訃報です

公開日: 

Kちゃん、なんで死んじゃったの。
お母さんと私は、同期で親友だよ。
とっても悲しいよ。
そんなに苦しんでいたなら、連絡して欲しかった。

あれはもう何年前かな?
二人で語りあったことがあったよね。
将来は何か文章を書く仕事をしたいって言ってたよね。
「そしたら私の仕事も手伝ってよ~。」なんて言いながら笑ったよね。

お母さん、Kちゃんの事とっても愛してた。
だから親友の私に言ったんだよ、
「あんた、ちょっと話してやってくれへん?」
具合が悪くなっていくKちゃんのこと、
心配だったんだよね。
だから私はもちろん喜んでできることがあるなら、
何でもさせて貰うつもりだった。

「ミーティングにおいでよ」
「スポンサー持ちなよ。プログラムやってみたら?」
多分、あの時、私は力説したと思う。

その後、Kちゃんはみるみる元気になったよね。
次の年、Kちゃんのお母さんのグループのセミナーで再会した時、
「りこさん!」って声かけてくれたけど、
最初、誰だか分らなかった。
それくらいKちゃんは元気になってて嬉しかった。
あぁ、もうKちゃんは大丈夫だよねって、私すっかり安心してた。

その後、Kちゃんのお家は大変だったよね。
色んな悲しい事が沢山あった。

でもKちゃんのお母さんは、どんな時も前向きで、
どんな悲しみも吹き飛ばしちゃう人で、
私たち仲間は、皆Kちゃんのお母さんが大好きだから、
この悲しみもきっと大丈夫、乗り越えられるって思ってた。

Kちゃんは、あの大変な時をどんな風に過ごしたのかな?
私は、Kちゃんのお姉さんのご家族のことばかり気にしてて、
お母さんに、そのことばかりを聞いていた。
Kちゃんのこと気にかけてあげられなかった。
きっとすごく心配したよね。
繊細なKちゃんのことだもんね。

Kちゃん、こうして書いていくと、後悔しかないよ。
Kちゃんが苦しんでいたことも知らなかった。
入院したことも、退院してきたばかりだったことも、
何にも知らなかった。

今日、お母さんが連絡くれた時ね、すごく悲しんでるおかあさんに、
私、強い言葉で言っちゃったよ。
「なんで入院するほど具合が悪いなら、私に言ってくれなかったのよ!」って。
お母さん、「ごめんな~」って謝ってて、
私は、「ショックだよ。ごめんね。なんて言っていいかわからない・・・」
ってそれしか言えなかった。

Kちゃん、苦しかったよね。
もう楽になりたかったんだよね。
分かるよ。
みんなそのどっちに転ぶかわからない、ギリギリの所を生きてきたんだもん。

Kちゃん、助けてあげられなくてごめんね。
Kちゃん、私が絶対守ってあげる!って約束したのに、
守りきれなくてごめんね。

Kちゃんのお母さん、
なんであんなに良い人なのに、
こんなに悲しい出来事が起こるのかな。

Kちゃん、淋しいよ。
その若さで、死んじゃうなんて。
なんて言っていいかわからないよ。

明日、Kちゃんの顔見に行くね。
おかあさん、「穏やかな顔して眠っとるわ」って言ってたよ。
関西の仲間と一緒にお別れしにいくね。

Kちゃん、きっと明日も私何も言えないよ。
ただただショックだよ。

私はそんなに強くない。
淋しくて、悲しくて、後悔しかないよ。
Kちゃん、そんなに若いのになんで死んじゃったのさ。
悲しいよ・・・
本当に、悲しい。

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