孤独の正体です

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今日は、只今大ヒット中、話題の映画「ボヘミアン・ラブソディ」を見てきました。
いやぁ、我々ど真ん中世代ですからね~、泣けましたね。良い映画でした。

「ぎんざNOW!」の大ヒットと共に目覚めた洋楽への道。
そこにドハマリしてるのが、クイーンやキッス、ベイシティローラーズ、ディープパープルあたりじゃないでしょうか。
さらに一発屋だと、ガールズバンドの草分け的存在ザ・ランナウェイズとかね。
めっちゃかっこよくて、よく「Cherry Bomb」のものまねなんかしてました。

小学生の頃は、私はベイシティローラーズ派だったので、
クイーンはどっちかというと、高校時代Discoで良く聞いた曲って感じで、
めっちゃ懐かしかったですね。ちょうど「RADIO GA GA」が流行った頃です。

で、この映画、依存症の啓発映画にしても良いくらい、
依存症者とものすごくかぶる心理が描かれていました。
実際、フレディー・マキュリーは、薬物にも依存していたようですよね。

アディクションって別名「孤独の病」と言われている訳ですけど、
ではその孤独に陥る心理ってなんなの?って思いませんか。
だって、フレディだってあれだけのスーパースターで、
愛してくれる人は周りに沢山いる訳じゃないですか。

私だって、仕事もあったし、友達もいたし、
家族に十分愛され必要とされていることも分かってました。
でも、圧倒的な孤独感に、毎日押しつぶされそうで、
アディクションが止まらなかったんですよね。

だから孤独というのは実際の状況ではなくて、
頭の中で作りだしているものなんですよね。
では何故そんな苦しみを自分で作り出してしまうのか?
この映画に沿って考えていくとその正体がよく分かります。

1)不全感
ご存知の通り、フレディはバイセクシャルです。
しかしながら、ゾロアスター教の熱心な信者である父親は、
そんなフレディーを許すことができません。
フレディも自分自身の中に葛藤を抱えて生きています。
丸ごとの自分を認められないということは、
自分が欠けた存在であり、存在価値が見いだせないわけですよね。
だから当然、孤独感を抱えてしまいます。

2)罪悪感
自分に不全感を抱えていると、そんな自分を恥じて、隠しごとが増えます。
嘘をつくことも増えるし、するとその罪悪感から、
大切に思ってくれている周囲の人との間に、高い壁ができて孤独になります。

3)恐れ
嘘や隠し事をしていると、罪悪感が増えますます自責の念を抱えるので、
今度はその重みから、大切な人や物を失うのではと恐れでいっぱいになります。
恐れは疑心暗鬼を招き、周囲の人間との軋轢に繋がります。
するとますます孤独になるわけですよね。

こうして悪循環のスパイラルに入りこみ、
とてもシラフでは生きていかれなくなり薬物を使ってしまうわけですよね。

そして周囲の人達にはこれら一連の考えや行動が理解できない。
「自分たちはこんなに愛しているのに・・・何故伝わらないのだろう」
と悩む訳です。

この辺の、葛藤がですね見事に現わされていて、
あれだけのスーパースターが、これほどの孤独感を抱えていたのか・・・
と、切なくなり、泣ける映画です。

「ライブ・エイド」の再現などは、臨場感と迫力で、
マジであの日にタイムスリップしたか?と思いますよ。
話題になっているのも実にうなずけます。
皆さま、是非ご覧になってみて下さい。

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