助け方を知らなかった・・・です

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依存症者って、とんでもなく大酒を飲んで、酔っ払っては大暴れをしたり、
博打で、借金どころか家屋敷全部を賭けてしまったり・・・なんてやらかしますよね。

でも日本の文化の中では、こういう人を「破天荒」と言って、
面白がったり、武勇伝としてもてはやしたりする傾向があって、
私なんかは「やめて欲しい」と思うんですが、
実際、そんなかっこいいもんじゃないです。
本人だって、あっちゃこっちゃに迷惑をかけて、合わす顔がないと思ってますし、
家族や周囲の人もうんざりしています。

だけど依存症者って、魅力的で愛されるキャラの人も多いです。
そして、とんでもないポテンシャルを秘めている人もいる。

だってそうですよね。
そんな破天荒なことをずっとやり続けていても、
見捨てられず、なんとかしてやろう・・・と思う人が周りにいるってことは、
捨てるには惜しい才能があるからですよね。

実は昨日「爆報Theフライデー」という番組で、
アルコール依存症で亡くなった芸人「春一番」さんのことをやっていたんですね。
ホントこれ見て泣けちゃいましたね。

春一番さん、この番組のMCである、爆笑問題さんと同期で
すごく親しくて、もともとは太田光代社長の元でタレントさんをやっていたそうなんですね。
で、爆笑問題さんとともに仕事も順調に増えて、売れていった。
だけどお酒に問題があって、周囲の人も注意していたようなんです。

そしてですねなんと!あの北野武さんが
「お前が酒やめたら、俺が一生TV出れるようにしてやる」って、
言ってくれたんだそうなんですよ。
じ~ん・・・
なんていい人なんだぁ。

武さんって、浅草の芸人さんにも、依存症の人が沢山いて、
それらの人たちを見てきたとのことで、
「あれ、自分じゃやめられないんだよね。」
と、おっしゃっていたことがありましたが、
本当に、いつも依存症者に温かいコメント出してくれますよね。

他にも、片岡鶴太郎さんや、何よりもアントニオ猪木さんご自身にも、
愛されたようで、何かと気にかけてもらっているんです。

もうね、日本の大物の皆さんたちじゃないですか。
でも、その人たちに力をもってしても、助けることができなかった。
それは、どなたも助け方を知らなかったからですよね。

山口達也さんだって、吉沢ひとみさんだって、多くの人に愛され、
助けてくれる人だって、手を貸してくれる人だって沢山いるのに、
みなさんアルコールの問題からの助け方がわかんないんですよね。

番組をみてつくづく啓発の重要性を感じました。
本人が無理なら、まず気が付いた周囲の人だけでも相談に行く。
そしてリハビリにつないでいく。
海外のセレブ達が、それで何人も復活しているように、
日本のセレブ達も堂々とリハビリを受けたことを堂々と語れるようになって欲しい、
そのためにはまず私たちが輝き、魅力を放っていくことじゃないかなぁと、
しみじみ思いました。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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