バチカンへの招聘をこの度公表させていただき、
沢山の皆さんから応援いただいてとっても嬉しく思っております。
アゴラさんがいきさつについて掲載してくださいましたので、是非ご一読ください。
実はバチカンから招聘されたんです

今回の国際会議の件が、バチカンニュースにもなっていました。
Vatican to host conference on addictions
どうやら、枢機卿はもちろんですが、イタリアの厚生労働大臣も来られるようですし、
バチカンがこういった依存症問題の会議を開くのは初めてのようですね！
ホントに光栄なことです。

今日は一日オフで通訳の方と打ち合わせなどを行い、明日から会議になります。
ところで皆さん、バチカンからの招待ってどんな感じだと思われます？
中にはすんごくゴージャスなことを想像されている方もいらっしゃるようで、
「飛行機はビジネス？」なんて聞かれたりもしたのですが、
実際はめっちゃ質素で地味なご招待です。

でもね、そこにバチカンの本質が表れている気がして、
むしろすごく安心と信頼が生まれた感じです。
今回の招聘で最初に一番ビビったのは、
もちろん「旅費どっちもち？」ってことです(笑)

だってこの私もネバダカウンシルさんが来てくださったとき、
「ボランティアと友愛の精神で！」とお願いし、旅費滞在費すべて自腹で来ていただいたんです。
だから自腹は全然ありうると思いましたよ。

で、そういうやり取り英語のメールでやらなきゃいけないわけで、
もうその辺からめっちゃ苦労があったんですよ。
で、ありがたいことに先方から
「あなたは今回最も大切なゲストなので、旅費と滞在費はこちらで出しますよ！」
と言われ、心からほっとした次第です。

で、チケットとホテルを取ってくれたんですけど、
当然直行便のアリタリアだと思っていたら、
これがなんと！北京経由のエアチャイナ。
ひぇ～！こりゃ安いが大変コース。
おかげで、初めてトランジトっで中国の黄砂に覆われた空を見ることができましたが(笑)

エアチャイナ初めて乗りましたが、めっちゃ狭い！
隣に、陽気なイタリア人のはしゃぎまくってるおじさんが乗ったんですが、
この人がめっちゃ太ってて、ひじ掛けをはみ出すとかそういうレベルじゃなく、
マジで私の上まで半分おおいかぶさる感じ・・・
これで11時間は死ぬ！と思いましたが、
幸い機内ガラガラで、席が移動できたのでおじさんはそこから移られ、
無事事なきを得ました。

あとですね～、放映する映画に日本語がほぼなし！
わずかに３本ほどあった邦画におすがりした次第です。
こうして映画を見まくり、時差ボケ1発で直そうと根性で機内起きてました。
機内で見た夕日めっちゃきれいでした。

さらに、昨日到着したホテルというか、正確にはヴィラですが、
これはですね、一言でいえばきれいな「寮」って感じ。
ちょっとした丘の上にあって、周りには何もありません。
昔行ったアメリカの回復施設を思い出す・・・そんな感じです。
でも清潔だし、あとはさすがイタリアご飯はおいしかったです！

というわけで、バチカンからの招聘は
アリタリアのビジネスでもなく、リッツカールトンでもなく、
ごく普通のいやむしろめっちゃ質素なコースで、逆にやっぱバチカンってすごいんだなぁ～と思いましたよね。
だってそれでも（私以外の）名だたる研究者や機関や博士らが来るわけじゃないですか～。
見栄張る必要が1ミリもない機関。それがバチカンですよね。

よくわかんないいかがわしい団体ほど、
見栄はってビジネスクラスとブラックカードと有名人の知り合い自慢してんですよね(笑)
皆さん、だまされないよう気を付けましょう。
実力者は、決して派手なことなどしない。つくづく実感しました。

昨日なんか食堂で、生まれて初めて聞いたアフリカの国（すでにまた忘れてしまった・・・）から、
神父さんがいらしていて（多分枢機卿のおひとりでえらい方と思われる、フランス語なのでよくわからない）
本当に世界中から来られるんだ！とぶっ飛んだ次第でです。

でもってですね、問題は通訳さんじゃないですか。
この会議5か国語に同時通訳が入るんですけど、
私のセッションはもちろん日本語ーイタリア語通訳が入るんですけど、
それ以外は、入らないんですよ。
ってか、たぶんこの会議「英語話せて当たり前」と思われてるんですよね。
・・・となると私困るじゃないですかぁ～。

ってことで、結局通訳してくれる日本の仲間に一人
一緒に来てもらうことにしたんです。
この人が英語―日本語はもちろん、フランス語や中国語も話せるという人なので、
めっちゃ助かる～って感じ。
だからその分は私の自腹。そこまでバチカンが出してくれたりもしないです。

バチカンからのご招待ってこんな感じです。
さて、いよいよ明日から本番。
なんと朝7時45分から夜7時までの会議・・・すっごくハードですが、
是非、お楽しみに！

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