旭川で感じた実体験の大切さです

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本日は、こちらの講演で旭川に来ております!
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いやぁ、思った以上に地域の方が集まって下さり、本当にありがたく感謝です。
お陰様で、懐かしい仲間とも再会することができました!

2時間半でこの内容全部話せるかな?と思うくらい、
スライド詰め込んだんですが、何とか無事話しきることができました。

ご意見を聞いてみると「実体験に基づいているのがよかった!」「体験を具体的に話してくれるからわかりやすかった」
とおっしゃって下さる方が多く、なるほどなぁ~と思いました。

確かに、もうお気づきと思いますが、私が話したり書いたりすることって、
割と具体的な事例が多いですよね。
これは一つには難しい言葉を知らない、文章を難く書けないという私の特性ですが、
昔はちょっとコンプレックスに思ってたところがあるんですね。
もっと小難しく書いたほうがかっこいいんじゃね?って感じで。

でも最近わかってきたんですよ、「文章って読まれなきゃ意味ないな」ってね。
難しい文章ってつまんないですよね。だから結局読み切れない。
面白い文章は映像で見ているように、その情景が浮かんでくるようじゃないですかぁ。
そういう文章はすらすら読めるし、印象にも残る。
なんか賢そうだけど、何言ってるかわからん?じゃ、どうしょうもないですよね。

同じようにやっぱ講演も、最低の目標はオーディエンスが「寝ないこと」。
さらには、興味を持ってもらうこと、楽しんでもらうこと。
そして望みは、何かをつかんで持って帰ってもらうことですよね。

だから私の講演は、概念なんかより、経験を沢山話すべきなんだなぁと
今日はつくづく実感しましたね。

で、なんでそう強く思ったかっていうと、
旭川にきたらすっごい雪が積もっていて、アイスバーンなんですよね。
つるつる滑ってホント歩きにくい。
一応ブーツはいてきたんですけど、全然滑り止めにはならないんですよ。

なるほどなぁ~と思いましたね。
ただ長けりゃいいってもんじゃないんですよね。
問題は靴底なんだな!って気づくわけですよ。
そう思って、ブーツの靴底見たんですけど、
一応溝も沢山あって、大丈夫そうな感じにはなっているんですよ。
でも、全然ダメ。

だからですね、わかりにくい講演ってのは、
「雪がアイスバーン状態になっているので、保温性があり滑りにくい靴でお越しください。」
ってな感じなんですよね。

で、わかりやすい講演っていうのは多分ですよ、
「靴底に、滑り止めを付けてくるか、滑り止めのついた靴を履いてきてください。
雪のない地方で通常履くブーツでは滑りやすいです。
スノトレのような、雪国仕様の靴でお越しください。」
ってなアナウンスのようなものなんじゃないかなと思うんです。
こういうのってやっぱ自分に体験があるかないかってでかいじゃないですか。

だから今までは会の代表で私ばかりが話をしてきたけれども、
これから先は、仲間が地域で話したり伝えたりしなきゃならない場面が沢山出てくるはずなんですよ。
そういったときに、行政や医療、はたまた困っているご家族に、
概念ばかり伝えてちゃダメで、具体的にわかりやすく事例を交えて話す!
ってことを忘れないで欲しいなと思いました。

「本人のことは本人にお任せして、家族だけでも楽になりましょう」
こんな自助グループ的な伝え方じゃ、何も伝わらないどころか、
むしろ誤解を招きかねず、逆効果です。

「本人が向き合うべき自分の責任、例えば借金を支払うことなどは、
家族が代わりに片づけてあげてしまうと、本人は困っても誰かが何とかしてくれる・・・
と学習していってしまいます。だから同じことの繰り返しになります。
本人の問題に本人が向き合えるように、あえて手を出さずに見守ってみましょう。」
と伝えた方が断然わかりやすいですよね。

さらに「うちの場合も、借金を返してあげても、すぐまた借金を繰り返すので、
肩代わりは何の意味もありませんでした。」
と付け加えると、よりリアルに想像できますよね。

そしてこれからの私の役割は、
仲間によりリアルに、自助グループ以外、民間団体のメンバーとして、
伝えたいことを伝えるコツを、伝授できるようになることだなぁと思いました。
仲間にも、がんがん活躍して欲しいです!

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