薬師寺先生ありがとうございます!パーキンソン病治療薬副作用の件です

公開日:  最終更新日:2018/01/25

昨日から、国会が始まり、ギャンブル依存症対策法案と、
IR実施法の行方はいかに?といった感じで、行方を見守っていきたいと思います。

さて、私も国会議員さんと色々お付き合いさせて頂くようになり、
一言で「議員」といっても資質は様々だなぁ~と、つくづく思っています。
正直、お願いにあがっても何もしてくれない先生もいます。

でも、総体的に感じるのは、
「議員の先生は話題になる時しか動いてくれない」
ということですね。

これは仕方がないことなんですよ。
色々、法案には優先順位がありますし、
議員の先生というのは結局の所人気商売な訳じゃないですか。
目立たない、日のあたらないことばっかやってるわけにはいかないし、
人が集まらない法案は、先生方にとってそれほどメリットがないわけですよね。

だから「ギャンブル依存症対策基本法」なんかは、
おかしな話ですがIRの風が吹いたから動いたんですよね。
市民運動をされている方は、この「風が吹いた」と思ったら、
速攻でその風を掴まないとダメです。
市民側も緩急あわせもってないと、燃え尽きちゃうので、
先生方と市民活動が、WinWinの関係になれれば、
それはもうラッキーだと思った方がいいです。
何も動かない問題だって山ほどあるんですから!

でもですね、中には本当に、ちっちゃなことなんだけど、
当事者にとったら大問題!ってことに、いつも変わらずに対応して下さる、
地道で真摯な対応をして下さる先生もいるんですよ。
「いや、こんなこと申し訳ないんですけど」ってなことでも、
伺うと、快く引き受けて下さる先生。
こんなことばっかお願いしてしまって大丈夫だろうか?
ってこっちが心配になっちゃうくらいめっちゃ親切に動いて下さる、
そんな先生のお一人が参議院の薬師寺みちよ先生です。

とにかく薬師寺先生は「誠実」。
これはもう私だけじゃなくアルコールの法案でも関わられた今成さんもおっしゃっていたので、
おそらくいつも変わらず、そういうスタンスでいらっしゃるんだと思います。

今回、何をお願いしたかと申しますと、
実は、パーキンソン病のお薬の副作用で、
病的賭博などの衝動制御障害が現れることがあるって、
皆さん知ってましたか?
米国やカナダ、オーストラリアなどでは集団訴訟にもなっています。

日本では、あまり被害がないのかな?と思っていたのですが、
実は昨年、パーキンソン病治療薬からギャンブル依存症となり、
大きな借金ができて、家族が重篤な被害をこうむったという深刻なご相談を受け、
「やはり、日本にもあるんだ!」と驚いた次第です。

この件は、いずれ調査に乗り出したいと思っていますが、
何はともあれ、被害の拡大をふせがねば!ってことで、
薬師寺先生に「もっと家族が異変に気づけるよう、副作用を広報するようにして頂きたい!」
とお願いにあがったんです。

そして薬師寺先生が速攻で厚生労働省にかけあってくださったんですね。
で、この度、厚労省からこのお薬の、
「使用上の注意」の改訂について
というお達しが出たんです。
アリピプラゾール 「使用上の注意」

これからもこの件は、とにかく「家族に注意喚起してくれ!」
と製薬会社にもかけ合っていくつもりですが、
本人に言ったって、発病しちゃったらもう絶対本当のことは言わないんだから、
家族が異変にすぐ気がつけるようにして欲しいんですよね。

薬師寺先生も「最初の一歩!」とおっしゃって下さっていて、
私としても本当に心強いです。

なにはともあれ、パーキンソン病を扱っていらっしゃるお医者様、
このお薬の副作用でギャンブル依存が発症する可能性がある!
と、是非ご家族にお伝え下さい。

パーキンソン病のご家族をもつ方は、
ギャンブル依存症のリスクがあることを是非ご認識下さい。
またご家族に「パーキンソン病治療薬でギャンブル依存症を発症した」
という方がいらしたらご連絡下さい。
詳しいお話しを聞かせて頂きたいです。

そして薬師寺みちよ先生、いつも本当にありがとうございます。
また、先生に助けて頂きました。

先生のお手紙。
優しい、お人柄がよく現れています。

yakushiji

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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