やっぱ国民が頑張るっきゃないよね!です

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いや~、今の混沌とした政治状況にはうんざりですね。
これじゃ多分、またしても政策なんか、
ろくにわからない選挙になるかと思います。

私なんか、ギャンブル依存症の市民団体をやっているんだから、
あんまり政治家の先生のこととか、
官僚の皆様のこととか、批判的なこと発信しない方が良いのかしら?
とは思いますけど、頭に来ることが多すぎて、
気が付くと発信してるんですよね。

「あら、ツイートしちゃった!」ってな感じ(笑)
無鉄砲そのものですね。

私と違いアルコールの市民運動をされている大先輩
アスクの今成さんなど冷静沈着。
いつも政治や省庁とのかかわりかたなど、
教えていただいていますが、
「今成さん、すご~い!」と尊敬と憧れを持っていて、
「そうなりたい!」とは思いますが、キャラと頭が違いすぎて、
全然なれないですね。

でもなんだかんだと面倒見てもらってます。
いつもビーバップハイスクールの、
ミポリンと宮崎ますみさんを思い出すんです、今成さんといると。
優等生のミポリンは、みんなが一目置く存在。
対するますみさんはヤンキー。
だけどなんかあの二人一緒に行動してるよね・・・!?みたいな。

よく学校にもいましたよね、
ヤンキーも言うこと聞いちゃう一目置かれる学級委員。
今成さんとお話しさせていただいてるとそんな気分になります。

で、今成さんのすごい所は、
無鉄砲で破壊力があるブルドーザーみたいな私と違って、
とにかく沢山の味方を作って、
根拠を示しながら世の中を変えてこられたこと。

「間違えてもいい、恥じなんかどうせかいてる!当たって砕けろじゃ!」
というギャンブラーな私に対し、
今成さんは、万全を期して、専門家や行政がのりやすいように、
根拠、状況、万難を排して、準備されてます。

ホンマすごいっす。
私なんか何やっても待ちきれないんで、
「やっていいっすか~」「突っ走っていいっすか~」ブルンブルン!
みたいにエンジン空ぶかししてるタイプなんで、マジ尊敬してます。

そんな今成さんに昨日めっちゃええ話をお聞きしたんですが、
かつて今成さんも、今のようにアルコールのメーカー側と、
話し合いの体制ができるようさまざまに努力されてた。
今のギャンブル産業と我々のように、
かつてはアルコールメーカーさんとアスクさんも、
全然話し合いの場につけてなかったんですって!
でも、頑張って活動して、今のような友好的な関係になったそうなんです。

でもって、そんな今成さんをみて、久里浜の院長先生だった、
河野裕明先生がご著書の中で今成さんのこと、
こうおっしゃってるんだそうです。

「小、中学生を相手にしたようなCMがかつてありました。
未成年者飲酒禁止法がある国で、一流メーカーともあろうものが、
子供たちを相手のアルコール性飲料のCMを堂々とやった。
いままででしたらそういうものが堂々とまかり通ったのです。

ところが市民協会の今成さんたちが中心となって、
敢然とそのメーカーに抗議行動をとった。
もちろん、歯牙にもかけられませんでした。
しかしながら彼女は、われわれ専門家と連絡をとりながら、
運動を広げていきました。
そしてみごとに一年半ぐらいで完全にそれをツブスことができました。

ですから、恐れず、勇気をもってアクションを起こすことです。
そのアクションは、市民運動家だけではだめです。
法律家、あるいはわれわれのような厚生省の医者、行政官、あるいは断酒会など、
広範な、職種の違った人たちと連携を取りながら、行動をするということです。

われわれが行動を起こさない限り絶対になにも起きません。
日本の長いものに巻かれろという考え方であるかぎり、
公衆衛生上の問題は、絶対に進展はいたしません。

日本はきちんとした文化国ですから、そしてみなさんが主権をもっているのですから、
行動されたら動きます。
公に行動されるとパブリックな機関が応じなければなりません。
私は厚生省にいるのでよくわかるのですが、
みなさんからのアクションがない時にそういうことをするということは
首を覚悟しなければなりません。いやできません。

しかしアクションが起きれば、それをとりあげることはできますし、
それに協力することもできます。

そういう意味でみなさんにはぜひアクションを起こしてもらいたいと思います。
非常に多くのパブリックヘルスの問題が、
そうすることによって解決していくのではないかと私は考えています。

『久里浜「アルコール病棟」より―臨床三十年の知恵―』より」

どうです!特にギャンブルの仲間のみなさん!
実に勇気づけられるじゃありませんか!
これ1992年に書かれたものなんですけど、
まさに現在にも通じる信念!全然古びてないですよね!

そして、その後「河野裕明記念賞」が設立され、
なんとアスクさんが栄えある第1回の受賞者に選ばれたそうなんです!

クぅ~~~~~なんてええ話なんだぁ。
マジ泣けるぜ!

私は、この話を今成さんに教えていただき、
政治がどうあれ、やっぱ自分にできることをコツコツやるっきゃない!
と思いました。
そして、国民にこそ主権がある!

政治家が国を動かすのではなく、
国民が国を動かすのだ!と、
そうでなくちゃいけない!と、
心の底から思いました。

政治家の大同団結より、
まず、国民こそ大同団結を!
公衆衛生にかかわるみなさん、まとまりましょう!
そして力を発揮しましょう!

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