依存症について知りたければスターウォーズを観て!です

公開日:  最終更新日:2017/12/18

はぁ~!もう最高!「スターウォーズ エピソードⅧ」。
やっと観に行かれました~。
金土と仕事で行かれず、残念無念。
でもやっと今日、東京相談会の帰りに夫と観てきました。
夫の方はなんと昨日今日と2日連続の映画鑑賞。

常々申し上げておりますが、スターウオーズほど依存症の世界観を、
如実に表している映画って有りません。

人間の恐れから、暴力をたてに銀河征服を狙う帝国軍。
そしてそれらの巨大な悪の勢力に立ち向かう反乱軍。
つまり「恐れ」や「恨み」「憎しみ」「嫉妬」という感情を持ってしまうがゆえに、
それら感情を隠すための武器や仮面で銀河を制圧しようとしているのが、
ダースベーダーがいる帝国軍なんですよね。
つまりこれが依存症者。

過酷な状況をサバイブした人であればあるほど、
その仮面は暗く、重く、なかなか脱ぎ棄てられない訳です。
でも「本当にこれでいいのか?」と葛藤を抱えていたりします。

そしてその帝国軍と戦うのが反乱軍。
つまりこれが回復者達なんですよ。

数も圧倒的に少なくて、財力も武器も帝国軍に比べたら全然ない。
それなのに一人一人が実に勇敢な働きをして、
どんな絶望的な状況であっても希望を捨てずに前に進むんです。
仲間意識が強固で、助け合い、力をあわせて帝国軍を倒していく。
まさに我々回復者の共同体を表しています。

でもって、反乱軍の最高の武器、皆が信じているものが
「フォース」と呼ばれる、銀河宇宙のバランスを保っている真理。
この「フォース」が必ず良い結果をもたらしてくれると、
皆が信じているんですね。

反乱軍は勇気のいる闘いを挑む前には、皆が必ず、
「フォースと共に(May the Force be with you.)」
と合言葉のように言い合うんですね。
つまりこのフォースこそが我々でいうハイヤーパワー。
あぁ~、もうめっちゃワクワクします!
私が死ぬまで続いて欲しい。

さて、このスターウォーズにには、さまざまな名言があります。
これが我々の回復プログラムと同じで、
実に示唆にあふれているんですね。

その中でも、私がとっても納得する名言がこちら。
「恐れはダークサイドに通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。」
そう、まさに我々依存症者はこの「恐れ」から一度
ダークサイドに堕ちたのです。

そしてもう一つの深い真実。
「フォースには暗黒面もある。怒り、恐怖、敵意 。それが暗黒面だ。」
そう、フォースも実は紙一重。陰と陽。Yin&Yang。
だから誰だって依存症者にはなりうるんですよね。
別に特別なことじゃないわけです。

わかりにくいフォース(=ハイヤパワー)を分かりやすく説明してる名言はこちら。
「ジェダイは知識と防御のためにフォースを用いる。攻撃のためではない。」

「生命体が作り出すエネルギーの場で、銀河全体を覆い、結びつけている。」

「考えるのでなく、感じるのだ」

そして私がスターウォーズで最も愛するキャラクターはなんといっても、
マスター「ヨーダ」。
エピソードⅧで久々登場していて、めっちゃうれしかったです。
このヨーダの名言は人生の示唆に富んでいます。

「覚えたことを全て忘れるのじゃ。」
確かに!昨日の自分を乗り越えるためには、
昨日の知識にしばられてちゃダメですよね。

「未来を感じる時は用心が必要だ。喪失への恐れは暗黒面につながる。」
そう!どんなことも握りしめず、どんどん手放していくことこそ、成長への秘訣。

「私の経験上、成功にまぐれなどない」
確かに~!日々の積み重ねしかない。

どうです!?まだ観た事ない人も観たくなってきませんか?
是非、皆さんご覧になって、スターウォーズ話で盛り上がりましょう!

最後にレイア姫を演じたキャリーフィッシャーに、
追悼メッセージが出た時は泣きそうでした。
彼女の実生活も誇り高き、薬物依存症からの回復者でしたね。
フォース(ハイヤパワー)と共にあらんことを!

さて、私ももう一度観よう!

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