疑問だらけのIR推進会議とりまとめ公聴会です

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皆様、本日より「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」
に係る説明・公聴会が開催されております。
開催初日の本日は、関東ブロック(東京会場)の公聴会が開かれ、
その様子は、ニコ生でも放送されました。

しかし、この公聴会はなはだ疑問が多く、
何故こんな恣意的な公聴会を開くのか?
私のように「ギャンブル依存症対策さえ推進してくれればカジノには中立」
と思ってきた人間でさえ、
「なにか不都合な真実があるんじゃないのか?」
「カジノって本当に大丈夫なんだろうか?一部企業のために忖度だらけになるんじゃないのか?」と、
にわかに不安に思ったのです。

では、どこが疑問に思ったか?順を追ってご説明します。

まず、この公聴会そもそも東京と大阪会場以外は、
ろくに広報もされておらず、平日の昼間開催という不親切さもあって、
ガラガラだった模様なんですね。
ですから傍聴席も、意見表明も他の地方は追加募集があったくらいです。

逆に集中した東京と大阪は「厳正なる」抽選となったとのこと。
もちろん私も東京で応募しましたが、見事はずれました。
でも、ですよ普通「厳正なる」抽選と言うなら、
その抽選の部分も公表しませんか?
せめて何団体の応募があって、何団体が選ばれたかどうか位公表されても良いはず。
けれどもそういうモノが一切なく、言葉だけ「厳正なる」と言ってるんですね。

特にそれはないでしょ!?と思ったのはですね、
この特定複合観光施設区域整備推進会議のメンバーに
株式会社コングレ 武内 紀子氏という方がいらっしゃるんですが、
この株式会社 コングレの関連会社である、
一般社団法人 MICE総研という団体が、意見表明に選ばれているんですよね。
こんな身内びいきOKなのでしょうか?
こういう場合、関連会社の方はまず選ばないようにすべきではないのでしょうか?

そして更に疑問なのは、私のように喉から手が出るほど、
意見を言わせて頂きたい人間がいる一方で、
選ばれた方々のうち、個人2名、団体3社も欠席しているんですよ。

しかも、資料をみると、
この欠席された方々は前日の8/16の午前10時締め切りだった、
意見書概要を提出されていないんです。
ですから当日体調を崩したという訳でなく、
前日の10時の時点ですでに欠席は明確だったはずなんです。
それなのに、抽選に外れた人達を一切繰り上げしていないんです。

そもそも選ばれているのが個人7、団体10というたった17人なのに、
そのうち5名も欠席し、それに対する手当も何もしていない、
この不親切な対応は何故なのでしょうか?
繰り上げ当選させたくない理由でもあったのでしょうか?
是非、何名の応募があって、どこの団体がはずれたのか?
教えて頂きたいです。

さらに疑問なのは、実は私は東京で団体名で申し込みはずれたのですが、
意見を別の地方でなら発言できることになったんですね。
やった!と喜んだのもつかの間、なんとですね本日の東京会場では、
ニコ生で公聴会の様子が中継されたのですが、
東京以外の会場では、ニコ生放映はやらないとのこと。
何故、そんな不公平なことがまかり通るのでしょうか?
特に、カジノで本命視されている大阪府民は怒らないのでしょうか?

もちろん私も、誰も聞いてくれない、ガラガラの公聴会で発言するより、
多くの方に聴いて欲しいです。
明日事務局に電話をしてみようと思ってますが、
是非、皆さんも公聴会は広く市民の意見を聴くためにやるのだから、
全会場ニコ生で放送すべき!と声をあげて下さい。
問い合わせ先はこちらです。
「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」 に係る説明・公聴会の開催について

今日の公聴会では、ニコ生で寄せられた意見に、
内閣官房の官僚の中川さんがお答えになったりしてるるんですね。
それを東京しかやらないってどう考えても不公平でおかしいですよね。

では、それは何故なのか?と勘繰ると、
それが東京の意見表明に選ばれたメンバーに対する疑問なんですよ。

まず個人で選ばれたメンバーのうち出席された5人のうちお二人は、
「ギャラクシー・エンターテイメント・グループ」
「株式会社 パシフィカ・キャピタル」とカジノ賛成派の企業の方なんです。
しかもですね、「個人参加の場合は一切団体名を名乗ってはいけない!」
と注意書きであったのに、何故かこのお二人だけは個人参加でありながら、
資料に企業名が明記されていいるんです。

カジノに反対されていた方がお二人。
もちろんこちらは個人名のみで所属などは分かりません。

さらに個人参加にはもう一人、当会のメンバーも出ていたのですが、
もちろん資料には個人名のみ記載されています。
だったら当会だって名前を出して意見表明させて頂きたかったですよ。
なぜこんな不公平がまかり通っているのでしょうか?

ちなみに、当会メンバーはカジノに反対ではないですけど、
依存症対策が不十分という見解を述べさせて頂いたんですね。

しかも団体参加で出席された8団体のうち、
実に7団体が、カジノ大賛成!参入を狙う一般企業の方々なのです。
残り1団体、司法書士会の先生が反対意見を述べられただけ。
しかも欠席された3社も全部カジノ賛成派の企業さん。
これで「厳正なる」抽選って本当でしょうか?

そしてこのようなメンバーで行われた東京開催のみ
ニコ生で放送するとのこと。
しかも、ニコ生で寄せられた質問や、
当日会場で寄せられた質問などもあったのに、
その議事録は一切残さない!というんです。
記録を残さないことがこれだけ問題になっているご時世でですよ!

どうですか皆様。
こんな風にどう見ても不自然な公聴会が行われたら、
実際カジノができたら、どれだけ手心が加えられるのか?
しかも今は「ギャンブル依存症対策」がお題目的に唱えられてますけど、
実際、はじまっちゃったら見事に黙殺されるんじゃないか?と、
一気に不安になった気持ちを理解して頂けるのではないでしょうか?

なぜこんな疑問だらけの公聴会を開くのでしょうか?
推進派にとってもこれでは逆効果かと思います。
正々堂々と、賛成反対全ての意見を公表し、
その上で国会審議にゆだねるべきだと思います。

明日から関西ブロックを始めとし、地方での公聴会が開催されます。
ニコ生での放映を始めとして、
是非、公平かつ透明性が保持された公聴会が開かれるよう、
内閣官房は改善して下さい。
そして国民からも声をあげて頂き、
政治家の先生方からも是非改善を要求して下さい。

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