貯金がある人ほど・・・です

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家族の支援をしていると、人間の習性が見えてきて、
本当に面白いなぁ~と思います。

そんな中「ええ加減にせいよ!」と思うことのTOPは、
なんと言っても
「貯金がある人ほど、貯金にしがみつき、貯金が減ることを恐れてる」
ということですね。

よく人間の恐れって二つしかない、
一つは、望んだものが得られないかもしれないという恐れ・
もう一つは、掴んだものを失うかもしれないという恐れ
と言われますけど、これってホント真実だなぁと思います。

こういう貯金にしがみついている人って、
まず自己中に気づいていないし、
人をタダでこき使うことには無頓着です。

施設に入寮する時などの経費を渋ったりするのって、
本当にお金がない人より、大抵はちょっとはあるって人なんですよね~。

でもって、施設が出し渋りのために被る損害については、
ラッキーくらいにしか考えない。
さらにワケ分かんないのは、闇金やサラ金のお金は、
すぐ尻拭いしたがる。
こういうタイプって、一生お金に支配されるんだろうなぁ・・・
と、ムカつきながらも、ちょっと気の毒になったりします。

貯金なんて、死ぬ時には持っていけないんですから、
「いざ!」って時のためにするんですよね?
で、依存症者が入寮する時って「いざ!」って時じゃないですかぁ。
そういう時に必要なお金を使えなくてどうする!と思いますね。

でもってですね、お金というのは使い方があって、
やっぱ一番いいのは、自分のためにもなって、
誰かのためにもなる使い方じゃないでしょうかね。
やみ金なんて誰のためにもならないものに、
「払わなくていい!」といくら言っても、自分の不安感からどさ~っと払って、
「だから施設のお金はないんです!」
みたいに、ちょっとキレ気味に来る人いるんですけど、
正直、いや~な気持ちになるし、助けになりたい!という気持ちもなくなりますね。

あと、すんごくお金持ってる人なのに、
異常にお金にこだわり、家族をお金で支配しようとする人。
う~ん・・・こういう人をみると、心から気の毒になります。
すっごく沢山稼いで、家族にも愛されず、孤独・・・って、
なんかむなしいですよね。

ギャンブル依存症者の家族にとって、
必要なお金をだせるようになることって、
回復の一環なんですよね。
そこにものすごくとらわれてたり、ゆがんでたりするのって、
やっぱ当事者にも影響あると思います。

子供に対しても「必要なお金はさくっと出す!」ってことは、
子供に余計なストレスを与えず、自尊心にも影響する気がします。
学校の教材や修学旅行のお金を、出せる状況にあるのに、
高いだなんだと、いやみの一つも言わないと気が済まない・・・
無意識に、なにか余計なことを言っちゃう・・・
こういうことは絶対やめた方がいいと思います。

ギャンブラーの家族もまた、お金にとらわれています。
自分の優先順位は狂っていないか?
時々スポンサーシップでチェックして貰いましょう。
貯金にしがみついて、人生を貯金に支配されないようにしてくださいね!

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