訃報です

公開日: 

先ほど近い仲間が自死したと訃報が届き、
ショックを受けています。

夫のスポンシーのスポンシーさんだったそうで、
夫ががっくり落ち込んでいます。
私もその気もちは良く分かります。

ギャンブル依存症の末路は死です。
あまりに軽視されるギャンブル依存症ですが、
他の依存症と変わらぬくらい、すぐそこに死があります。

ですから私は、仲間の訃報が届いた時には、
あえて必ずそのことをブログに書くことにしています。

書くことに躊躇もあるし、
親しい仲間の死について書くことは、
とても辛く苦しいです。

けれども「ギャンブルぐらい」「ギャンブルなんかで」と、
思っている社会や一般の人達に、
警鐘をならしたいのです。
「あなたの大切な人も、いつ発症してもおかしくないのです。」と。

ブログを読んで下さっている方は、もうお気づきのはずです。
「随分、自殺が多いね・・・」と。
そう私は毎年必ず3回はこの訃報のニュースを書いています。

ギャンブル依存症者はギャンブルが止まらなくても地獄ですが、
止まってからも、すぐには苦しみはなくなりません。
むしろ一時的には更に苦しくなる場合もあります。

私たちは皆思っています。
「死とは紙一重だった。」と。

あの、後ろに引っ張られる感じ。
深い穴の中にいる感じ。
あれは味わった人にしか分からない地獄です。

仲間の自死にはいつも思うことがあります。
これは病死だ・・・と。
あの苦しさが病気でなかったら、一体何なのでしょう。

そして残された私たちは、
「何故言ってくれなかったの?・・・」
と今度は永遠に解けない謎に苦しむのです。

ギャンブル依存症者は本当に死に近い病気です。
だからこそ助けたくて悪戦苦闘しています。
死とは、楽になることなのでしょうか・・・
わからないです。

ご冥福をお祈りいたします。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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