12ステップの威力です
私は、自分が12ステップで回復したので、
断然12ステップ派なのですが、日頃どうもこの12ステップが、
あまりにも依存症に関わる支援者と呼ばれる人たちに伝わっていないことに、
不満というか不安を抱いているんですね。
人によっては「言いっ放し、聞きっぱなし」のミーティングを=12ステップ
だと思っている方々もいらっしゃるような気がして、
「んな、わけないじゃん!」と思うんですけど、
「まぁでもな~、メンバーの中にもそう思っている人もいるし、
私自身も最初はそう思っていたんだよなぁ・・・」と思うと致し方ないなと感じます。
なんせですね、日本に12ステップを紹介した良い本がないんですよ。
海外だと自分がいかに12ステップで回復したか?
を書いた様々な体験談なんかが出ているんですけど、日本はまだ全然です。
なので是非私の「三代目ギャン妻の物語」読んで下さいね!(笑)
さて、じゃあ12ステップの威力ってどこに現れるか?
ってことを今日は書きたいと思います。
あのですね依存症者とその家族っていうのは、
そもそも依存症が必要になるような、過去の様々な辛い体験やトラウマ、
また自分を苦しめる様々な考え方のクセがあるわけですね。
だから自分で自分を苦しめている根本のモノをつきとめないといけない訳ですよ。
さらに依存症を発症した後に、人を傷つけてきた様々な罪悪感についても、
見つめ直し、ちゃんと受け止め、その罪悪感から解放されなきゃならない訳ですね。
つまり発症前と発症後二つの心をぜ~んぶ綺麗にくまなく見て、
いらないものを捨てなくちゃならないんですね。
罪悪感、後悔、恨み、恐れ、不正直さ、利己的、思いやりのなさ・・・
そういった自分を嫌いになる要素を全部ですね。
これをですよ自分で見つめるってことだって、そりゃあ大変な訳ですよ。
これね依存症の支援者の方やお医者さんには出来ない人沢山いると思いますよ。
だってめっちゃ嫌なことじゃないですか。
しかもそれを他の誰かに全部打ち明けるんですよ。
自分一人でノートに書きだすだけでも、ワナワナしてくると思いますけど、
それを打ち明けるって、そりゃあ~あなた大変な勇気ですよ。
でもって、勇気を振り絞って打ち明けたあとですよ、
「んじゃ、この人とこの人、あとこの表にある人に謝りに行ってね。」
ってなる訳ですよ。
ひぇ~、そんなご無体な~お代官様~!みたいな感じじゃないですか。
できます?みなさんなら。
いやこの12ステップね、色んなところでプチ講習会みたいな事やるんですけど、
依存症じゃない人ってね、絶対深い事書けないんですよ。
恨みや恐れが「ない」じゃなくて「書けない」んです。
正直になる訓練ができてないから。
12ステップと、言いっ放し、聞きっぱなしのミーティングっていうのは、
両輪で回っているものなので、ミーティングで正直になる訓練ができてくるんで、
12ステップができるようになるんですよね。
一般人だと、どんなに講習みたいなことやっても
「恨んでる人っていません」って本気で言いますからね。
でも別にいいんですよ、それでも依存症を発症してなければね!
でもそうやって自分の心の中を、自問自答なんちゅう甘っちょろいもんじゃなくってね、
がばっと誰かにあけっぴらいてOPEして貰う!
膿んでる部分を切り取って捨てちゃう!みたいなことやるんですよね。
けっこう荒療治だと思いますよホント。
でも私は結果が早いので、12ステップが好きなんですよね。
だって何年も何十年も悩むより、さっさと良い方向にいった方がいいじゃないっすか。
そうすると何が違うってですね、膿がなくなり傷が癒えてるじゃないですか。
だから生きてりゃ、グサグサと切りかかられるようなことが、
沢山起きるんだけど、致命傷にならないで済むちゅうか、
切りつけられても、深傷を負わないで済むし、膿まないうちに治せるようになるんですね。
で、こっちがどうあれ、やたらと切りかかってくる人って絶対めぐり合うんですよ。
私なんか目立つ分、そういう人いっぱいいますよ。
自分の期待通りの行動をしてくれるりこさんであって欲しい!って囚われる人もいるし、
なんか目立ってて気にくわないって思う人もいるし、
なんとなく力がありそうで怖いって思う人もいたり、単純に嫉妬されたりもあります。
そういう人と出会った時、昔はもうめちゃくちゃ傷ついてました。
だって誰だって良く分かんない理由で悪口言われたり、
勝手に期待と違う!と恨まれても、いやあたしにも自分の意志があるんすよ!って思うじゃないですか。
でもって自分がないがしろに扱われている気がするんですね。
だから「やってらんね~」と、また依存症が必要になる訳ですよ。
こっちも病人だから「私は私!」って自信持って思えない訳ですからね。
でも今は全然違いますね。
なんせねそういう思いもかけない他人の思惑ってものに、
しょっちゅうぶつかる・・・それが人生ってことに気がつく訳ですね、
そして「まぁだから自分の人生を取り仕切れるなんて幻想よね」って思えるわけですよ。
昔は「思い通りにならないのはおかしい!周りが悪いからだ!」と思ってたから苦しむ訳で、
12ステップというのはデフォルトが「思い通りにはいかないのが人生」ってなる訳ですよ。
思い通りになんないってことは、ハイヤーパワーの考えと自分の願いが、
かみあってないんだなって、自分の中ですぐに落とし所がつけられるんですね。
でもだからって自分の人生をあきらめるのとは全く違うんですよ。
逆に他人の評価や、親の価値観で決められてた方向性が、
本来の目標や行くべき道とか、生きたい方向性とかそういうものが漠然と見えるようになって、
だから生きたいように生きられるんだけど、それは「絶対に誰かの役に立つ生き方」に、
かなってないと上手くいかない仕組みなんですね。
で、知らず知らずのうちにエゴの方向性になっていると、
「そっちじゃないっちゅうの!」って、壁にぶつかるようにできてるんですよね。
もうね~これこそ私は宇宙の原理じゃん!って思ってるんですけど、
つまり自分は大きい何かにに生かされてるから、
まっそこに任せとけば、今は意味が分かんなくても結果上手くいくんでしょうよ
ってとこに最終的には行きつくという、新しいクセがつくんですね。
もうこれはめっちゃ楽で強いです。
「信じる」ってか、神様とか大いなるものに「確固たる信頼」
をもってるとですね、どっか楽天的になれるんですよね。
なんかね、時々ですけど、
「思惑がはずれたなぁ・・・」ってがっかりしてても、しばらくすると
「あぁ!こういうことか!やっぱ結果オーライだった!」って思える日が来るんですよね。
そん時の、パズルがぴた~!っとハマったような快感ね。
「うわぁ~やっぱ真理ってすげ~」と思う瞬間ですね。
あの快感は、もうね~ギャンブルごときじゃ絶対に味わえない、
快感ってか、なんか安心感というか、包容力っぽいものがあるんですよね。
だからぺら~っとした数回のプログラム見ると、
「こりゃ醍醐味が全然違うんだよね・・・」
ってついつい思っちゃうんですけど、
それはやっぱこっち側の惹きつける魅力の問題なんですよね。
もっと12ステップを広めたいし、知って欲しい!
そして欧米社会のように「12ステップ」って言ったら、
「それに取り組んで回復したあなたは素晴らしいわね!」
って言って貰えるような、そういう社会にしたいな~と思ってます。
どんな困難があっても、12ステッププログラムは、
絶対に解決してくれます。
それは毎度毎度基本に立ち返ろう!と思って実行すると、
必ず確信に変わるんですよね~。
やっぱ12ステップはすげ~!!!ってね。
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