉しかったりしますよね。

自助グループに繋がって13年目になったわけですが、
これだけ続けていると、かなり知り合いも増えますし、
あと色んな変遷もまじかで見ているわけで、
今年は、おめでたと、結婚話が沢山きけて、
実に感慨深いものがありました。

結婚話は、ギャンブラーの子供が回復し結婚した、というパターンと、
ギャンブラーの夫と離婚したけど、新しい人と巡り会い再婚することになった、
というパターンがあり、どっちも嬉しいですね~。

あと赤ちゃんができたとか、産まれたといった話も、
今年は沢山聞こえてきて、
私の持論「回復は少子化対策に貢献する」という説に、
益々自信を深めた次第です。
少子化大臣は、少子化対策戦略に「依存症回復支援」を掲げるべきだと思いますね~。

明日から、福岡出張だというのに、お名残り惜しく、
打ち上げにまで出てしまい(幹事グループでもなんでもないのに汗)
夜12時近くに自宅に戻って参りました。

なぜ、直接関西から福岡に行かない?
と思われそうですが、なんせホテル暮らしが嫌いなので、
戻れる時は、自宅に戻りたいんですよね~。

でもって、帰る道々この13年を振り返って、
仲間の大切さをつくづく感じたんですが、
自助グループの仲間の関係というのは、
経験者にしか絶対に理解できない、
独特の繋がりがあります。

これがまた、他のどんな繋がりにもあてはまらないんですよね。
家族でも親類でも、友人知人でもない、
だけど、かけがえのない繋がり。

どんな考えであっても、どんな人であっても、
受け入れていこう!
という、こんな不思議な集まりってないですよね。

だって、家族かなんらかの組織か、
もしくは同じ考えや同じ方向性を目指す人達が、
普通はなんらかの繋がりを持つ訳じゃないですか。

ところが自助グループは、
考え方もバラバラ、組織でもなく、血の繋がりもない。
それなのにたまたま「ギャンブル依存症」という共通項を持っただけで、
なんの方向性も、考え方も示さず、地位や身分も明かさず、
「みんなの居場所として存続できるように、一切のルールを作らないようにしよう!」
と、とんでもない試みをやって、それが大成功しちゃったグループなんですからね。

普通、逆でしょ?
組織を作るなら、まとまるようにルールをつくろう!
ってなるのに、
「いや、まとめること考えないで、バラバラにならないこと考えよう!」
って、そっちに主眼を置いた結果、ずっと存続し続けた訳ですからね。

そりゃあ、そんなつながり、一般の人には理解できないですよね。
だからメンバーじゃない人に、この魅力は伝えられないですよね。

でも私たちにはわかるんです。
「究極の自由は、真の自立した関係と愛情を生む」ってことが。

人を従わせよう、逸脱させないようにしようと、
躍起になるのではなく、誰に対しても
「ありのままのあなたでよい」と、
自信と誇りを与えてくれる場所、
それが自助グループですね。

だから「あなたにとって仲間とは?」と聞かれたなら、
私は、
「それは私自身なんです」と答えますね。

愛した分だけ愛され、
尽くした分だけ尽くされ、
信頼した分だけ信頼される。

自分が誰かにやったことが、
全て自分の中に与えらる・・・
だから仲間は私自身なんです。

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現在国内の推定罹患者536万人(2014年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
ギャンブル依存症対策を求める10万人署名プロジェクト

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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