カジノ開業までのこの5年間をどうするのか?続きです

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昨日のブログの続きです。
この5年間をどうするのか?です

「ギャンブル等依存症対策基本法」と「IR実施法」が同時期に通った日本、
基本法の方は、通ってから計画が立てられるわけですから、
こっちはじっくりと、今までやれなかったことを関係者会議で盛り込み、
良い計画案を作っていくべきです。

しかしながら、カジノ開業は今から5年後位が目途になる訳ですから、
基本法に沿ってやりましょう!ってことだと、間にあわない訳ですよね。

カジノができるまでに、なんとか依存症になった人の受け皿を確率しなきゃなりません。
しかもカジノってのは、そこに遊びに来る人が罹患するわけですから、
日本中に受け皿を作っとかなきゃいけない訳ですよ。

大阪のカジノに遊びに来た滋賀県人とか、
そういう人が罹患するわけで、地元が対策やればいいってもんじゃないです。
なんせ貴闘力さんだって、大王製紙さんだって、私だって、
ギャンブラーと言うのは、博打ができるとなれば信じられない位の馬力を発揮し、
どこにでもすっ飛んで行っちゃうんですから。

そして私の経験上、カジノはスピードが速い分、
依存症になるのも早いですよね。
そして24時間出来ちゃうというのも大きい。
これはハマります。
金曜の夜から、月曜の朝までやってりゃすぐ依存症になっちゃいます。

デカイ金額がかけられる分、その刺激も大きいですよね。
大物感幻想も大きくなります。
あのですね~、バカラなんかで5000円だ1万円だなんて張ってるよりもですよ、
(それでもわずか数秒の話なんだからでかいけど)
ひとっぱり、20万だ30万だと勝負すると、もうね~脳天がしびれてくるんですよ。
ほら~、人って絶叫マシンにハマる訳じゃないですか~。
あれと同じですよ。恐怖が待ってると思うとドキドキして、そのドキドキにハマっちゃうんです。
・・・と、もうこれ書いてるだけで楽しくなっちゃいますからね~、私なんか。くわばらくわばらですよ。

とまぁ、カジノってのは作っちゃったら、依存症になる人も早々に出てくるから、
それまでに依存症対策を作っておかないとやばい。
でも基本法待ってたらそれできない・・・
というジレンマがある訳ですよね。

だから、本来は「ギャンブル等依存症対策費」を、公営ギャンブル&パチンコに出させて、
昨日のブログにかいたような必要な依存症対策を、ドンドン着手していけばいいんですけど、
ど~してもいわゆる族議員も関係省庁の官僚もそれやらせてくれない訳じゃないですか~。
競艇に関係が深い議員にハッキリ言われましたことありますからね。
「金は出せない!」と。しかも官僚や他の議員も集まる勉強会の席でね。
あれには驚きましたよホント。

なのでですね、一つの方法としては、今、既存ギャンブルがジャカスカ使ってる広告費ですね。
あの広告を出す時に必ず「ギャンブルの借金は家族が安易に肩代わりしてはいけません。」
と出させるようにする。
もしくはそういうCMを作らないとダメ!ってなことを決めて欲しいと思います。

あのですね本人にいくら伝えたって無駄なんですよ。
「ギャンブルは適度に遊ぶもの」
なんて聞いちゃいないし、見ちゃいないし、心を素通りするだけです。
そんなのは、主催者側のアリバイ作りに過ぎません。
ギャンブル依存症は家族支援!これこそが一番効果があります。
金の出所を止めるんです。

それとあとは、これからカジノのオペレーターと、
誘致する自治体のアピール合戦が始まる訳ですよ。
で、海外のオペレーターというのは、
日本のギャンブル産業なんかとは意識が大違いで全然マシです。
「依存症対策やらねば!」と思ってます。

だから、誘致が決まる前からですね、そのアピールを利用して、
国に寄付して貰えばいいじゃないですか~。
「日本でカジノやりたいなら、寄付金これだけだせ!依存症対策整備してやる!」
くらいの姿勢で、日本のお上は臨んで欲しいですね。
だって海外のオペレーターに日本の金持ちの資産持ってかれちゃうんですよ。
そん位強気に出たって罰は当たりません。

3カ所しかないんだから、選ぶかどうかはわかんないけど、
寄付金こんだけ出さなきゃ、スタートラインにも立たせない!って、
そういうルールにしちゃえばいいじゃないですか。
で、50億円位集める。1社5億で10社ってどうですか?

その代わり、その金を「公益の福祉にまわす」なんて他に流用しちゃダメです。
絶対に、全額依存症対策費に回して下さい。
それが全然足りないんですから。
そして政府がまず家族に「肩代わりすんな」と広報をガンガン出す。

そしてとにかく1回国が吸い上げて、
地方自治体や、社協さん、我々のような民間団体に予算をつける。
そして地域でがっちり依存症のセーフティネットを作る。
そして人材を育成する。

こんくらいしなくっちゃ、この5年間で対策なんか間にあわないですよ。
特定金融業なんて超法規措置を運営側にはOKしちゃうんですから、
依存症対策側にはそんな超法規措置はできない!とは言わせませんよ。
本気で、やる気があればなんでもできるはずです。
本気でね。

このこれからの5年間問題は、9/8のシンポジウムでも取り上げさせて頂こうと思ってます!
是非御来場下さいね。

大阪総会(敬称略 小)

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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