3歳女児ネグレクト死!事件は何度繰り返されるのか?

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大田区で起きた、3歳女児を8日間放置し死亡させたネグレクト事件。
デイリー新潮に、この母親もまた虐待を受けた被虐待児であったことが掲載され、「虐待の連鎖」が話題になっています。

虐待を受けた人達が全て虐待を繰り返すわけではないので、簡単に「虐待の連鎖」と言ってしまうことには抵抗がありますが、それよりも同じような事件が繰り返されているのに、一向に改善されていかない現実に暗澹たる気持ちになります。

この母親、子供を置き去りにして、男性の所に出かけてしまったり、飲みに行ったり、パチンコに行ったりしていたそうですが、この事件既視感を感じる人も多いはず。

そうです、現在公開中の映画「Mother」の原案となった事件とそっくりです。
2014年に起きたこの事件の母親は、ホストやパチンコ、ゲームのために浪費し、親類からも見放され、子供を連れてホームレス状態だったというもの。
最後は、17歳になった少年が母親に命令され、祖父母を殺害してしまうという痛ましい事件がおきてしまいます。
私も一度記事を書き、アゴラさんに取り上げられていますので、事件をご存じない方はご一読下さい。

映画「Mother」は、この事件をベースに描かれており、偶然にも元の事件よりも今回の事件に近い描写がなされています。
児童虐待の問題を考える上でも参考になり一見の価値があるので是非ご覧下さい。

あの事件が起きてから6年の歳月が過ぎましたが、こういったネグレクトに対する対策は一向に強化されていないように感じています。
むしろコロナ禍が起こり、社会全体が家に閉じこもるようになり、虐待はますます見えにくくなってしまいました。

Motherのベースとなった事件では、子連れのホームレスですら長い間放置されていたのがこの国の実態であり、ましてや今回の事件のように、3歳の子供を外に出られないよう閉じ込めてしまったのでは、周囲の人が気づいて助け出すのは相当難しいことかと思います。

今回の事件で唯一のチャンスは、法律で定められている3歳児検診を受診しておらず、区の担当者が自宅を訪問したものの、その時も母親が旅行中で自宅におらず、会えなかったというもの。その時も、実は亡くなったお子さんは、一人で放置されていたとのことで、そこで救えていたらと残念でなりません。
事件が起きた大田区でも検証が始まったようですが、現状のままでは担当職員の方にも限界があるでしょうし、予算を増やすことと法案の改正も必要だと思います。

またこういった事件に対し、メディアでは母親の常識や愛情不足を叩くことが多いですが、母親の愛情だけでは現代の子育ては過酷すぎます。
また母親の資質もさまざまであり、社会人として働くことすら難しい状況にある人もいます。

私の元にも「子供を置いてパチンコに行ってしまう母親に困っている」といった相談が時々よせられますが、小さなお子さんがいる場合、私たちの様な民間団体だけで対応することは難しく、で、ありながらお子さんを施設等に預けるという選択肢も、関わっている人々の間でハードルが非常に高いのが現実です。
周囲の人たちに対するサポートや、正しい知識の情報提供なども必要です。

私たちの例で言えば、一番多いのは祖父母にあたる方から「自分たちは面倒見切れないのだけれど、孫を施設に入れるのもかわいそう。できるだけのサポートはしているが、母親のパチンコはひどくなる一方でどうしたら良いか?」というものです。
私たちは、一時的にお子さんを施設等に預けて、お母さんも依存症の回復施設に入寮して貰う手立てもあることをお伝えしますが、皆さんなかなか実行にはうつせません。

海外のように母子で入寮できて、そこから子供は学校にも通えるような回復施設ができるとよいなと思っていますが、実現は相当に難しそうです。
パチンコだけでなく、アルコールや薬物でもネグレクトは起きているので、絶対に必要だと思うのですが・・・

コロナ禍で国の予算もますます厳しくなるでしょうが、子供に関する予算がまず優先される国になって欲しいと心から願っています。

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