ギャン妻によるお年玉搾取です

公開日: 

年末に、ギャンブラーが子供のお年玉をひっつかんで、パチンコに行く可能性があるから、
ギャン妻は気をつけてね!と書きましたが、
実は、子供達のお年玉搾取はギャンブラーのみがやるわけではありません。

私の生家のように、ギャンブラーのギャンブルで家計がひっ迫していたりすると、
子供のお年玉は、ギャン妻によっても搾取され、
これってかなりのちのちまで子供の恨みになるんですよね。

これは大抵、母親の
「預かっておく」
「貯金しといてあげる」
という言葉で誤魔化されます。

ところがいざ蓋を開けてみると、そんなお金とっくに消えてしまっているのです。
はじめてその事実に気がついた時には呆然としましたよね。
「えっ!?今までのお年玉貯まってないの?」
って、まさかそんなことで母親が自分を騙すと思ってないじゃないですか。
だから一瞬信じられないんですよね。
うちの母親は、本当に信じられない事を何度もやらかしてくれましたね。

でも、一番ショックだったのはこのお年玉使いこみ事件と、
私の日記帳全て捨てられてた事件の2つですね。

私、回復するのに、自助グループに通いながら、
4年もスリップを続けるという、とても重症な人だったんですけど、
当時を振り返ると、やっぱね~人を信じられなかったんだと思うんですね。
だからプログラムも信じられなかったんですよね。

そもそも子供が一番安全安心だと思える母親が嘘つきとなると、
人を信じる能力って、育つの難しいと思うんですよね。
それでも回復できたんだから、仲間の辛抱強い愛のちからはすごいなぁ~と思いますけど、
でも、やっぱこれから人生を踏み出す若者たちには、
同じ苦労をなるべく味わわせたくないなぁと思うんですね。

だから、子育て中のギャン妻には、子供に嘘をつかないということは、
是非是非、頭の片隅に置いといて欲しいなぁと思うんですよね。

いくら子供小さくて分からないだろうと思っても、
お年玉やお小遣いに手をつけない・・・
そんなん当り前だろう!と思う人も多いかと思いますが、
お金に行き詰っているギャン妻は、ついやっちゃうもんなんですよね。

ハードルを超えちゃうのは、簡単です。
でも、嘘はいつかバレる日が来ます。
その時、笑って許してくれる・・・と思うのは親の身勝手で、
子供は、ものすごいショックなんですよね。

お年玉には全然良い思い出がない私ですが、
自分に子供ができて、お年玉を貰うようになった時、
まっさきに子供達の通帳を作って、そこに入れました。
それを当たり前と思っている子供たちを見ると、
「私は、親を乗り越えてえらい!」と、毎年思うんですよね。

きっと私と同じような複雑な想いを抱えているギャン妻たち、
結構沢山いるだろうなぁと思います。

そんな仲間達と「親の正月を超えたね!私たち」
って喜びあいたい気持ちになるのと、
罪悪感を抱えながらも、子供のお年玉を使いこまずにはいられない家庭を思うと、
胸が痛みます。
だから大人になってからのお正月って、
なんかちょっと切ない気分になるんですよね。

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