この度の西日本の大災害、TVで現地の様子をみるたびに胸がふさがれる思いです。
また、仲間の中にも被災者が出て、避難生活を余儀なくされているとの情報が入り、
こちらも大変心を痛めております。

今回、前日から気象庁がしきりに警告を発していたにも関わらず、
何故、こんな大災害になってしまったのか？
繰り返される、大雨被害に我々は学んでいかねばなりません。

私は、この仕事をしている経験から身にしみていることがあります。
それは「やったことのない人は、具体的に指示がないと動けない」ということです。
注意をしたり、概要を話したり、警告を聞いているだけでは、
では、何をどうしたらよいのか？分からないのです。

私が仲間達を助けることができるのは、
自分が一度はやったことのある道だから、
そして具体的な指示が出せるからです。

「手を放せ」だけでは、行動変容などおこりませんが、
「こういうお金の要求には応じないようにしよう」「こんな風に返信してみな」「こう答えてみて」
と、いちいち細かく答えてあげると、人は大体その方向性で動けます。

今回の大災害でもやはり、国もしくは地方自治体は、
「十分な注意を」などと漠然とした注意喚起を促すのではなく、
空振りに終わってもいいから、生活必需品をなるべく2階以上の高いところに運び、
具体的に避難所を割り振り、何時までにここに避難するよう伝えるべきだったのではないかと思います。

人は直面したことのないことには、迷いが生じます。
そして災害には殆どの人が直面化したことがありません。
私も、震災にも水害にもあったことがないので、どうなったらまずいのか？
その時の状況で自分で判断することなどできません。
でも、「念のためこの地区の人は何時までに、ここの避難所に集まっていて下さい。
それまでに家の中はこうしておきましょう。家族との連絡はこうしましょう。」
と言われたら、素直に従うと思います。

万が一、それが空振りに終わっても、「空振りでよかったね～」と思えど、
「なんだよ！避難なんかさせやがって！」とは思いません。

状況判断は、市民の役目なんかじゃありません。
市民を守る立場の、首長や行政の役目です。
通達をだせるのも、避難所の準備ができるのも首長です。
首長は、空振りを恐れず早めに判断するべきだと思います。

また、我々は判断能力のない首長を辞めさせていく責任があります。
こういった災害があった時に、よい働きをしている首長や議員。
そういったことは、常にハッキリしています。

ポンコツの首長をしがらみで居座らせていたのでは、
人の命に関わります。
私たちは、その人の能力を見極め、誰を首長にしていくか責任をもって決めねばなりません。

また、そもそもこの時代にTwitterなどで、情報発信すらできない議員など、
議員の資格もありません。
我が区の国会議員など、無名の上にSNS発信もしないので、
何をやっているのかさっぱり分からないのですが、
なんだかしらないけど毎回当選しています。
今どき、こんな人うんざりと思っています。
叩かれることを覚悟の上で、自分の主義主張や活動、ポリシー、政治信念が発信できない人に、
いざという時の危機管理能力などある訳がないのです。

またTwitterは便利なツールではありますが、ユーザーはごく一部にすぎません。
そこで、災害時の命令系統がハッキリしているかどうかは、重要なカギとなります。
3年に1度、コロコロ人事異動が行われるこの国で、
どれだけ一度作ったマニュアルに実行性があるか？
そんなことにも目配りできているかどうかが、よい首長の資質ですよね。

この度の大雨は「未曾有の災害」と盛んに言われていますが、
本当にそうなのかな？と思っています。
これまでと違い、何度も何度も「50年に一度のとんでもない雨が降る」
と東京にいる我々のもとにまで、繰り返し届いていました。

時々Twitterで、「この被害状況が関東のマスコミに届いていない」といったコメントも
散見されていますが、そんなことは全くありません。
前日の注意報の時からから繰り返し繰り返し、むしろこの情報がずっと流されていました。
だからこそ今度ばかりは、天災と思えず、人災もあった気がしてなりません。

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