やめるのが死ぬほど怖かったです

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今日は、夜新しい仲間とスポンサーシップをやったんですけど、
まだステップ1なので、自分が依存症で頭が乗っ取られてた頃のこととか、
色々話していて思い出しました。

かつての私は、ギャンブルや買い物をやめることを。
死ぬほど恐がっていたんですよね。

それはなんでかと言うと、
「止めた後に、何も残らない。」
と思っていたからです。

お金も使いまくっていて、楽しくもなかったんですけれど、
でもこれやめたら刺激の全くない、
面白くもない、空っぽの人生が待っているだけ・・・
本気でそう思っていたんですね。

だから借金で追いまくられ、苦しくて仕方がないのに、
それでもどうしても止めることができなかったんですよね。

でもやめてみたらわかった。
そこから本当に人生が始まるんだって。

普通の人だったら「なんのこっちゃ?」ですけど、
依存症者にとって、ハマってる時って
ただ生きてるだけって感じなんですよね。
人生=ギャンブルと買い物
以上。
みたいな感じなんです。

ところがやめてみると、人生の様々な感情、
嬉しいとか悲しいとか、楽しいとか辛いとか、
リアルに感じられるようになるんですね。

だから依存症の時より、生きてる実感がある。
人生って面白くって大変だなぁって思いましたね。
そして今も思ってます。

人生は生きてる限り止まることはない。
常に変化し続けていくわけですよね。
そして様々な感情を抱えるわけで、
依存症やめたら「凪」が待ってると思いましたが、
実際は全然違いました。

山あり谷あり、晴れた日も暴風雨もある。
本当にめまぐるしく色んなことが起こります。

あの頃、毎月支払いにおわれ、すごく刺激的な人生を生きていた気がしますが、
実は毎日同じことの繰り返しで、単調な日々だったんですよね。

自分は依存症になってこれだけ沢山のものを得たので、
もうすべてOKだ!と思いますが、
でももし生まれ変わってもう一度味わうか?と聞かれたら
「もう~~~~~イヤ!」って言いますね。
やっぱ、リアルな色のある人生を生きたいですから。
あの頃、毎日の生活がグレーで、全く色がありませんでした。

今は、疲れて、楽しくて、暖かくて、悔しくて、ムカつきながら、幸せを感じています。

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