要検討!入札制度のあり方です

公開日:  最終更新日:2018/10/23

この件、厚労省にもお伝えしたので、改善に動いてくれると思うのですが、
私のブログって、議員の先生方や官僚の方も結構読んで下さっているので、
改めて書いておきたいなと思います。

実は、今年のアルコール・薬物・ギャンブルの依存症対策の予算って、
6.1億円がついているんですけど、我々はお金がなくてアップアップ状態で、
自腹で活動しているのが現状じゃないですか。

でもって、よく勘違いの部外者が、
「依存症を飯の種にしてる」と誹謗中傷してくるんですけど、
いやいや飯のタネになるどころか、持ち出しで依存症の啓発してるんですよ!
っていう現状なんですよね。
こういった活動が飯のタネになるのなんて、いつの時代なワケ?って遠い目をするっきゃないです・・・
何度も言いますが、サラリーマン時代あんだけ稼いでいた私は今や夫の扶養ですよ(涙)

愚痴はともかく国の取り組みは遅いし、当たり障りのないことしか出来ないから、
拡散力がない訳じゃないですか。
それと、当事者、家族といった組織力もない。
だから国にも頑張って貰いますけど、そっちの人手だけじゃ間にあわないことも多いので、
こっち側でできることはどんどん協働させて欲しい!ってことを、
今一生懸命やってるわけですよね。
固定費や人件費なんか出ないけど、せめて公益のためにやる事業費くらいは、
助成して下さいよ!って、主張している訳です。

んでですね、この6.1億しかない予算を極力有効に使って欲しい訳ですよ。
1円も無駄にしないでね。
で、6.1億のうち依存症の啓発事業ってのが今年から9千万円という大きい予算がついたんで、
我々としても喜んでいる訳ですけど、
こういう大きい予算になると、何故か国は「入札じゃないとダメ」ってなって、
しかも「大きい金額は、大企業のみ許す」というズブズブの大企業との癒着状態があるわけですよ。

ちょっとちょっと今どき大企業だから信用できるなんて図式成り立たないでしょうよ、
そもそも官庁が障害者雇用水増ししてんじゃん!
我々のような、信念を持った当事者家族の方がよっぽど公明正大に金使うわ!
と思いますけど、まぁそんなこと言ったって、この格差社会万歳!みたいな政策路線では、
太刀打ちなんかできないですよね。

だからそこは甘んじて受け入れてますよ。
「はいはい、依存症問題にこれまで全く無関心だった大企業様が、
儲けをどうぞ持っていって下さいませ~!お代官様~!」ってね。
まぁ、事業やるからには致し方ないです。
タダじゃ誰も動いてくれないし、実際、依存症で企業が動いてくれる事は悪い事じゃないです。
むしろ関心があがることはいいことだと思ってます。

だけどね、だとしたら予算を無駄にせず、良いものを作って、
依存症対策を推進して欲しい!ってことは当然じゃないですか。

ところがですよ、現行の入札制度って、
予算をギリギリまで使ってくれた、よい企画は入札で負け、
安くてしょぼい企画が通っちゃうんですよ!

これって頭きません?
誰のためにもならないじゃないですか~。
国の予算を必死でひっぱってきている我々や、
そこに協力して下さっている議員の先生方の努力はどうなるのさ?ってことですよね。

入札制度の制度設計の際に、相当念入りに説明して貰うとか、
なんとかして貰うしかないんでしょうけど、
とにかく予算だけで決められたんじゃ、こっちは浮かばれません。

今回9000万の予算のうち落札価格は5000万円ですよ~。
4000万円も予算余らせておいて、企画会議で
「予算の関係で、こういうタレントさんは無理です。」
なんて言われちゃうんですよ!がっくりですよね。

余った4000万円は国庫に返されちゃうんでしょうか?
そうするとまたしても来年度予算、増えないですよね。
我々は持ち出し活動のままって事になりますよね・・・

厚労省の担当の皆さんもすごく検討して下さっているようなんですけど、
いかんせんお金の部署ってまた違ったりするので、
こっちはどんな風に動いているのか?良く分かんないです。
とにかく、獲得した予算は余らせないで使いきって欲しいです。
余らせてしまう余裕なんか現場のどこにもないっすよホント。

なんでもかんでも入札制度で金額だけで決まってしまうこの慣習は、
今後なんとか是正して欲しいです。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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