今日は、大好きな女優、故樹木希林さんが出演された、
「日日是好日」が封切りとなったので、夫と早速観に行ってきました。
美しい日本の四季の風景と共に、眼福とはこのこと！
あ～、しあわせ～って感じです。

茶道は、自分では絶対に向かないと思いますけど、
世界観はとても好きですね。
日本の守り残して欲しい文化ですよね。
忙しい現代人にとって、まさに癒しのひとときではないでしょうか。

この映画の原作も読ませて頂いたのですが、
茶道ってちょっと12ステッププログラムに似てるんですよね。
「意味なんか分かんなくていいから、とにかくやってみよう！」とか
「教える立場になりましょう！」とか
「考えないで、感じればいい。勝手に手が覚えるまでやればいい。」
みたいなところ・・・ね！そっくりですよね。

若い頃、何度か茶道か、香道か、生け花が習いたいなぁ～と、
何度も憧れていたんですけど、ついに実現しなかったですね～。
正座しなくちゃならないことで、躊躇していたのもありますけど、
その前に、着物にハマっちゃったからですね～。

とにかく私、性格は完璧ラテン系ですけど、
趣味は純日本人。和の文化が大好きなんですよ。
だから若い頃から、着物や古典芸能が出てくる文学にハマり、
今でも谷崎潤一郎の「細雪」が最も好きな作品です。
毎年、1回は読みなおしますね～。
「こいさん、頼むわ」から始まる、最初のページなど、
そらんじられるくらいです。

青春期、谷崎潤一郎、有吉佐和子、宮尾登美子さんなどなどの文芸作品、
幸田文、近藤富枝、村林益子さんなどなどの着物エッセイに没頭していました。

で、良くですね依存症からの解決方法に、素人みたいな自称専門家が
「他に趣味を持て！」なんて簡単に言いますけど、
まずですね、依存症まっ最中に他に趣味なんか持てない訳ですけど、
回復してからでも、そう簡単に「趣味を持て！」って、
アドバイスしない方がよいと思ってるんですよね～。

依存症って、ギャンブルの場合問題はお金ですけど、
でも、もう一つの問題として「時間」もあるじゃないですか。
依存症者の場合、とにかくなんにでもハマりやすいですからね、
最初は趣味のつもりでも、没頭しすぎて、今度は趣味に大半の時間を突っ込むようになる・・・
なんてことザラにあります。

マラソンなんかハマる人多いですよね。
あれ、ランナーズハイって言葉があるくらいですからね、
ドーパミンの出かたが一緒なんでしょうね。
「でもまあ走るのはギャンブルみたいに金もかからないし・・・」
って、周囲の人達も納得しているようですけど。

で、私の場合若い頃、趣味のつもりで始めた着物にハマりすぎて、
寝ても覚めても着物のことを考え、生地を触ってうっとりしたり、
着物の模様特集みたいな図案集や、写真集をず～っと眺めていたり、
挙げ句の果てには、着物を買いまくり、
そのうえ着付けだけじゃ物足りなくなり、
和裁学校に入学し、その後和裁所に就職まで果たして修行に励む・・・
とここまでいっちゃいましたからね～。

和裁道具一式揃えただけでなく、大工さんに1枚板の裁ち台まで作らせて、
もうね～、あたしゃいつでも和裁所開ける勢いですよ（笑）
いまだに手をつけていない反物がゴロゴロしてます。
ものすごい金もかかりました。
白大島に墨絵が書かれた訪問着なんか100万しましたからね～。
もう完全に趣味の域を脱してたんですよ。

だから、今日「日日是好日」を観ていて、
茶道っていいなぁ～って思いましたけど、
こんなもんに今更ハマったら、命とられるまである・・・
と思って、くわばら、くわばら「近寄っちゃいかん！」と思いましたね～。
だって私なら「借金して家を改装して茶室を作る！」なんてことやりかねないですからね。
趣味を持ったら命とられるまである！と自分を戒めてます。

ただ、掛け軸なんか見ていると、お習字はいいなぁ～と思いましたね。
子どもの頃習ってて5段までいったんですよね。
学生の部なので大したことないですけど。またやりたいなぁと思いました。
お習字も突き詰めるとお金かかるのかな？分かんないですが。

とにかく、うかつに趣味を持つと平気で地獄をみるのが依存症者。
ハマりやすさは天下一品。
だからやっぱり回復者は回復にハマる、自助グループにハマるってのが、
一番安全で、社会のためだと思います！
是非、援助にかかる皆様、そうおススメ下さい！

ブログ是非応援して下さい！クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

現在国内の推定罹患者320万人（2017年厚労省）のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を！

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研)　ギャンブル依存症(角川新書)