自殺衝動に無力なんです

公開日:  最終更新日:2018/10/01

昨日から高知に来ていて、台風が直撃したので、
帰宅を一日ずらして、明日の朝帰りま~す!

ということで、セミナー開催できるのかな~?
と少々心配ではありましたが、無事開催できました~。
御来場者がいるかどうか心配でしたけど、
私としては、たとえ数人でも来られた方がいれば、
開催して欲しいなぁ~という思いがありました。
だって折角来たわけですし、折角準備もした訳ですからね~。

でも蓋をあけてみたら、予想よりずっと沢山の方がいらして下さり、
本当に嬉しかったです。
足場の悪い中、お越し下さったみなさま本当に有難うございました!
今回「AKKこうち」さんとご縁ができたのは、
本当に有難いことだな!と思います。
これっきりにしないで、高知で是非一歩ずつ確実な歩みを進めて行きたいなと思います。

さて、高知に来て、昨日皆さんとのお食事会で、
映画「陽揮楼」の舞台となった、料亭に連れて行って頂いたんですね。
もうね~高知に来てよかった事は沢山ありますけど、
一つはこういう古い高知に触れられたことですね。

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陽揮楼に来られたことは、
「古い建物」「映画」「着物」「日本文学」「アウトロー」
という私の大好物を総なめ!といった感じで、
気分はすっかりタイムスリップしております。

で、ですねこの「陽揮楼」「鬼龍院花子の生涯」「櫂」の俗に「高知三部作」と呼ばれる、
五社映画+宮尾文学が大流行したのって、私が高校生だった頃なんですけど、
もちろんこの私もドハマリしていました。

五社監督もご実家が堅気なお仕事ではなかったようですし、
宮尾登美子先生が、高知の女衒の娘であったことは有名ですよね。
貧乏で、それこそ博打や祖父や叔父の女性問題で常にごった返していた我が家ですから、
今になって思えば、あの頃あれだけ、あの映画や文学に惹きつけられてのもよく分かります。

また五社監督という方は、過酷な幼少期の体験から、
強い自殺願望を持っておられたようですよね。

で、私も、ものすごく強い自殺願望・破滅願望を持っていたので、
五社監督のことを想い出したり、
セミナーなどで、自殺の事に触れたので、自殺について深く考えたんですよね。

今でも自殺願望が全くないか?と言われたら、そんなことはないですね。
依存症と同じで、今は過激に発症して追いつめられたようなあの感覚はないけど、
ゼロではない、片隅で眠っている感じですね。

むしろこの世に、そういう感覚がない人がいるのなら、
そっちの方がずっと信じられないです。
去年、厚労省で自殺に関する意識調査を実施したという記事を読んだんですけど、
「自殺したいと考えた」成人の4人に1人 増加傾向、厚労省調査

この記事では、自殺したいと思う人が成人の1/4もいるなんて的に書かれていますけど、
私はむしろ、3/4の人は自殺について本気で考えたことがないんだ!
ってことに驚きましたよね。へぇ~~~~~~!
そういう脳みそを持った人って、どんな感覚なんだろう?って思っちゃいます。

で、これ読んだ時に私の中では、自殺願望の有り無しってのは、
脳に「自殺願望」って病巣を持ってる人と、持ってない人の違いじゃないの?
って気がしてならないんですよね。
癌みたいにもともとはなかったんだけど、人生の刺激を受けてるうちに、
脳にそういう病巣ができちゃって、一度出来ちゃうともう治んないんだけど、
激しく発症する時と、おとなしくなる時があるみたいな感じですね。

だから幼少期の脳が成長段階にある時に、過酷な状況で刺激を受けてると、
「死にたい病巣」ができちゃんじゃないかなぁ~と思うんですよね。
一度でいいから、この感覚が全くない人の脳みそってものを
味わって検証してみたいもんです・・・

で、やっぱ自殺願望がある人って死を美化しちゃいますよね。
私も自分が死ぬことで「問題が解決するんだ!」みたいな一掃できる美化と、
「若くして死ぬ」ことへの美化みたいのがありました。
あと「自殺者=勇者」みたいな美化もあって、そこには見返したい願望があったり、
自分が死んだあとに、自分を困らせた人達が激しく後悔し、
私のことは美しく語られるであろう的な「伝説化」美化みたいなのもありますよね。

でも実際は、近しい人に自殺者がでたら、残された人はいつまでも問題をひきずるし、
若くして死ぬって美しいなんて思われない「もったいない!」「バカだ!」と思われますよね。
更に、いじめ問題なんかみてると、いじめられてた人が自殺すると、
後悔し美しく語り継がれるどころか、責任のなすりつけあいになってますよね。

こんな風に、自殺した後の現実って全然違うのに、認知が歪んじゃう、
それがこの「死にたい病巣」の症状じゃないかなと思います。
私は、最近「自殺ホーリクス・アノニマス」なんてあると良いのになぁ、
って思っちゃうんですよね。

だってあの死にたい感覚とか、自殺を美化して考えちゃうとか、
自殺によって全ての問題が解消できると思いつめていくあの気持ちって、
普通の人にはないわけですよね?
でも、我々にはあの感覚は「変だ?」って気がつかない位、
べったり張り付いていて、当たり前にあるんですよ。

で、自助グループのよさって
「当たり前に感覚として貼りついてるものが、実は自分特有の病気の感覚だったんだよ!」
って気がつけることじゃないですかぁ~。
つまり何かって言うとギャンブルが浮かんじゃう
「ギャンブルで解消するしかない」「ギャンブルで一発逆転しよう」的発想、
これが「ギャンブル衝動に無力」なんて、全く分かんなかったのと一緒で、
「自殺衝動に無力なんだ!」って、こっちはわかんないですよ。
みんなそうだと思ってるし、それこそ意志の問題だと思ってますからね~。

でも、そうじゃなくって、この感覚を持った我々だけが、
「自殺でチャラにしよう!」とか「自殺で一発逆転しよう」ってことが、
自動思考的に浮かんじゃう、そこに無力なんですよ!
って分からせてくれたらいいのになぁ~って思うんですよね~。
書いてて、なんでそういうアノニマスグループがないのか?
むしろそっちの方が不思議に思っちゃうくらいです。

案外あるのかしら?
英語特異な方検索してくださいませんかね?
あったら私立ち上げたいです。

※とここまで書いて、何気に検索してみたらあった!
やっぱりね~!絶対あるはずですよ。
そこに無力なんだもん!そうとしか思えないです!
これそうですよね?
suicide anonymous

ってそんなことを考えていたら、松本先生が出演された、若者の自殺について扱った、
NHK・Eテレの「ハートネットTV+ 生きるためのテレビ 8月31日の夜に。」が、
イタリア・カプリ島で開かれた放送番組の国際コンクール「第70回イタリア賞」で、
出品作で最も優れた作品に贈る「イタリア共和国大統領特別賞」を受賞したとの朗報が入ってきました!
うわぁ~!嬉しい~すごいです~。
おめでとうございます!

松本先生、我々みたいな自殺願望がべったり張り付いた人と
そうじゃない人の、スクリーニングテストとか、
対照群を設定した調査とかして下さらないかな~と切に願う次第です!
絶対、興味深いことが判明すると思うんですよね~!
是非、お願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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