いまだに自己犠牲が理想のお母さん像なのか?です

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NHK「おかあさんといっしょ」は1959年から放映されている、名番組だと思います。
朝と夕方の小忙しい時間にあの番組で子供たちをTVに釘付けにすることによって、
救われた親御さんたちも多いはず。
もちろん私もその一人です。

今、その「おかあさんといっしょ」を卒業された、大人気のだいすけお兄さん。
この方が発表された新曲が現在大炎上しています。
作者は「のぶみ」さんという絵本作家の方。
この方は、母子関係の絵本を書かれている男性の方です。

その新曲というのがこちら。
タイトル「あたしおかあさんだから」
(引用元 ついっぷるトレンド)

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あの~、これ今の時代に真面目に書かれた詞なのでしょうか?
戦前とか戦時中、産めよ増やせよが女の役割!と言われた時代じゃなくて?

「のぶみ」さんがこういう世界観をお持ちだとしても一向に構いません。
そういう世界観に対する根強いファンもいるでしょうし、
むしろ一部の政治家の方は大喜びしそうですよね。

ただ天下のNHK「おかあさんといっしょ」という番組の中で、
歴代お兄さんの中でも、9年の在任期間という大人気お兄さんがこの歌を歌うことに
「待った」をかけるチェック機能が、働かなかったのでしょうか?
スタッフの方誰も疑問に思わなかったのか?それが疑問です。
NHKさんも卒業した人には、こんなにも守備が脆弱になってしまうのか?
と愕然とする気持ちです。

そもそも疑問なのですが、
①子供がいない働く女性は、全員強がっているのでしょうか?立派に働けていないのでしょうか?
②好きなことをして、好きなものを買うことはとがめられることでしょうか?おかあさんはそうしてはいけないのでしょうか?
③子供たちに「おかあさんはあなたのために自分を全部犠牲にしてる」とすりこむことで、子供たちに良い影響があるのでしょうか?

私はおかあさんですが、若い頃の方が太ってましたし、
独身の頃も母親になってからも仕事をしています。
強がるとかなんとかより、私の場合は働かなきゃ食べていけないですから、
これが当り前だと思っていました。

朝は、子供たちより遅く起きることも度々で、
お陰で今では子供たちは自分のことは自分でやってくれます。
新幹線はもとより、ゲームもアニメキャラも知りませんが、
子供たちは私なんかより友達といる方がずっと好きなようです。
私も周りのお母さん方をみても、ライブも行くしネイルもするし、
ヒールはいておしゃれもするし自分を楽しんでいます。
子供がいることで、他の全てを犠牲にしてよいと思ったことなどありません。
子供もいるけど、人生も楽しむ。
子育ては一人でやろうと思ったこともないし、極力楽して育てようと、
母や、夫や、近所の方や、学校の先生や、行政の制度全てを借りまくって育てました。

そのお陰で、子供に「あんたたちのために」と恨みをぶつける事なく、
我慢した、犠牲になったと自己憐憫に陥ることなく、
比較的円満に子供との関係を保てていると思っています。

だいすけお兄さんと、お兄さんを取り巻くスタッフの方は、
本当にこの歌詞を「良い!」と思われたのでしょうか?
疑問をさしはさむ方がどなたもいらっしゃらなかったのでしょうか?
是非伺いたいところです。

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